【1話 研究所と怪物】
ここはある研究所,派遣として新しく入った
研究員は目の前にあったデータを手に取る。
「嘘,,,だろ?自重の1100倍以上,陸上海中共に 秒速300mの速さ,真空,放射線,100℃,乾燥に耐久に加え環境耐性と細胞再生持ち,そして環境ストレスへの耐性や頭が取れても死なない不死性,自己修復能力が高く,放射線耐性,細胞複製の修復能力が高い」
「それに体長の何百倍も歩き続け,不眠無休の持久力,0.001秒以下の攻撃タイミング故に攻撃の初動を見ただけで回避や反撃が可能,,,」
「見れば見る程信じられない,なんなんですか!この人は!あり得ない筋肉密度,質,同じ体積あたりにどれだけの力を出せるか,筋断面積あたりの発揮張力と言ったら,常人の50倍を遥かに上回るじゃ無いですか!,,,え?それは彼女が3歳の頃のデータ⁉︎」
「現在は常人の100倍⁉︎しかもさらに高まった密度に体重が150cmから身長3m45cm,たいじが50kgから200t⁉︎しかも体脂肪率3%を
キープ⁉︎年々身長と体重が増加していき,
筋肉密度つまりは質まで上がるんですか⁉︎」
「さっきからうるさい,特別性の身体なんだ,骨は常に硬く軽くなる一方,筋肉は強く重くなる,
皮膚はとんでもない引っ張る力を持ち,横にも
広がらない,近くで見ても至って正常な女性だ,
変わってるのは近くに居るとあり得ないほど
熱くそれでいて酸素が全く無いだけだ」
,,,彼女は忌子として,存在してはならぬ者
として生まれてきた,それは男女のゴム,ピルの服用を無関係に生まれた。
中絶しようとしたらそれを破壊して,体内から
母を壊したのだ,これを政府は隠蔽して
出産による死にした。
「そんな,これじゃまるで」
「言うな,皆わかって居る」
それはまさしく悪魔としか言いようのない
存在であった。
「今彼女はどこに?」
「あそこさ」
そこには,確かに4m近い肉体を持つ存在がいた,だがそれは幼く無邪気な存在に思えた。
「やぁ,メリッサ」
だが,異質な力は特殊防性の透明建築でなきゃ
見ながら抑えられないほどの力を有していた。
「え⁉︎あれって⁉︎」
その規模は遥かに膨大なものである,人類は
3000年代ごろに次元にアクセスする科学を
得た,だがそれは,侵略を許諾するに等しい
ものだった。
32個目に合流しようとした宇宙定数2005の
多次元の世界は,無限に広がる血と肉の宇宙
だった,現象として不死が宇宙空間の膨張と収束と混ざり,融合して生まれる死の概念が
消え去った宇宙とされた。
その世界には死なない昆虫類が世界や自然を
支配していた,適応進化を続けていく次元生命体
として血に侵食された生命の海から生まれた
存在。
あれらは,殴られたなら打撃無効を会得して次回あらゆる打撃を無効にする,それでもダメージを喰らう場合,概念レベルに適応して固有存在の
完全な免疫を会得するのと同時に,打撃派生,
蹴りや噛みつきなど諸々の物理全体の無効を
会得する性質を持つ。
一撃で無に帰されたり時間全体,原因と過程と結果,その事象また連続性の因果律から飛ばされても,再生,復活や再生を概念ごと否定してもまた誕生する,なんでも死なない全能的不滅性を
持って居るの,矛盾を成立させて殺害しようとしても不可能が通用しないから意味を成さない。
だがそれは現段階メリッサだけが対処可能な
事案であった。
「ぶ〜ん」
「,,,」
「危ない!」
研究員が声を出す,だが。
シュ,ピンバゴーン!えげつない衝撃波と共に
存在は初めから実在して居なかったが如く
存在が完全に消え去る。
「え⁉︎」
「認識と存在論フィルターがある法則が操作されて居るここだけしか分からない,あれは存在消去だが記録や歴史,因果や存在証明すら消し飛ばず破壊だよ」
「え?」
「あれだけ強いとやはりなにか代償に?」
「代償は付きものだなんて固定概念,紛い物を
手にする存在に当て嵌まると思うなよ?」
彼女を説明するには二つの論とそれを纏めた
統一論が必要である, 対極的無論
二元性の最大の極限は無であると言う思考論,
成功の反対は何もしないこと,失敗は成功の
過程に過ぎない,とした際には,反対により
細かくした,反成功の存在がある,反成功とはそれ即ち,普通には困難な目的がしとげられること
の逆,普通には簡単な目的がしとげられないこと,である。
この対極的無論とは,二元論,二元性内に拡張
して二極化した果ての二項目は,何もなくなる
ことが命題なのである。
片方が正常性の濃度,それに反する片方は異常性の濃度である,では濃度とは?先程の反成功を
例にしてみよう,成功が正常性,反成功は異常性,
