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悪魔と姫
「姫、食べたい」
「え？なにを」
「姫」
「物理的な意味で？ん、いや、どっちも物理的な意味じゃね？」
「食べたい」
「どっちにしろイヤ」
「じゃあ、ケーキで」
「それでも、悪魔かよ」
「パンが無ければケーキを食べればいいのよ」
「おーし、打ち首されてこい」
「チーズケーキ」
「多分、私が言ったら怒られる」
「食べ、たい」
「自分で言いに行け」
「……姫、大好きだよ」
「そーゆー、狡い技を使わないでもらえますか」
「悪魔ですしおすし」
「あー、いいけどさ。一回だけ正直に答えて」
「一回だけでなく、何度でも」
「私の事、本当に好き？」
「……たい」
「え？」
「姫、食べたい」
「え、今？あ、いきなり言われても心の準備が……」
「チーズケーキを」
「死ね」
