第7話 テトリス防衛戦
第7話!
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レオニス歓迎の祭りを行ってからしばらく、平和な時間を過ごしていた。 「いやぁ 本当にどうなることかと思いましたよ…」 フィンが思い出し、苦笑しながら言った。 「あはは… いい結果に終わったから結果オーライてことで…」 セリスも気まずそうに笑いながら答えた。 「うむ、儂も国を脱してきてここにおるのだ。主らのお爺ちゃんとしておいてくれた方が気楽でよいわ」 レオニスはほほ笑みながら答えた。 その日の朝もそのように穏やかに過ごしていた。
正午ごろになるだろうか、国内がいきなりあわただしくなった。 ミレリアがテトリスに向かって軍を動かすといううわさがまことしやかにささやかれるようになった。 これまでもそういった噂がなかったわけではないが、今度こそ実際に軍を出した、というらしい。 国民は、半信半疑のままであったが大人しく指示のもとに迎え撃つ準備をした。
そして、その時はきた。 偵察に行かせていた部隊が戻ってきて報告した。 「ミレリアのものと思われる軍、我が国の国境からおよそ10kmのところまで近づいております!」 混乱しかけた国民を「皆さん! 落ち着いて聞いてください!」 と軍を取り仕切るフィンが声をかける。 「まだ距離はありますから落ち着いて! 作戦を練りましょう!」とまとめた。 それで完全に静まった、というわけではなかったが、国民の間に合ったざわめきが少し落ち着いた。 「数はざっとどのくらいでしたか?」 フィンが斥候部隊に尋ねた。 「1万いるかどうか…といったところです!」 代表者が答えた。 数の多さにどよめきたつがフィンは「ふむ…」と考え込んだ。 そして、「そのくらいの数であれば…」と国民に作戦を伝えた。
報告があって少しした後。 準備は整ったがその分ミレリアも近づいてきているだろう。 レオニスが初めて指揮を執るフィンに声をかけた。 「お主には儂の軍略を授けたのだ。 気楽に扱うがよい。」 フィンは苦笑して「まだ僕はそこまで大物にはなれませんけどね… でも確かに授けていただいたので頑張ります!」と元気よく答えた。
テトリアは周りを木に囲まれている。 そこに旗を立てておいた。 軍はおかない。 火薬を持った数人をそこに置いておいた。 テトリス軍は国を背に陣を敷いた。 背水の陣ではなく背国の陣のような形である。
ついにミレリア軍が見え始めた… とその時である。 おもむろに側面から火薬のはぜる音が響く。 叫び声も聞こえる。 フィンが旗とともにおいておいた人材の功績である。 ミレリア軍は横から出てくるであろう伏兵にも気を取られ、思うように動けない。 しかし、そこには兵はいないのである。 その動揺をつくように、テトリア軍がミレリア軍を正面から押し返す。 混乱に乗じて隙間を縫って突破してきた敵軍の数人を、セリスが「待ってました!」と押し返し、勢いそのままに敵軍へと突っ込んでいく。 ミレリア軍に広がる動揺とセリスの勢いに押されたミレリア軍は、潰走しだした。 ミレリア軍の中には「逃げるな!戦え!」と叱咤激励しながら押し返そうとする者もいたが、自分の軍の潰走の勢いとテトリア軍の勢いに押されて逃げ帰っていった。
「ここまでですか 皆さん勝鬨を上げましょう!」フィンがそう号令すると国民兵士たちは大声を張り上げた。 「それでは帰って祝勝会をやりましょうか!」とフィンが兵をねぎらった。
その夜、「さて、それでは乾杯!」 フィンの号令で兵士たちは大騒ぎ。 多少の犠牲者は出たものの、国を守り切ったのだ。 レオニスも、軍を指揮したフィンをねぎらった。 「まぁしかしあれは主力ではあるまい。 次はもっと大軍をよこすだろう。 対策せねばな。」 というお小言も欠かさなかった。
それはさておき、テトリアとして初めて行った戦争、防衛戦で国を守り切ったのである。 国民たちの興奮は冷めることなく宴は続いていった…
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