これに当て嵌めて拡張したらば,大成功や反大成功と言ったものが生まれてくる,大成功が目標や計画が非常に良い結果で達成されること,または大きな成果を収めることに対して,反大成功とは,目標や計画が非常に粗悪,結果で達成であり,
小さな成果すら収められないこと,となる。
前提,前提と根底から異なり命題が同一な論理,
この二つが同時に混在することを区別したのが
二元の二極化,微細物に矛盾を内包しながら判別して行き続ける始まりで完結した全体な二元論,
その中の全てが高い濃度の白黒として纏められて最終的には区別のしようもない状態に成る,
つまりは無と言う完全に矛盾する状態に成る
のである。
成功は人間を興奮させる,興奮は喜びや楽しいとかを表現する,また反成功って言うのは悲しみとか怒りを表現する,より細かく区分すると喜びや楽しみが混ざったり〜とか,失敗=反成功と同一化して矛盾が生まれたり〜とか,んでそれは幸福に帰結して結果は何も残らないから無である。
より具体的に言うと怒りや悲しみはなぜ幸福に
帰結するか,それは怒りにより分泌されるノルアドレナリンだったり,悲しみにより分泌される
涙は,心を落ち着かせたりなど,結果として癒しや安心に至るのは幸福の形態なのである。
幸福の消費の果てには,今までの動作をした
経験または傷などと刻まれたなにか以外には
残らない,残るのは果てしない膨大な虚無感,
消費されてしまう有限の二つだけである。
ただ膨大な虚無感を食らうのも有限って支えが
与えた一種の状態なのだ,有限と無限の支えの
果てに理解するのは,何もしなきゃ何もならない
と言う無への帰結なのだと。
そこに全体像として存在するのは無が思考や
連動する全体の意識,張り巡らされた原因過程結果の積み重ねを含む時間と因果律,それがもたらす理解とは,命の表した支配,可能性の存在が
産んだ奇跡,それを言い表すことは果てしなく,
不可能である,それは無に至らず無に至らす。
より深化したそれは全体のあらゆる論理を
統一する器に昇格する,それは無を語る世界に
至る,肯定された無の状態と否定される無の状態の再定義の繰り返し,正と反,それを繰り返す
のだ,再定義して理想また真理的核心に一歩ずつ
歩んでいく,二元を超えるそれはまた二元に
戻り正と反を繰り返しているのだ,それもまた,
拡張的二元と呼べるだろう。
一部数学化すると,初段の無の理解は完全的日存在性,居るはずのない高濃度異常性,半分が完全に証明可能な高濃度正常性,どうしても同一化に
矛盾が生まれる,初めて再定義されたのは0=1,だが実在性が高まる/再定義可能段階,に至る
ほど更なる矛盾性と統合が存在し続けて行く。
M_0は初段の無(純粋虚無),M_1は0=1 の段階(第一矛盾的同一化),,,M_nは第n階層の再定義された無,性質として各 M_n は、M_{n-1} の矛盾を統合して新たな無の像を生む,各段階において,矛盾性 C_n は増大,実在性(存在感)R_n も増大,再定義可能性 D_n は単調増加,もはや定義不能な超越的絶対矛盾存在。
それは最大がなくてはいけない状態の絶対性と
上限はなきゃならない状態の反絶対性の両立
により,最終的に完全に不可知に成るもの,
Mの下のM -1を消費する関係性にあり続ける段階。
真贋性断層論理
超越出来るならそれは偽物,さらに上に本質的な
同一があると言う考え,これは無限連鎖的に
より超越性と否定性を高次化させ続ける,具体的に肯定,再定義,否定,例を言うなら神は全知,全能,偏在,不滅,,,神は悪ではなく,,,それは神を表すためにそうであるがそうではなくと言う繰り返し神と言う超越を表すために肯定する定義された神は否定されてより高次的なものに成る,
最終結論は人智や人間の知性を遥かに超えて
概念化や論理に縛ることが出来ないものと成る。
真贋性無論,これは対極的無論と真贋性断層論を組み合わせた考えかたの統一論,結論にある言い表せないと,最終的に無に至ると言う意味で,完全な無とは,言い表せず理解の出来ないものに成る,本質的に言い表せない不可知性を持ったのが
完全な無,内在的に言ってしまえば全ての全ての
器となるものは無に成るのだ。
「ふむふむ,そんな哲学体系が何が関係するん
ですか?」
「彼女は,メリッサは,完全な無を抽出した曖昧,言い表すのに不可知であるとも言えない不完全な無,言わば曖昧のナニカである,これを身体
に保持してしまったのがあの力にあるんだ」
「言い表せないまさにギャグに等しい力で
理屈や概念を超越して対象を破壊可能なわけ
ですね」
「その通りだ」
「(なんて可哀想なんだ,博士に派遣されて来たが
ここは一体なんなんだ)」