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@ホームのソラ

 リザードマンキングが待つべテス湿地帯を目指して王都を発った翌日。

 ジトジトと湿った草木の奥に見える浅瀬の湖。その湖の中央には巨大な斧槍を構えた通常の蜥蜴人間(リザードマン)の3倍以上の巨躯を誇る蜥蜴人間が鎮座していた。


(リザードマンキングです。討伐推奨レベルは36。強敵です)


 うへ……いつ見ても凄い威圧感だな。


 べテス湿地帯は討伐推奨レベルが20前後のリザードマンが大量に跋扈(ばっこ)している人気の経験値稼ぎスポットだ。そのべテス湿地帯の奥地に討伐推奨レベルが30を超える蜥蜴王(リザードマンキング)が鎮座しているのは、王都のプレイヤーの中では割と有名な話だった。


「第三小隊から第六小隊までは攻撃の準備をするのよ! 蜥蜴種の弱点属性は氷よ! 間違えないでね!!」

 アリアさんから凛とした声の指示が飛ぶ。第三小隊以降は弓矢や攻撃魔法を得意としたプレイヤーで構成されている遠距離攻撃専門の小隊だ。


「「「はい!」」」


「奴の攻撃は私が引き受ける! 第一部隊から第二部隊はいつでも攻撃を出来るように準備を整えろ!」

 白銀に輝くレア装備に包まれたシュバルツさんが槍を天に掲げて檄を飛ばす。


「「「おぉー!」」」


 第一部隊に所属する俺は他のプレイヤーと同じく武器を天に掲げてシュバルツさんの檄に応える。


 うぉ……何だろ!? この高揚感! リザードマンキングと言う強敵に挑むという恐怖感以上に……集団での行動に身体が熱く震える。


「シュバルツ様! ご準備は?」

「うむ。いつでもいいぞ!」


「はっ! 皆の者! 準備はいいか!!」


「「「おぉー!」」」


「第三小隊! 第四小隊! 第五小隊! 第六小隊! 武器を構えろ!!」

 アリアさんの声に呼応して48人のプレイヤー各々が……弓の弦を引き、杖を構えて魔力を練り上げる。


 シュバルツさんがアリアさんの顔を見て、首を縦に振ると……


「撃てぇぇぇぇえええ!」


 アリアさんの大声が周囲に響き渡ると……無数の弓矢と氷の魔法が蜥蜴王が鎮座する湖へ放たれる。


「キシャャャァアアア!?」


 突然の集中砲火を受けた蜥蜴王は甲高い悲鳴を上げると、手にした巨大な斧槍を振り回す。


「下賤なる爬虫類の王よ! お前の矛は我が盾にて受け止めようぞ! ――タウント!」

 シュバルツさんは盾を打ち鳴らして蜥蜴王のヘイトを惹きつける。


「ウググ……下賤ナル下等種ガ!!」

 蜥蜴王の口からくぐもった怨嗟の篭った声が漏れる。


 ……え?


 喋った!?


 うそん!? 人語を話せるモンスターいるの!?


 周囲のプレイヤーも突然の声に驚き、動揺が走る。


「落ち着け!」


 最前線で盾を構えるシュバルツさんから檄が飛ぶと


「第三小隊から第六小隊何をしているの! 攻撃の手を緩めないで!」


 アリアさんからも檄……と言うか怒声が飛んだ。


「シネ! 下等ナル者ヨ!」


 蜥蜴王が巨大な斧槍をシュバルツさん目掛けて振り下ろすと


「ふっ。笑止!」


 シュバルツさんは不敵に笑みを浮かべてその巨大な斧槍を盾で受け止める。


 っと……眺めてばかりもいれないな。


 目を細め……意識を研ぎ澄ます。周囲の雑音が消え去るのを感じると、極限までに気配を消して蜥蜴王の背後へと回り込む。


 構えた二本の短剣を静かに振り上げる。


 ――バックスタブ!


