聖女の奇跡が止まった日
最終エピソード掲載日:2026/01/27
聖女の祈りは、いつも人々を救ってきた。
病は癒え、作物は実り、国は「奇跡」に守られている――そう信じられていた。
だから誰も気づかなかった。
奇跡の裏で、帳簿が赤く染まっていたことに。
「支援金が足りません」
「物流が止まります」
「このままでは、来月――」
私はそれを止めていた。
数字を合わせ、怒りを引き受け、嫌われ役を演じながら。
だが、ある日。
聖女が微笑み、祈ったその瞬間――奇跡は起きなかった。
人々は混乱し、王は狼狽え、
聖女は初めて、自分が「万能ではない」ことを知る。
そして、誰かが呟いた。
「……あの悪役令嬢が、いなくなってからだ」
私はもう、そこにいない。
けれど奇跡が止まった理由を、
国はようやく理解し始めていた。
病は癒え、作物は実り、国は「奇跡」に守られている――そう信じられていた。
だから誰も気づかなかった。
奇跡の裏で、帳簿が赤く染まっていたことに。
「支援金が足りません」
「物流が止まります」
「このままでは、来月――」
私はそれを止めていた。
数字を合わせ、怒りを引き受け、嫌われ役を演じながら。
だが、ある日。
聖女が微笑み、祈ったその瞬間――奇跡は起きなかった。
人々は混乱し、王は狼狽え、
聖女は初めて、自分が「万能ではない」ことを知る。
そして、誰かが呟いた。
「……あの悪役令嬢が、いなくなってからだ」
私はもう、そこにいない。
けれど奇跡が止まった理由を、
国はようやく理解し始めていた。
聖女の奇跡が止まった日
2026/01/27 18:00
祈りが、空に消えた
2026/01/27 18:00
王は、何も祈れなかった
2026/01/27 18:10
あの方は、いつも最後に叱られていた
2026/01/27 18:20
書類が、急に届かなくなった
2026/01/27 18:30
みんなが、私を褒めてくれる
2026/01/27 18:40
聖女は、答えをくれなかった
2026/01/27 18:50
(改)
その名前は、もう届かない
2026/01/27 19:00
祈りでは、足りなかった
2026/01/27 19:10
いない人の仕事だけが、残っていた
2026/01/27 19:20
エピローグ 彼女のいない国と、彼女のいる世界
2026/01/27 19:30
歴史には、評価だけが残る
2026/01/27 19:30