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担任

題名とあらすじやっと決まった・・・

改めて、『学園生活は異世界でも侮れない』をどうぞよろしくお願いします。

セラフィナの部屋で昼食を済ませた後、俺たちはロビーに張り出されているクラス表を見に来た。

やっぱり、先に飯を食いに行ったの正解だったかもな。人がほとんどいない。 

さてと、クラス表は・・・


1組は俺の名前が載っていた。1組は貴族平民関係なく総合的に成績が良い生徒達が集められているクラスみたいだ。

ルーベルトは5組。5組はどうやら、魔法が得意な生徒が集められたクラスっみたいだ。

もうすぐ昼休みが終わろうとしていたため、俺たちは自分の教室に向かった。




しばらく歩くと、1組と書かれた教室に着いた。

いや・・・え・・・?

これ、大学の講義室みたいな所じゃん。

席は・・・右後方か。


「「「「キーン……コーン……カーン……コーン……」」」」


チャイムが教室内に響き渡る。昼休みが終わった。

席に座り、しばらく待機してると講師らしき人が入ってきた。


「・・・あー、集まってるね。えーっと、今年の()()()は多いって聞いたけど、まあ座ってりゃいいか。」


なんか髪が無造作でぼさぼさな人が出てきた。

一応教員服を着ているが、ずんだられた格好をしている。

感覚派の天才ってやつか?


「・・・みなさん初めまして。今日からこのクラスを受け持つ『ルグ・ハルフェン』です。ルグと呼んでください。苗字は覚えなくていい。どうせ試験に出ないので。それと、呼び捨てで呼んでも構いません。」


一瞬、沈黙が走った。次の瞬間、何人かが吹き出した。

でも何だ?この人。すっごいミステリアスな雰囲気を出してる。


「さてと、クラスの結束を強めるために全員、自己紹介してもらおうか。左手前からだ。」


そういうと、左手前の席にいた人が自己紹介を始めた。


「私はグランツ家の長女の『アリア・グランツ』と申します。人の言動や態度には、些細なことでも目を逸らさず見ていますので、嘘やごまかしは通用しません。趣味は読書と書き物。観察すること、考えることが何よりも楽しいのです。よろしくお願いします。」


「・・・あなたが()()()の一人、アリア・グランツですか。貴方には輝かしい実績がたくさんあるし、剣の腕前も優秀と聞いている。この学園で新たな実績を上げることを期待していますよ。」


「・・・はい。」


そのまま、自己紹介が始まった。とゆうか、クラスメイトほとんどお貴族様じゃん。

何人か横暴貴族もいたりはしたけど・・・例えば―――


「―――聞け!俺の名はアルフォンス・グランディール。由緒正しきグランディール家の嫡男だ。この学園に来たのは、家の名に恥じぬ知識を身につけるためであって、友達ごっこをしに来たわけじゃない。無礼な態度や無駄な話しかけは慎め。俺の邪魔をしなければ、それでいい。以上だ。」


とかな。あの太っちょ貴族め。

まあ、あれでもまだマシな方なんだが。




―――とゆうか、隣の人セラフィナと顔が似てるな・・・

ああ~思い出した。この人、入学式で演説してた―――


「おお~。次は公爵家の次男か。」


「皆さん、初めまして。私、クラウス・フォン・オルディナシス、オルディナシス公爵家の子息でございます。入学式での挨拶では、少々堅苦しい話ばかりになってしまいましたが、今日からは皆さんと同じ学び舎で過ごす仲間として、どうぞよろしくお願いいたします。学問だけでなく、剣術や礼儀作法など、家訓に基づく様々なことも学んでまいりましたので、もしよろしければ、皆さんの助けにもなれればと思います。」


クラス中から歓声が沸き起こる。まあ、そりゃそうだろうな。好印象な雰囲気を持てる自己紹介をしたからな。


「次は君か。冒険者史上最速でFランクからCランクに上がった()()()。」


なんか全員こっち見ているんですけど。さすがに緊張する。


「・・・はじめまして。私はリュート・アルスです。色々あって冒険者もやっています。この学園では修学と剣の稽古、両方を学ぶために来ました。どうぞ、よろしくお願いします。」


はぁ・・・一瞬のうちに寿命が何年か削られた気がする。とゆうか、短かったかな?まあ、気にしてもしょうがないし別にいっか。

ん?クラウス公爵子息がこっちを見ている。どうしたんだ?

なんか言いたそうな顔をしているけど・・・

もしかして、「短いわボケカス」って言われるんじゃねぇよな?


「リュート様。姉上であるセラフィナ様を盗賊から助けてくださって、ありがとうございます。なんとお礼を申し上げたら・・・」


「その件はまた後で話しましょう。どっちにしろ、学園が終わり次第、謁見が控えてあるのでその時に話しましょう。」


「そうします。」


・・・びっくりした~。いきなり公爵子息に話しかけられるなんて思わなかったよ。

でも自己紹介は成功したかな?