 静かに振り下ろされた二本の短剣は蜥蜴王の首筋に静かに突き刺さった。


「キシャャャァアアア!?」


 手応えは十分。


「今だ! かかれ!」


 大きく仰け反り悲鳴を上げる蜥蜴王に後方から追撃となる無数の弓矢と氷の魔法……そして剣や斧による斬撃、槍による刺突が突き刺さる。


 数の暴力こえー……。


「ぐぬぬ……愚カナ……下等……ウグッ……」


 苦し紛れに振り回された斧槍はシュバルツさんの盾で受け止められ、再度無数の攻撃が蜥蜴王の体に突き刺さる。


 蜥蜴王はその強さを発揮すること無く……力尽き地に倒れた。


「やったか? 皆の力の勝利だ! 勝鬨をあげよ!!」


 シュバルツさんが槍を天に掲げて勝利宣言をする。


「「「エイ! エイ! オー!」」」


 こうしてべテス湿地帯の蜥蜴王は圧倒的な数の暴力に屈したのであった。


「さて……それでは経験値を得るとするか」


 シュバルツさんが蜥蜴王の亡骸に端末をかざすと、蜥蜴王の亡骸は他のモンスター同様に光の粒子と化して消え去った。


 周囲にレベルアップを告げる軽快な電子音がこだまする。


 うぉ!? すげぇ……。


 端末を見ると今まで見たことが無い莫大な経験値が表示されていた。


「うぉぉぉぉ!?」


「ん?」


 突然叫び声をあげたプレイヤーの元へ皆が駆け寄ると


「"蜥蜴王の斧槍"をドロップした!」


「「「おぉー!」」」


「攻撃力405だよ!」


 うぉ……攻撃力400超えかよ……。いいな……。まぁ、斧槍ならどうせ装備は出来ないけどな。


 周囲のプレイヤーが色めき立つ。


 ベオウルフは他のチームよりも規律に厳しいかも知れないが……今回の様な通常ではまず勝つことが出来ない強敵の討伐による莫大な経験値や、市場に出ていない武器を得ることが出来る最前線のチームである事が証明された。


 まったりとか、仲良しを売りにしているチームが大半を占めているが……やはり俺には"ベオウルフ"が一番合っていると再認識したのであった。




 ◆




 べテス湿地帯へ向かったのと同じ時間を費やして王都へ帰還すると、俺達は今回の遠征で得た素材を納品する為に冒険者ギルドへと向かった。


 一足先にカウンターに向かって、順次素材を納品していくと……


「おめでとうございます!! ブリッツ様は、当ギルドへの貢献度が認められ、冒険者ランクはBランクへと昇格致しました!」

 どうやら、リザードマンキングの素材がBランク昇格へのトリガーだったようだ。

「こちらの"親書"を5階にいる支部長にお渡しいただければ"サブクラス"の恩恵を新たに受ける事ができます。是非新たな力を得て、さらなる飛躍にご活用下さいませ」


 ……サブクラス?


「ブリッツ? どうかしたの?」

 後ろに並んでいたアリアさんが声を掛けてくる。


「えっとですね……リザードマンキングの素材を納品したら冒険者ランクがBランクへ昇格しました。それと、5階に行けばサブクラスの恩恵が受けれるらしいです」


「へぇ。ちょっと代わって」

 アリアさんに言われてその場を退(しりぞ)く。


 その後……シュバルツさんやアリアさん、そして共に第一小隊に編成されていた今回の遠征でリザードマンキングの素材を獲得出来た総勢12名のメンバーで5階にいる支部長の元へと向かった。


 支部長室に入ると、そこには鎧を纏った精悍な顔つきの40代後半くらいの男性がいた。


「お? 大人数だな……よく来たな、開拓者よ。俺がラベンドール支部長のライルだ。今日は何の用事だ?」

 冒険者ギルドの事務員とは違い、威厳はあるが…どこか人好きのする顔立ちのライルが挨拶をしてきた。


「我が名はシュバルツ! 王都最大のチームベオウルフのリーダを務める者だ」

 威厳だけならこちらも負けてはいない。シュバルツさんが代表者としてライルに名乗りを上げる。


「ほぉ……。ベオウルフか。噂は聞いているぞ。それで、今日は何の用事だ?」


「こちらの親書を持ってきた」

 シュバルツさんはそう答えると、先ほどクエストカウンターで貰ったばかりの親書を取り出す。


「親書? まさか……こんなに早い時期からBランクへ昇格した冒険者が現れたって言うのか!? ここにいる全員がそうなのか?」

 ライルの表情が驚愕に包まれる。


「うむ。我々ベオウルフの精鋭12名……全てがそうだ!」

 シュバルツさんはお得意の背中のマントをパサァとしてドヤ顔を浮かべる。


「よかろう。ならば、全員端末をこの石版にかざしてみよ」

 俺たちは言われた通りに石版に端末をかざすと、端末が光り輝いた。


「うむ。これでサブクラスが選択できるであろう。詳しくは2階の女神の間にいるハイルに聞くがよい。ちなみに、サブクラスの解放者はこの支部ではお前達が初となる」


 俺たちは一礼して、支部長室を後にして2階の女神の間へと向かってサブクラスを解放したのであった。


 この日を境にべテス湿地帯のリザードマンキングを倒したチームにして、王都で初となるをサブクラスを解放したプレイヤーが集いしチーム。そして……王都で最高レベルのプレイヤーが所属するチームとして名を馳せたベオウルフには多くのプレイヤーの入団が殺到したのであった。




