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聖女の奇跡が止まった日  作者: あめとおと


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2/12

祈りが、空に消えた

――聖女視点――


 私は、祈れば救えると信じていた。


 神は正しく、

 奇跡は平等で、

 私が願えば、世界は応えてくれると。


 だから、数字の話は分からなかった。

 だから、現実的な忠告は聞かなかった。


「大丈夫です。祈りますから」


 それが、私の口癖だった。


 あの日。

 悪役令嬢と呼ばれた彼女が追放され、

 私は初めて、一人で祈った。


 けれど。


 光は、降りなかった。


 胸が冷え、指先が震える。


(どうして……?)


 神に問いかけても、答えはない。


 代わりに思い出したのは、

 いつも静かに帳簿を見ていた、あの背中だった。


 「祈りだけでは、足りませんわ」


 そう言われた気がして、

 私は初めて、目を伏せた。


 私は聖女だった。

 でも――

 世界を支えていたのは、私じゃなかった。


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