奥のアルフォンス(太った横暴貴族)がなんか言いたそうな顔してるけど・・・


「ありえない!ただの平民風情がこんなことできるわけがない!」


「そうだ!」


貴族連中のブーイングの嵐が俺に降りかかる。だから何だよって話だけど。

ルグ先生が頭を搔いている。


「はぁ~。私から大切な話があるので、お静かに。」


「はあ?お前の言うことなんて聞くわけないだろ⁈平民風情が!」


次の瞬間、ルグ先生がブーイングをしていた貴族の首に短刀の刃を当てていた。

そのスピードに皆は驚きを隠せていなかった。

もちろん俺も。

そもそも短刀を出した瞬間すら見えなかった。

この男、とんでもない強さをしているな。


「今から大事な話をします。この学園の生徒は誰であろうと教員の指示には従ってください。背けば、こちらの権限で即刻退学にします。ただ、私のクラスは別です。このクラスは()()()が多いうえに、実力も通常の教員だと手が余るんです。おまけに、公爵家のクラウスだっています。そのため、規則を破るものは状況に応じて即刻処分します。もちろん、学園長の許可も下りています。」


クラス中に緊張が走る。いきなり殺害予告されたからな。


・・・感じる。あの男から出てくる、背筋が凍るようなオーラ。

この感覚はあの時の竜と同じような死の恐怖だ。


「皆さん、そんな警戒しないでいいですよ。問題を起こさなければ殺されませんし、仮に問題行動を起こしても、酌量の余地がある場合は退学処分だけで済みますよ。」


しょっぱなから、とんでもない担任だな。

1年後何人この教室に残るのだろうか。


「それではみなさん明日もお元気で。」


そう言い残し、ルグ先生は教室から出て行った。

いったい何者なんだ?あの人。

本当に人間なのか?

そうだ、念話であいつらに聞いてみるか。


(ルーベルト、セラフィナ。聞きたいことがあるんだが、『ルグ・ハルフェン』と言う先生知ってるか?)


(聞いたことないね。)


(私も。―――なんでそいつのこと聞いたの?)


(お前らも知らないのか。実はその男が俺のクラスの担任になったんだ。だけど、いきなり殺害予告してきた。俺たち全員に。おまけに、学園長と関係がある人らしい。)


(殺害予告?さすがに学園の規則を破ったものだけだよね?)


(さすがに。あと、相当強いと思う。授業中に俺にブーイングしてた貴族の机に一瞬で移動してた。何なら、剣を出して首に当ててた。)


(・・・教師にしては強さがおかしいね。学園長と同じで人間じゃないのかも。)


(その人は魔法使ってた?もし使ってたならその残滓で色々特定できるけど・・・)


(多分だけど魔法じゃない。あれは純粋な身体能力だ。)


(―――悪いけど、私先生に呼ばれたからさ、続きは謁見終わりに。)


(わかった。後でな。ルーベルトは今空いてる?)


(うん。一応。)


(それじゃあ、ロビー集合で。)


(わかった。)


さてと、ロビーに移動するか。








しばらくたった。

俺は一足早くロビーでルーベルトを待っていたが、全然来ないな。

迷子か?

魔力感知で見つけるか。





――――――――――――――――魔力感知―――――――――――――――――





・・・見つけた。1階の廊下をうろうろしてる。

やっぱりどこかわからないみたいだな。

迷子のルーベルトの所行こうとすると、何者かに肩を掴まれた。

とっさに振り払ってすぐに後ろに下がり、いつでもアイテムボックスから剣を出せる態勢を取った。

誰かと思って見ると、まさかのルグ先生だ。


「何の用ですか?ルグ先生。」


「別に先生と呼ばなくて結構ですよ。リュート君。あと今、魔力感知使いました?」


やっぱりこれか。感がいいな。もしかしたら、向こうも魔力感知使うことができるかもしれないな。


「・・・そうです。友達を探すために使いました。何か問題でも?」


・・・しばらく二人は沈黙する。耳からは生徒の声しか聞こえない。


「・・・いや、君の実力を確認したくてね。魔力感知を扱うことができるのは想定外でしたが。それに、私の存在に気づいた瞬間、即座に戦闘態勢を取っている。やっぱり君は、私が見た人間のなかで一番面白そうな存在ですね。」


「・・・ルグ先生は何者なんですか?」


「私?私はただの教師ですよ。君たちのクラスを受け持つ担任でもあるけど。」


・・・やっぱりか。この男もティオさんやセレナさんと同じく鑑定結果が抵抗(レジスト)って出てる。

なんなら、俺が鑑定されてる可能性もあるか。もしそうだとしたら、俺が転生したこともばれる。

できればここで引きたいんだけど・・・


「それでは私はこれで。」


向こうが引いてくれて助かったかも。

仮に戦闘になった場合、正面から戦ったら歯が立たない相手だろうな。

奇襲攻撃もおそらく通用しないだろう。

おまけに、あの身体能力と隠密。

ルグ・ハルフェン・・・油断ならない相手だ。

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