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聖女の奇跡が止まった日  作者: あめとおと


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6/12

みんなが、私を褒めてくれる

――聖女リリア視点――


 私が微笑むと、みんな安心した顔をする。


「さすが聖女様」

「お優しいお方だ」


 ――それが、正しいことだと思っていた。


 困っている人を助ける。

 涙を流す人に寄り添う。

 それだけで、世界は少し良くなるのだと。


 でも最近、胸の奥に小さな棘が刺さっている。


「……あれ?」


 私が願った支援が、現場に届いていない。

 人が足りない。

 物資が遅れる。


 以前は、こんなことはなかったはずなのに。


「手続きが複雑で……」

「前任者がいなくなって……」


 そう言われて、初めて思い出す。


 いつも私の後ろに、

 静かに立っていた金髪の令嬢のことを。


 私は、彼女を見たことがなかった。

 正確には――

 見ようとしなかった。


 優しさだけでは、足りなかったのだろうか。


 夜、一人になると不安になる。


 もし、あの人がいなければ。

 もし、私が間違っていたら。


 でも、誰も叱ってはくれない。


 聖女は、間違えない存在だから。


 ……そう、思われているから。


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