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第17話 前進

第17話!

ぜひお楽しみください!

 ガルディアは出立して旧セプティア領にたどり着いてすぐ、暴れ始めた。やられたうっぷんや領土をとられた怒りをここで発散するのだろう。 「ちょっと待ってくださいよぉ!」 フィンも敵を倒しながらガルディアに追いつこうと馬を急がせる。 「あの人が出てきたら各個撃破されちゃいますよ!?」 フィンが焦ってそういうと「いやぁすまん! だがこちらも時間がないのでな!」と敵を手を倒す手を止めずに悪びれず答えた。 実際あちら側に準備もさせない強襲であったため、いつも以上に大きく押せていた。


 自分たちの後詰め部隊と、フェルディンの闘神が到着したのはほぼ同時だった。 両方の軍がワッと盛り上がる。 「あやつの姿が見えたら突撃するぞ!」 ガルディアとレオニスの意気も非常に高い。 合流してさらに敵を押していると、ガルディアが叫んで馬を飛ばす。 その視線の先には闘神。 勢い良く突っ込んだガルディアの勢いを刀で軽くいなす。 「まだまだぁ!」ガルディアはすぐに体勢を立て直し、再び闘神へ向かっていく。 「さて、儂らも作戦通りに行くぞ。」とその様子を見てレオニスがこちらに声をかける。


 戦闘から一時離脱して、ガルディアの支援に向かう。 その間もずっと二人は打ち合っている。 その周りを包囲されないように、テトリア・セプティア連合軍が奮闘している。 その中をかき分け近づく。 打ち合った衝撃で、わずかにガルディアに隙ができた。 その隙を埋めるように、レオニスが脇から躍り出た。 闘神は急な援軍に面食らったようであったが、冷静に対処した。 


 「今のうちに押し切るのだ!」レオニスが号令をかける。 それに呼応するようにフィンとセリスが打ち込んでいった。 さすがに4対1は不利だと見たか、攻撃をいなしながらも一度退いて態勢を整えようとする。 そうはさせまい、と横から馬同士をぶつけた。 体勢が崩れる。 寸分たがわずガルディアが飛び込んでいく。 闘神を馬から引きずり下ろし、馬から引きずり下ろした。



 「敵将、捕えたり!」ガルディアが高々と宣告する。 こちらの軍が一気に勢いずく。 敗残兵となり散り散りになったフェルディン軍を適度に追いかけ、安全を確保する。 国境付近にグラン=セプトの旗が見えたが、この状況を見てあえて突っ込んでくることはせず大人しく退いていった。 ぎりぎりで間に合ったようだ。 捕えた闘神を丁重にテトリア領へ運び入れた。 そのまま軍を進め、もともと自分の国であったセプティアへ踏み入れ、再度取り返した。 兵は大きな勝鬨をあげ、ガルディアの頬は紅潮していた。


 「さて、貴公はこちらに捕えられたわけだが」と宮殿内でガルディアが口を開いた。 「貴公のことを聞かせてもらおうか。」 そう問われた闘神はなかなか口を開かない。 この体のどこからあの力が出ていたのかを疑うほどの細身である。 瘦せていて、とても筋肉質には見えない。 「…私はセプティアの生まれで、女神さまを信じて鍛錬を積んでいた。」ようやく語りだす。 「だがガルディアが国王になってから国を出た。 この性格、この武とは合わん。 そう思ってフェルディンへ身代わりした。 そうしてここまで武をふるっていたのだ。」とガルディアをにらみつけながら語った。 「ふむ…」レオニスが横から相槌を打った。 ガルディアは正面で絶句している。 思っていたよりここの因縁は深いようだ。


 「そうなのね… じゃあその力を私たちと一緒にふるってもらうわけにはいかない?」セリスはそう質問を投げかけた。 「ちょっとお姉ちゃん!さすがにここは空気読んでくださいよ!!」 フィンが焦って制止する。 「いや、ごめん… でもやっぱり仲間にはなってほしいからさ…」 セリスは申し訳なさそうに言いながらも、その要望を再び口にした。 「そういっていただけるのはありがたいが、私はさっきも言ったようにこのガルディアとは合わん。 ここに混ざるくらいであればフェルディンにて散ろう。」 闘神は毅然としてそう返答した。 「そっか… ならしょうがないね…」セリスはまだ何か言いたそうだったが、そういって引き下がる。 ではせめて名前を教えてくれないか?と尋ねた。 「あぁ、これは失礼した。 私の名前はカイル・レーベル=

ドライツという。」 闘神、もといカイルはこちらから目をそらすこともなく問答を終わらせた。


 カイルを宮殿の1室にて監禁した。 仲間にはならなくとも、何かしらの交渉をしたい。 そのような思考から非常に丁寧な境遇を施した。 しかし、ガルディアとの因縁は非常に深いようで、早くフェルディンに送り返すようこちらに何度も懇願していた。 こちらも返さないことで気でも触れられたらたまったものではない。 フェルディンとの接触のための使者をすぐに送った。

 返事はすぐに帰ってきた。 提示された日時は1週間後。 こちらに有利なような交渉をできるように、全員で策をめぐらせた…


ありがとうございました!

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