第8話 談義
第8話
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ミレリアを追い返してから数日、国民の興奮は冷めやらなかった。国を挙げての祝宴は明けたが、友人同士で喜びを分かち合う姿がよく見られた。 しかし、国民の歓喜をよそに、テトリアの宮殿内は少し深刻な話をしていた。 セプティアとの同盟のことである。 テトリアは敵国に攻められた身。 1度は弾き返せたとはいえ、次もうまくいくとは限らない。 今回特にセプティアから援護の動きがなかったため、不安になったのだ。
それから数日して、セプティアと話を付け、エリオ、フィン、セリス、リュネの4人で話し合いに行くこととなった。 国の留守はレオニス。 レオニスもついて行きたがったが、さすがに超大国の国王がこんな小さな国に匿われている、ということがばれたら国的にもまずい、ということでお留守番してもらうことにした。
4人がセプティアに行く話をつけたころ、セプティアでもいざこざがあった。 テトリアと結んでいても得がないだろう、という声がはっきりと上がったのだ。 それよりかはミレリアとあの国を攻め滅ぼそう。 そんな言説が盛り上がってきたときに、同盟の話をしたい、とテトリアが言ってきた。 これはセプティアからしたら願ってもない好機であっただろう。 このまま同盟を続けるか、はたまた見捨てて攻め滅ぼすか。 先手必勝、ということでテトリアの4人を圧倒するためにも準備を進めた。
話し合いの日が来た。 「うわぁ、すごいですねぇ」 フィンがそうもらすのも仕方ない。 城は豪華に飾り付けられ、街道には兵士がずらりと並んでいる。 城への道はレッドカーペットが敷かれており、その正面を若い屈強そうな男が歩いてくる。 「お待ちしておりましたぞ、テトリアの御方々! 私はセプティア国王ガルディオ・セプティア・ブラストと申す! さぁさ、中へ入られい!」
城内にてもてなされ、会合が開始される。 「さてさて、同盟についての話し合い、ということであったが、そちらはこの国にどのような条件をお望みか? 物資の協力、貿易の推進… 貴殿らには何一つ不都合ないはずでは?」 と先に仕掛けてきた。 雰囲気にのまれる前にこちらも返さねばなるまい。 こちらとして、普段の不具合はない、ただ、先の戦線で、この国からの支援がなかったのが気に入らなかったのだ、と率直に伝えた。 「ほうほう、確かに同盟国として戦時も支援するが道理。 しかし考えていただきたい。 貴国もこちらもグラン=セプトと比べればはるかに小国。 そんな小国を守るよりかは… という声がこの国内でも出ている、という状況。 さて、それでは貴国は我々を納得させられるようなメリットをお持ちで?」と聞き返された。 自分は堂々と技術だ。と答えた。 「技術とは! なるほど確かに貴国は攻められてからの発展が目覚ましいと聞く。 しかしわが国も劣っているとは思わぬ。それでいて戦乱時こちらも危機に陥るというのに見返りがその技術とは!」と言って一笑に付された。 しかし自分は目をまっすぐ見て、再び技術だ。と答えた。 「はっ。 そこまで言われるなら楽しみにもしていよう。 ただし、6か月。 こちらも攻められる可能性が0とは言い切れぬ。 したがって6か月は待とう。 しかし、それで納得のいく技術が提供されねば手を切り、ミレリアとともに貴国を攻める。 その条件で?」 明らかに不利な条件である。 フィンやセリスが反論しようとした。 それを制し、分かった、と了承する。 「そこまで言い切られるとは! ではこちらも楽しみにしていよう。」
ガルディオはそう笑って会合を終わらせた。 テトリアへ帰る道すがら、フィンとセリスに猛抗議された。 しかし自分には多少ながら案がある。 協力してくれるようにフィン、セレス、リュネに頼んだ。 こうして会合が終わって6か月、テトリアは忙しくなっていく…
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