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第6話 レオニスとともに

第6話!

レオニスを迎えてのテトリアのお話!

楽しんでいただけたら幸いです!

 レオニスをテトリアに迎えて数日、彼は約束通り国のために多くの助言をした。 エリオから同盟について聞かれれば、「この条件であれば…」と良い条件について諭し、フィンから軍事について聞かれれば「この攻め方であれば…」とあんを出した。 また、セリスから祭事などのことに聞かれても、「儂であれば…」と、自分の治世の時の例を出しながら助言した。


 おかげで、テトリアは周りの小国と比べても遜色ないところまで成長した。 国民も、なんならエリオ、フィン、セリス、リュネの全員が遅れ気味になるレベルで急成長した。 そうなると、当然国民の中にもいわば「レオニス派」が登場してくることになる。 これを放置しておくと後々の内乱の火種に… となるところではあったが、そうはならなかった。 レオニスがそれを望まなかったのだ。 彼はあくまで支援に徹した。 いくらエリオやフィンがレオニスの提案を受けていようと、表立って出てこないのだ。 これでは国民側も騒ぎようがない。 また、内乱防止にはテトリア側も気を配っていた。


 提言を受けているテトリア側の4人は、レオニスについてある一つのことに気が付いていた。 この国に対して、非常に有益な提言はしてくれている、してくれているのだが、時折グラン=セプトを治めていた時のことを思い出すのだろう、ふと、寂しそうな横顔をする時がある。 それを見て、面白くないのは祭事いついて助言を受けているエリス。 「ねぇ、せっかくグラン=セプトのお祭りについて聞いたんだから、それをこの国風にアレンジしてレオニスさんをもてなさない?」 そのように持ち掛けてきた。 「うわぁ!面白そう!」 この案にフィンは真っ先に飛びついた。 自分も同意の意を示す。 「リュネも賛成だって!」 全会一致で決まった。 開催は1週間後。 4人全員でどう改良するか話し合った。


 準備をして迎えたレオニス歓迎の祭りの日。グラン=セプトでは大掛かりの花火が上がるようだが、テトリアではそんな財も規模も用意できないため、イルミネーションで我慢してもらうことにした。 食も、大掛かりで肉を準備した。 レオニスには内緒にしておくつもりではあったが、ここまでの規模で準備するとさすがにばれた。 「国のこともいろいろあるであろうに、儂のために祭りまでしてくれるとは…」 と感激していた。


 国民も集まって、盛大に祭りが始まった。 しっかり準備はしていても、やはり超大物がいるのだ。 緊張するのだろう、フィンとセリスがまたもや明らかに動揺していた。 フィンは笑顔のまま固まっているし、セリスは「レ、レオニス様、お酒は!?」 と気忙しく動いている。 このままでは何かをやらかしかねない。 その前に、とセリスに相手が大物でも気負いすぎないように伝えた。 しかし、その一言で緊張が極限に達したのか、カチンというような効果音が聞こえてきそうなほど動きも、表情も硬くなり、そのままレオニスに向かい合った。 余計なこと言っちゃったかなぁこれ… 無理に笑顔を作って口を開く。「ど…どうですか? 楽しんでいただけていますか? レオニスお爺ちゃん!」



 アッ…やらかした… 思わず天を見上げた。 フィンもことの恐ろしさに横で笑顔のまま細かに震えだした。 場の空気から自分が失言したことに気づいたのだろう、セリスも「あっ…」と青ざめた顔でこちらを見る。 見ると、レオニスは剣に手をかけながら小刻みに震えている。 どうしようか…と慌てていると 「がっはっは!!!! この儂にお爺ちゃんとは!」 と大口開けてレオニスは笑った。 「すみませんでした!」とセリスは慌てて謝る。 「良い良い! しかしお爺ちゃんとは! がっはっは! その位がよい!」と心底愉快そうに笑った。 そうして出しっぱなしになっていた台に上り国民や自分たちに向かって「これからは主らも儂を祖父と思うがよい!!!」と笑って告げた。


 国民はぽかんとしている。 無理もない。 自分たちも呑み込めていないのだ…




 この騒動(?)を外から眺めるものが1人。 「いやぁ、間違ってあの子をここに飛ばしちゃってどうなるかと思いましたが、こんな面白そうなことになるとは思っていませんでしたねぇ。」と女神は独り言をつぶやく。

 こうしてレオニスを迎えた祭りはハプニングありながら無事に(?)関係を深めて笑い声で締めくくることができた…

 


ありがとうございました!

お楽しみいただけたでしょうか?

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