第14話 救出
第14話!
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宮殿内で顔を突き合わせて救出のための話し合いをした。 ここまで自分たちの面倒をよく見てくれたガルディアである。 どうにかして無傷で救出したい。 しかしそんな妙案がポンポン出てくるわけもない。 みんな青い顔をしている。
話し合いが煮詰まってきたころ、ダメもとでこちらもフェルディンと同盟まがいのものを結んで、交換してはどうか? という案を出した。 これならどちらも傷つかずに済む。 「かなりの賭けであるなぁ…」 「それ本当にうまくいくの?」 レオニスもセリスも心配そうな顔をしている。 声にこそ出していないがそんなものは無理だろうという雰囲気が醸し出されている。 ダメもとだったから、と案を引っ込めようとするとフィンが口を開く。 「ん~、一応交渉にはいっていただいて、ダメだった時用に軍を忍ばせておけばいいんじゃないですか?」 軍を動かす、という案だけならすでに出ていた。 しかしやはりそこは反動が怖い上にこちらの準備も遅れるということで1度はけった案だったのだ。その作戦なら少しは何とかなるだろう、と了承した。 レオニスとセリスはあまり納得していないようだったが、やってみよう、と押し切った。 「やるのはいいんだけどさ、ガルディアがどこにいるか、とかわからなくない?」とセリスが疑問を口にした。 確かに当然の疑問だ。 ガルディアの居場所をどうするか、またもや話し合いが始まった。
そこは流石ガルディア、治世がよく人望も厚かったのだろう、兵士のうち一人が命を顧みず探索に行く、と言ってくれたのだ。 国境は今手厚く警備されているが、その兵士は家族がフェルディンにいるため、国帰りだといって通るのだと言っていた。 もう許可証ももらっているという。 国の命運は君にかかった、とプレッシャーをかけて送り出した。 もしわかったら手紙で知らせてくれるらしい。
彼が行ってからしばらくして、細かい準備を進めていると手紙が一通届いた。 うまくガルディアのとらえられている場所を突き止めてくれたのだ。 心の底から感謝をして手紙を読んだ。 ガルディアは、宮殿近くではあるが監視以外の人々以外がほぼ立ち寄らない場所にあったという。 そこからは急激に作戦が進行した。 まずは自分がフェルディンに交渉をしに行く、 それが成就しなかった時には、自分も軍に加わって荒業で取り返す。 軍の指揮は、レオニスに任せた。 もうばれないようになどと言っている段階ではあるまい。 ガルディア奪還の兵はすぐに集まった。 あとは乗り込むだけである。
準備が整った後、自分はすぐにセプティアへ話をつけに行った。 宮殿にたどり着くと、そこで待っていたのはグラン=セプトの国王たるノインの父母、アルヴァンとエルフィア。 「良く来られた!」とはねぎらわれたが、その眼には見下しの感情がよく読み取れる。 「さて、本日はどのような用で来られたのであったか?」とぼけたように問われる。 ガルディアを返しにもらいに来た、と答えると、「それは我々も禁忌としてグラン=セプトから通告を受けているからなぁ…」と返事が返ってきた。 なら交換条件で手を打たないか、と提案した。 そちらが同盟国を裏切ることになるのは重々承知の上だが、こちらも穏便に済ませたいという旨を伝えると、「ははは! テトリアがこちらと交換条件だと!! そのうえ裏切れとまで来た!!!!」と笑われた。 ひとしきり笑った後ひゅじょうが一変し、「去れ。 貴様の話には乗らん。」とそっけなく返された。 そうだろうしょうがない。 待機している軍のもとへ向かった。
「エリオ殿一人、ということは交渉は決裂じゃな」とこちらを見るなりレオニスは言った。 コクリ、とうなずくと、「皆の者、行くぞ!」とレオニスが馬を飛ばしていった。
それまで静かであったフェルディン宮殿付近が一気に騒がしくなった。 アルヴァンとエルフィア、その配下はあの交渉をネタにまだ談笑にふけっていた。 そこにレオニス率いる奪還軍が勢いよくやってきたのである。 ただし、奪還軍はほかに危害は加えなかった。 フェルディン側がぽかんとしている間にあっさりとガルディアを取り返したのである。 何か有事があればグラン=セプトに通告するように、といいつけられていたフェルディンにそのような行動を起こさせない速度で迅速に奪還したのである。 ガルディアが帰国してのち、テトリア、セプティアの両国民は歓喜に沸いた…
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