第22話 覚悟
第22話!
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結論が出て、エルフィアにそれを伝えに牢に向かった時であった。 牢からただならぬ雰囲気が漂っている。 さらに見ると、見張りで立たせていた兵士たちがことごとく全滅している。 「これは…何があったんですか…?」フィンが信じられないようにつぶやく。 「ねぇ、エルフィアもいないよ!」と周りを見回していたセリスも叫ぶ。 「これは誰かに連れられたと考えるのが妥当であろうな…」ガルディアが状況から冷静に考察する。 もしそうだとして、わざわざ誰がそんなことをするのか。 「もしやグラン=セプトに連れ去られたのでは…?」とアルヴァンは呆然として言う。 確かにその可能性は非常に高いだろう。
問題は、もしそうだとしてどうするか、だ。 その場合は、もう全面戦争は避けられない。 その覚悟がこちらに、言ってしまえばアルヴァンにあるか。 こちらとしてはその展開はもう覚悟している。 夫より息子を選んだエルフィアのように、嫁より同盟国をアルヴァンが選べるか。 アルヴァンはずっと青い顔をして震えている。
アルヴァンの結論を待っているときだった。 外が騒がしくなる。 もう外を騒がせるのはグラン=セプトの軍しかない。 こちらも手をこまねいて全滅するわけにはいかない。 アルヴァンを置いて出陣の準備をする。
外に出て対応すると、すぐに両軍入り乱れた。 両者の表情は当然真剣そのもの。 グラン=セプト側としてはこの状況になったら否が応でもノインが動く。 そんな中で顔に泥を塗りたくない、活躍して認められたい。 また、大国のプライドとしていきなり勢力を伸ばしてつけあがっているであろうこちらをしっかりつぶしておきたい。 そのような気持ちが渦を巻いているだろう。
こちらとしては、もう引けないここが大勝負、戦力も整いあとは勝つだけの状況である。
押し押されしている中で、グラン=セプト側の指揮をしている者の姿が見えた。 国王ノインではない。 髪を振り乱したエルフィアであった。 ノインから何かを言われているのだろう、様相が鬼気迫り、兵の扱い方も前回とは明らかに異なっている。 個の武はないであろうが、その代わり扱い方が非常にうまい。 「大変なことになりましたね…」 「アルヴァンおいてきて正解だったかも…」 落ち着いて今後の作戦を立てるため下がった後に、フィンとセリスはそう話し合っている。 「まぁこのままアルヴァン殿が出てこぬなら儂らで突破するしかなかろう。」 レオニスが早々にけりをつける。 確かにここでグダグダ言っていても始まらない。 来ないならそれまで、我々はエルフィアを、しいてはノインを打ち負かすだけである。
アルヴァンに与える猶予のリミットを決め、再び向き合う。 そこまでの猶予は与えない、1時間ほどの猶予にした。 それまではこちらもいなすだけにはなる。
自分たちがエルフィアの軍に対応しているとあっという間に刻限の1時間が迫ってきた。 いまだアルヴァンの姿はない。 自分たちは頷きあって制圧にシフトチェンジをしていった。 その時であった。 自分たちが指揮していたものとは違う1団が横をかけていった。 見るとアルヴァンが指揮をして出てきている。 1直線にエルフィアのもとへ向かう。 自分たちはその決着を邪魔してしまわぬように周りの支援に徹した…
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