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二日目

朝だ。

時計は5時を指している。

二人はどうやらまだ寝てるみたいだ。

てかアランの鼾うっせーな。口を裁縫道具で縫い付けてやろうか?その裁縫道具はないけど・・・

ケルビは爆睡かましてるけど寝相はいいな。


俺はというと動きやすい服装に着替え、寮の中庭に出た。

俺のルーティーンとして朝早く起きて剣の素振りや魔力感知の訓練を欠かさずするという頭がおかしい習慣がある。そうしないと一日のモチベーションが低下してしまうのでね。

無論、邪魔にならず、誰にも見られないように死角になる所でやってる。村にいた時に、一度人目につくところで魔力感知の訓練した結果、瞠目されまくったからな。それにこんなの見られでもしたら、不審者として通報されかねんしね。


さてと、魔力感知のタイムを計ろうか。最高記録は6.73秒。目標はいつも通り7秒台だ。

俺は魔力感知と同時に魔法具のストップウォッチを起動してタイムを計り始めた。






・・・5


・・・・・・


「ッハァ・・・ハァ・・・これ以上は死ぬ・・・それでタイムは?」


ストップウォッチは6.95を示していた。


「あと0.05秒かよ!・・・でも記録を大幅に超えることができたな」


俺はガッツポーズをした。

その後、俺は気分転換に久々にステータスを開いた。





リュート=アルス



Lv100


HP1972

MP1582

職業 転生者 剣士

魔法 空魔法 光魔法 水魔法

加護 なし

状態 記憶封印

スキル 鑑定 アイテムボックス 副業切り替え(クロススイッチ)( 槍士 戦士 )代行思考機構(プロキシ・マインド)

職業スキル 破嵐斬(テンペストスラッシュ)(Lv83)

      無傷迎え(Lv4)

      瞬界一閃(Lv12)

副業スキル(槍士)

      天穿(Lv5)

      貫通強化(Lv21)

副業スキル(戦士)

      戦意高揚(Lv12)

      偽死回避(Lv6)






う~ん・・・

やっぱり修行だけじゃそんなレベルは上がらんか。でも、レベルが三桁の大台に立ったのはうれしいことだな。

それでも代行思考機構(プロキシ・マインド)の鑑定結果が抵抗(レジスト)て出るの何なんだろうか。クロカワだってこのスキルの事知らなかったみたいだし、触っても何も起きないからな・・・

このスキルの事、もっと調べんといけないな。もしかしたら身体を蝕むスキルかもしれんしね。


ステータスバーを非表示にした後、俺は汗をタオルで拭き取って自分の寮部屋に戻った。

現在の時刻は6時。本来ならそのまま朝飯なんだが、まだ寮の起床時間の7時になっていないからな。向こうの世界では暇つぶしにスマホでYouTabe見てるかゲームするかの二択だったけど、この世界ではそんな物ないからな。

気が乗らんが勉強するか。

たしか朝ってドーパミンやアドレナリンが大量に出るから国語の長文読解や記述問題、数学や理科がいいんだっけ?

物音や話し声のない静かな環境だから、なおさら集中できるんだよな?

其処の所よく覚えていないからな・・・

まあ、いいか。一旦国語の長文やるか。国語の難易度に関しては向こうの世界と大して変わらんから普通に勉強しないと点数取れんし。

因みに、今読んでいる国語の問題集は、実は村の図書館から借りパクしたものだ。この問題集は俺の読解力や語彙力を鍛えるのに欠かせない教材になっていた。いつかちゃんと返すか、同じものを買って弁償しようと心の中では思っている・・・多分。





