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第16話 灯火

第16話!

ぜひお楽しみください!

 テトリア国土内へ追いやられ、今後のことについて話し合っているとき、みんなの顔はこれまで以上にうきうきしていた。 ここまでやられたことで逆に吹っ切れてハイになっているのか、再びの発展を前に心躍っているのかは分からないが表情が楽しそうだ。 責任を感じているガルディアを除いて。 大国を率いていたレオニスにとっても領土がここまで小さくなるのは初体験であろうが、そのことに苦笑しながら「いずれしっかり取り戻せばよかろう。 今は今後について話し合う時間ではないか。」 とガルディアを励ました。


 「いやぁ、あの人何なんでしょうねぇ」 フィンが自分たちを打ち負かした男のことをつぶやく。 「その男は牢にいたときに監獄の見張りが話していたのを聞いたことがある。 あやつはもとはわがフェルディンの生まれらしい。 ほら、かつてわれらの女神の話をしたであろう、 われらの女神の持つ戦いの力を一身に受けたのではないか、と、闘神と呼ばれているそうだ。」 レオニスが苦々しそうに苦笑する。 「われよりよっぽどの武を持っているわけではないか。」 そのあとに悔しそうにも吐き捨てる。 「そっかぁ、そんな強いんなら納得だね…」 セリスがつぶやく。 そのあとすぐに、「じゃあ私たちにの仲間にしちゃわない?」 表情を明るくして提案する。 その提案を横で聞いていたフィンが驚きで目を丸くする。



 それをどう成功させるかはわからないが、面白そうな提案である。 これに乗ってみることにした。 横では、フィンが「本当にできるんですかねぇ…」 と呆れた顔で笑っている。 「やってみなきゃわからないじゃん」とセリスは膨れて言い返す。 いったん続きを聞いてみる。 「あそこまでの力があるんだからさ、私たちの仲間にしちゃえば百人力じゃん?」とセリスは目を輝かせて演説する。 「具体的にはどうするんです?」フィンが突っ込む。 


 「あの軍に挑戦して、今度はこっちが包囲して連れて帰ってきちゃえばいいんだよ! そのまま仲間になってくれれば万々歳だし、そんなすんなりいかなかったとしても交渉の材料に使えるじゃん?」 どう?と言わんばかりにみんなを見渡す。 誰も言わないが無理あるんじゃ…という雰囲気が漂う。 「包囲もかなりの難易度があるであろうし、此度もグランーセプトが高確率で出てくるであろう。」 レオニスが雰囲気をついて反論する。 「包囲についてはみんな動きに慣れたでしょ? みんなで行けば大丈夫だよ! で、それをグラン=セプトの援軍が来る前に終わらしちゃえばいいんだよ!」 セリスはいい笑顔で言い切る。 とんでもない脳筋な案である。 フィンはえぇ…と引いている。 レオニスは「限りなく成功する確率は低いであろうが…」と苦笑する。 

 

 自分は賛成の意見を口にした。 このままだと食料や土地の問題でじり貧になるだけだし、やってみるのもいいんじゃないか、と答えた。 どうせ旧セプティア領を任せられたのはその闘神、と呼ばれる男である。 放っておいても衝突する可能性は大いにあっただろう。 それなら積極的に動いていった方がいい。 普段なら真っ先に乗ってきそうなガルディアは黙りこくっている。  

 

 このままではどうも調子が出ない。 ガルディアはどう?行けると思う?と話を振ってみる。 「われもレオニス殿と同じで成功する可能性は低いと思うが…」という答えが返ってきた。 ずいぶん消極的になっている。 少々ずるいが、ここはガルディアのやる気を引き出すためにも国民の力を借りよう。


 フィンにセプティア国民の中で、ガルディアと懇意にしていたものを連れてきてもらう。 ガルディアの前にその人物が引きつられると同時に、「ガルディア様! 私たちの国を共に取り返そうではありませんか! ガルディア様は逆境には挫けぬお方のはず。 私たちの力もお使いくだされ あの男に一泡吹かせてやりましょう!」と語った。 すぐに言葉が出てきたことから、セプティア側の総意なのだろう。 言葉巧みに熱く語っている。 そのうちに、ガルディアの目に再び光がともってきた。 「ふむ…そうであったな! ここらでやり返しておかねばわが名が廃るというもの!」と大きく息を吸って返した。 これならもう大丈夫だろう。 フィンと目配せして安堵しあう。


 セリスの案が採用された。 こちらとしては、スピードで、軍の力でフェルディン本国やグラン=セプトの援軍が出てくる前にけりをつける。 グラン=セプトは旧ミレリア領も持っているため、比較的早く軍を出すことができるだろう。 本格的に時間はない。


 作戦としては、ガルディアとフィンが陽動で男を誘い出し、残りのレオニス、エリオ、セリス、リュネが包囲する。 どちらも責任重大である。 何度も手はずを確認しあった。 仕損じては本格的にまずい。 緊張感が高まる。 全員がやる気に満ち満ちている。



 「良し!それでは行こうではないか!」 大声でガルディアが号令をかけ、陽動軍が進軍していく。 「お互いに頑張りましょう!」と言ってフィンもついて進軍する。 「儂らも最終確認したのち、出陣するぞ」 レオニスが場を引き締める。 大きな作戦が始まっていった…

 

ありがとうございました!

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