表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

狼と吸血鬼

「誰?」

「未来で君の彼氏になる者」

「言ってる意味が、わからない」

「いずれ、分かるさ」

「なんか、ムカツク」

「久しぶりに聞いたよソレ。最近言ってくれなくて、寂しかったんだ」

「わたし、はじめて言った」

「君は、そうだろう。だけど自分は飽きるほど聞いてる」

「未来人?」

「どうだろう。この世界の未来では無いけれど、確かに未来から来た」

「この設定、面白い?」

「二人で居るのが嫌?」

「聞き方がずるい」

「自分が狡いのは、君も知ってる事だろう」

「バカ」

「知ってる」

「マヌケ」

「知ってる」

「大好き」

「知ってる」

「やっぱ、ムカツク」

「君に言われたくないよ」

「このまま、三分だけこのまま居てくれたら許す」

「じゃあ、許されなくてもいい。自分はずーっと一緒に居る」

「うそつき」

「その通り」

「許さない」

「自分も君の事を許さないよ」

「会った時と、変わらない」

「ずーっと一緒だ。あれ?本当じゃん」

「うそつきじゃないの?」

「嘘吐きじゃないなら、君は自分を許してくれる事になる。そしたら、一緒に居られなくなる。すると、また嘘になるから、一緒に居られる」

「変わらない」

「思えば、自分と君、この二人の関係の本質自体がそんな感じだったかも知れない」

「ようするに、一緒?」

「そう。一緒」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