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第20話 拡大

第20話!

ぜひお楽しみください!

 アルヴァンと別れてから数日、約束通りアルヴァンはテトリアを訪ねた。 王として、ではなく友人が家に訪れるような気楽さで、である。 国を留守にしてよかったのか聞いてみると、「あぁ、それなら妻のエルフィアに任せてきた。 本当は一緒に来ようと思ったのだがこの動きに納得がいかんかったようでな… 残るといって聞かんかったから任せてきたのだ。」 と苦笑いして言う。 やはり大国と切ってこんな小国と結ぶのは反感が大きいのだろう。 「まぁまぁ!でもいいじゃん! テトリアへようこそ!」とセリスが明るく迎えた。


 いつものごとく、アルヴァンを2国の特産品で盛大にもてなした。 ここまでフェルディンとは国交がなかったため、アルヴァンは物珍しそうにしながらも堪能していた。 特産品はネプティスの方が気に入ったらしい。 ネプティスの味はもちろん、獲る簡単さや楽しさにはまったらしい。 アルヴァンは海派なのか、楽しそうに漁に向かっていた。フェルディンの特産品はグラブヴェル鹿の燻製肉。 かつてから鹿猟は盛んであったらしい。 その中で突然変異的に発生したグラブヴェル鹿は肉の甘みが強く、舌触りもいいという。 アルヴァンが持ってきてくれていたため、こちらもごちそうになることにした。


 「ふむ!これは旨い! 酒が進むな!」とガルディアは頬を赤くして上機嫌で食べ進めていた。 確かにこれはおいしい。 酒を飲めない自分たちでも酒が欲しくなるほど、合いそうな甘みがあった。 全員で舌鼓を打ち一晩を過ごした後、アルヴァンは国の様子を見る、と言って一度帰っていった。 もちろん、手土産にテトラファング・ロースと、ネプティスを少し多めに持っていった。 このままフェルディンと正常な国交を結び続けられれば、こちらの勢力はテトリア、セプティア、フェルディンと広がり、グラン=セプトの勢力とほぼ並ぶ。 あの大国にはさんざん煮え湯を飲まされているため、この国で協力して」ぜひ一泡吹かせたいものだ。



 アルヴァンが返って少し経った後、テトリア宮殿に駆け込んできたものが1人いた。 誰だろう、と思ってみてみると、そこには焦った顔のアルヴァンがいた。 こちらの姿を見てみると、その焦りのまま何かよくわからないことを口走っていた。 するとそこにフィンがやってきて、「大丈夫ですか!? ちょっとこちらで落ち着いてください!」とお茶や食事をもって客間に通した。

 アルヴァンは一息つくと、「助けてくれんか! 実は国がそのままエルフィアに乗っ取られてしまったのだ!」と少々焦りの早口で言った。 「ふむ、詳しく聞かせてもらってもいいだろうか?」いつからそこにいたのか、レオニスが質問をした。 「実は、前来たとき意見が合わんくてエルフィアに国を任せてきた、といっただろう そのうちにグラン=セプトの息がかかっておったようで、国に戻ったら門前払いされてしまったのだ…」 今思い出しても信じられないのか、呆然としながら一息に行った。 


 「ふふ…」 その話を聞いて、レオニスが思いがけず、といったように失笑した。 それが信じられなかったのか、驚いたような、悔しそうな表情でアルヴァンはレオニスを睨みつけた。


 「すまんすまん、しかし、お主のようなものでもそんなことで困るのか」 とまだ少し笑いながら、「それならば儂に任せておけ。」といった。 「アルヴァン殿、今一度ともにフェルディンへ向かおうではないか エリオ殿、少し外すぞ。」と言って、すぐにフェルディンへ向かっていった。 「レオニスさんたちはどうしたんです?」とその様子を見たフィンが不思議そうに聞いてきた。 この一部始終を話すと、「あぁそれは大変そうに… でもレオニスさんそんなことも解決できるんですねぇ…」 と憐れみと同情が混じったような視線と声色でしみじみといった。



 「いやぁ誠にかたじけない! 助かった!」とレオニスとともに帰ってきたアルヴァンは晴れ晴れとした顔をしていた。 また国を離れていいのだろうか、そんなことを思っていると、「もう大丈夫だ! しっかり話し合ってきたからな!」と元気よく言った。 心なしかレオニスが少し胸を張っているような気がする。」 「しかし、このような付け込まれ方をするとは… これは本格的に一泡吹かせなならんな…」 とアルヴァンは悔しそうに言う。 「じゃあ、取られたまんまになってる旧ミレリア領を取り返しに行こうよ! そうしたらグラン=セプトの勢力をちょっとだけでも削れるし!」と提案した。 それにアルヴァンは、「うむ、われらの実力を見せるためにもそのくらいから始めた方がいいかもしれんな」と賛同した。


 そこからは、作戦について話し合った。 グラン=セプト対テトリア、セプティア、フェルディンの構図となる一つの戦が幕を開けようとしている…

ありがとうございました!

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