あっという間に時間が流れ、起床時間の7時になった。

魔道具から起床時間になったことを知らせる音楽が流れる。これ、おそらく目覚まし時計ってやつか。

音楽が鳴り始めてから少し経った時アランとケルビが起きた。


「お、二人とも起きたか。おはよ~」


「おう、おはようございまんねん・・・」


「おはよ・・・」


「お前ら二人朝弱いんか?」


「「そうだよ。」」


「口を揃えて話すなよ・・・」


俺ら三人は床に落ちた私物やらベットやらを片付け、飯を食いに行った。

何故、片付けないといけないのか。一日一回部屋検査と清掃が入るからだ。その時、



朝飯は何事もなく食べることができた。

まあ、向こうの世界の給食と大してかわらんかったが美味しかった。

朝食作ってくれたおば様たちに感謝を伝えないと。

だからと言って謝意のお礼として大量の焼き菓子を渡すのはやめてくれ。アイテムボックスがあったから何とかなったけど、もしなかったら持ち切れずに腐らせてしまうからな。


その後、俺は寮に戻り制服に着替えた。

やっぱり似合うな・・・

さてと、俺は必要なものを持って教室に向かった。中に入ると、一足早くクラウスが座っていた。

色々と気まずいんだよな・・・

あの人は真面な公爵家のご子息様なんだよ・・・姉貴とは違って。

そういえば昨日の謁見の時、セラフィナのこと話す時間がなかったからな。なれなれしく感じ取られるかもしれんがそのことでちょっと話し掛けてみるか。

そう考えながら俺は自分の席に移動した。

移動中にクラウスがこちらの方を向いた。その後、席に移動したとき、向こうから話しかけてきた。


「おはようございます。昨日は色々立て込んでおり、お話することができませんでした。もしよろしければ、今からお姉様についてお話させていただくことは可能でしょうか?」


「いやいや、そんなにご謙遜なさらないでください。こちらだって色々忙しかったので会うことができませんでした」


嘘★

本当はクロカワとジ〇ジ〇の話してた★


「左様でございますか。ちなみに、ご返答は・・・」


「ええ、構いませんよ」


「ありがとうございます」


そう言い、クラウスは一礼をした。傍から見たら公爵子息に頭を下げさせてる光景だな。


「それでは、セラフィナ公爵令嬢に関するあのご事件について、ご説明申し上げさせていただきます。」










「そのような状況だったのですね・・・後ほど労って差し上げないといけませんね・・・」


俺はセラフィナが盗賊に攫われた事と、その後の出来事を一部改変して話した。あの光景をそのまま話しても信じてもらえないだろうし。おまけにセラフィナから口止め料貰ってるから、口が裂けても言えないからな。


「はい。セラフィナ嬢が盗賊に襲われているところを偶然私が見つけて、助け出しました」


突如としてクラウスは懐疑的な顔をし始めた。


「あれ?そういえばお身体に怪我はございませんでしたが、それは一体なぜでしょうか?」


鋭い奴め。これだから勘のいいガキは嫌いなんだよ。ルーベルトも巻き込んでいいかな?

多分、謁見の時にルーベルトもいたから父親経由で知っとると思うし。


「その時、ルーベルトという私の友人が光魔法で傷を治したのですね」


「そのルーベルトはどちらにいらっしゃいますか?彼にもお礼を申し上げたいのですが・・・」


こ・・・此奴、色々深掘りするタイプ の人間か・・・とゆうか知らなかったのかよ。ルーベルトの事入れるの悪手だったな。

多分これ全部話さんと終わらないやつだな・・・


「恐れ入ります、少々お待ちいただけますでしょうか。ただいまより念話にて確認いたします」


そう言い、念話でルーベルトに話しかけた。


(ルーベルト!!!ごめん!!!)


(リュート・・・?何かやらかしたの?)


(やらかしたというか、巻き込んだというか・・・今、クラウスにセラフィナの件を説明しててさ)


(・・・ああ、なるほど。あの公爵家の・・・)


念話越しでも分かる。此奴、状況把握が早すぎる。


(で、どうする気?)


(『怪我治した張本人に礼がしたい』って言われてる)


(あー・・・逃げ場ないやつね、それ)


俺は小さくため息をついた。


(とりあえず、学園に来てることだけ伝えていい? 変なことは言わないからさ)


(いいよ。でも、最低限のことだけにしといてほしい)


(助かる・・・)


念話を切り、俺はクラウスに向き直った。


「お待たせしました。ルーベルトは現在、この学園に在籍しております。しかし、彼はあまり表に出るのを好まない性格でして」


「左様でございますか」


クラウスは一瞬考え込むように視線を落としたが、すぐに穏やかな表情に戻った。


「無理強いはいたしません。ただ、機会がございましたら、ぜひ一度お礼を申し上げたいと思っております」


・・・意外と引き際がいいな。


「その時が来たら、伝えておきます」


「ありがとうございます」


そう言ったところで、教室の扉が開き、ルグが入ってきた。

助かった。ちょうどいいタイミングだ。


「それでは、この話はまた改めて」


「ええ。お時間をいただき、感謝いたします」


クラウスはそう言って、綺麗な所作で席に戻った。

内心で胸をなで下ろしていると、背後から小声が飛んでくる。


「・・・お前、朝けんお貴族様となんやってとやん?」


「ぁバスダウdふぇうあdjfhふぁ!!!」


振り向くと、いつの間にか起き切った顔をしたアランが、怪訝そうにこちらを見ていた。


「・・・その声どうなっとんと?まあいいや改めて聞くけど朝けんお貴族様となんやってとやん?」


「ちょっとした世間話だよ」


「絶対嘘たい」


「否定はしない」


前の席ではケルビが教科書を開きながらも、ちらちらとこちらを気にしている。

昨日より、ほんの少しだけ目に生気が戻っている気がした。


やがてルグが咳払いを一つ。


「――それでは授業を始めようと思います。一時間目は魔法学なのですぐに移動してください。時間割と校内マップは右手にあるボードに校内マップを張ってあるのでそこで確認を。あと、三時間目は体育なので、私の現在地を特定して此方に来てください」


入学二日目。

平穏とは言い難いが、少なくとも今は、剣を抜かずに済んでいる。

今のところは・・・

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