 ◆




 ジェネシスの世界に来てから130日目。


 アリアさんの考案したフィールドに存在する高レベルのモンスターを数の暴力で倒すと言う作戦も功を奏して、俺のレベルは58上がっていた。シュバルツさんは当然としてアリアさんを始めとした俗に言う幹部連中のレベルも軒並みレベル50を超えている。


 ベオウルフ以外の一般的なプレイヤーの平均レベルは32。レベルが40を超えているプレイヤーはトッププレイヤーと呼ばれている事から、俺達のレベルがどれだけ異常なのかわかるだろう。


 最近の不満は……アリアさんに言われて俺達のレベルを秘匿する意味も込めてチームメンバー以外のプレイヤーとパーティーを組む事を禁じられたこと。そして、1,000人の大御所となったベオウルフのメンバーの態度が他のプレイヤーを見下す様な大きな態度になった事だろうか。


 うぅ……たまにはベオウルフ以外のメンバーとも一緒に冒険したいな。ベオウルフで狩りに行くと……何か作業的なんだよね。300人で大物のモンスターに挑む時もあるんだけど……何て言うのかな? 戦ってる気がしないんだよね……。


 最近は何か魔剣の使い手とか精密射撃のスナイパーとかのニューフェイスもいるらしいし……。たまには、新鮮なメンバーで冒険とかもしたいんだよね!でも、絶対にアリアさんが許してくれないだろうしな……。


 そんな悶々とした気持ちを抱えてチームハウスの中を歩いていると……


 お!?


 ゲイルさんじゃん!


 エントランスに目を向けると、アリアさんの後ろに4人の見知らぬプレイヤーとかつて王都で最高レベルのプレイヤーであったゲイルさんが歩いている姿が見えた。


 ……スカウト? チームメンバー以外をチームハウスに招くなんて珍しいな。ゲイルさんって一度スカウト断ってるよね?


「ねぇ! ねぇ! あれ誰?」

 偶然近くに通りかかったチームメンバーに声を掛けた。


「あ!? ブリッツさん! こんにちは!」

 声を掛けられたチームメンバーは背筋を伸ばして挨拶をしてくる。別に同じチーム内で上下関係なんて必要ないのに……ってこの人に言っても意味ないよな。こんな変な現象も全てアリアさんの指導の賜物だ。


「こんちは! んで、あれ誰?」


「はい! アリアさんの後ろを歩いている男性は魔剣の使い手として最近名を馳せている"ソラ"と言うプレイヤーで、その後ろの獣人は精密射撃として名を馳せている"とみみ"と言うプレイヤーです! 最後尾の男性はホワイトイーグルのチームリーダーのゲイルです。残りの2名の女性は……申し訳ございません。わかりません……」

 チームメンバーは後半、申し訳なさそうに消え入る声で答える。


「へぇ……あれが噂の! ありがとね!」


 ゲイルさんと一緒って事は……ホワイトイーグルのメンバーなのかな?


 興味を惹かれたので尾行する事にした。


 アリアさんを先頭にシュバルツさんの待つ執務室へと入っていく。


 俺はスキルを駆使して気配を消して聞き耳を立てた。


「シュバルツ様。お待たせいたしました。こちらが王都で噂になっている魔剣に選ばれし忍者ソラとトップレベルスナイパーとみみ。そしてその仲間達にございます」

 アリアさんの声が聞こえる。あの二人の女性は仲間なんだ。


「よく来たな! ソラにとみみにその仲間達よ! 俺が"ベオウルフ"のリーダーシュバルツだ! そこに見えるはゲイルか。お前も付いてきたのか」

 次いでシュバルツさんの声が聞こえて来る。


「初めまして。ソラです。@ホーム☆のリーダーです」

「初めまして。とみみです。同じく@ホーム☆っす」


 アットホーム? ホワイトイーグルじゃないんだ。


「ふむ。して例の魔剣はどこで手に入れた? お前たちの強さとはユニークスキルの力であろう。ユニークスキルの内容を言うが良い。場合よっては高待遇で我が"ベオウルフ"に迎え入れる事も考えるぞ」


 おぉ……また、単刀直入に言うねぇ。


「ふむ。突然の栄誉ある誘いに戸惑うか。無理も無い。我らが"ベオウルフ"はかつての世界で最大規模と言われた"LO"にて覇を唱えた最大にして最強のチーム。王都はおろかジェネシス内でも最高のLVであるLV54の勇者"ブリッツ"も所属するチームであるがゆえに、仕方がないことか」


 LOか……懐かしいな。あの頃は楽しかったな……。


「お前たち!! シュバルツ様が聞いておろう!! 突然の栄誉ある誘いに戸惑う気持ちは分かるが答えぬか!!」


 お!? 敬愛すべきシュバルツさんが無視されたと思ってアリアさんが吠えてるよ……。


「えーと……失礼ですが、それを話すことによるメリットは何ですか?? そもそも話さなければいけない義務もないはずだが?」


 おぉ……言うねぇ。でも、そんな事言ったら……。


「失礼であろう!」


 ほら! やっぱりアリアさんキレたよ。


「ハッハッハ! そうだな話す事のメリットか。面白い。メリットはあるぞ! "ベオウルフ"を率いる"選ばれた者"であるこの俺に話すということは、より早くジェネシスの謎を解き、より早くジェネシスの平定に繋がる事を意味する!」


 シュバルツさんは意外に懐が深いから流石にキレないか。


「ハッハッハ! ソラよ? 俺がなぜ"選ばれた者"か分からぬか?? 目先しか見えず、小さな事に囚われて、ユニークスキルを隠す事が常識という矮小なる考えは俺にはない!」


 お!? 出るぞ! 得意のフレーズ!


「はぁ」


「俺にはなユニークスキルが二つ備わっている! "王者の加護"と"王者の防壁"と呼ばれる絶大なユニークスキルがな! 普通の、いや全てのプレイヤーが一つしかユニークスキルが付与されないこの世界で二つのユニークスキルが与えられた俺こそがジェネシスに"選ばれた者"なのだ!!」


 ドーン! と……ビックリした? ビックリするよね?


「さあ! 話すべき理由は言ったぞ! 次はお前たちが答える番だ!!」


「えっと、魔剣と後は知っているでしょうから言うと魔杖のことは、王都からアスラン山を超えた先にある聖都リースで発動された緊急クエスト"ネルの村の防衛戦"の報酬ドロップです」


 あれ? あんまりビックリしてない?


「むむ。緊急クエストの報酬か、それは致し方ない」


「あとは、ユニークスキルの事ですが私たちは"シュバルツ様"のおっしゃるように矮小なプレイヤーなのでお答えできません」


 うわ……ソラさんだっけ? 様付に悪意を感じるよ……めっちゃ面白いな。


「ほう。言えぬか。強さを判断できねば"ベオウルフ"の加入も認められぬがいいのか? "ベオウルフ"に所属すれば常にチーム内で精鋭で最先端のレイドコンテンツにアタックして、最先端の装備品を手にする機会に恵まれる。実力があれば個室が与えられ、レアドロップの装備品も優先的に支給される。最前線のプレイヤーとして周囲のプレイヤーから羨望と敬意の対象になれる機会もあると言うのに本当にいいのか?」


 うんうん。確かにこのメリットがある限り……俺はベオウルフに居続けるな。


「矮小なる我々には今の小さなチームハウスで十分です。仲間たちと身の丈にあった生活を送りますよ」


 おぉ!? さらっと断ったよ!


「お前たちもそれでいいのか!」

「「「はい」」」


 あ!? 全員に断られた……これは今日のアリアさん荒れるぞ……。


「分かった。もう良い。無駄な時間であった」


 シュバルツさんも興味無くしちゃったみたい。


「はっ! 失礼しました! お前たち帰るぞ! 付いて来い!」


 わわっ!? やばっ……見つかったらとばっちり確定じゃん!


 アリアさんが執務室を出る前に俺はそそくさとその場から立ち去った。


 再びエントランスが見える二階に戻ると……ソラさん達がチームハウスから出るのを確認してから後をつけた。


「ゲイルさん。お久しぶりです。ソラさんにとみみさんでしたか? 初めまして"ベオウルフ"のサブリーダーの"ブリッツ"です」

 自然な出会いを装ってまずはゲイルさんに挨拶をした。


「お!? ブリッツじゃないか! 久しぶりだな!」

 ゲイルさんは相変わらず人好きのする表情で挨拶を返してくれる。


「いやいや、先ほどのシュバルツさんと皆さんの会話盗み聞きしてたんすよ。いい度胸してますね! っていうか笑えました」


「いや、先ほどはせっかくのお誘いをお断りして申し訳ない」

 ソラさんは大人な対応で返答をする。


「いやいや。最近は"ベオウルフ"ってだけで偉くなったと勘違いしたりする奴もいますし、昔はそうじゃ無かったんすけど一応大規模なチームなので変に気を使うプレイヤーも多くて……あんなにもキッパリと断るプレイヤーは初めて見ましたよ」

 俺は先程の光景を思い出して思わず笑ってしまう。


「まぁ都合が合えばゲイルさん、それにソラさんと@ホーム☆の皆さんも一緒にダンジョンアタックか経験値稼ぎでもしましょ!! それじゃ、ここら辺で失礼しますね」


 っと……長話してアリアさんに見られるのも避けたいので、ここら辺で冒険者同士の社交辞令を投げかけて、俺はその場を後にした。


 これが後々まで深い付き合いとなるソラさん……そして@ホーム☆のメンバーとの出会いであった。

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