序章
私はイチカ・ウォーテル!家族と一緒に平和に暮らす、平民の15歳です!これからこんな平和な生活を続けていくはずだったのに、町の聖堂で行われる儀式で、一気に私の生活は一変しました。
そう、あれは私の15歳の誕生日……
「それでは、イチカ・ウォーテルの15歳を祝い、神々へご挨拶を申し上げます。」
そう神父様がいって、私は祈りの水晶という水晶に触れ目を閉じて心の中で神々へご挨拶をしました。
「!?……イチカ・ウォーテル、目を開けよ。」
急に神父様が驚いた様子で言うから、何事かと思って慌てて目を開けたら、なんと水晶が光を放っていたんです!
「す、水晶が光ってる!?ど、どうして...」
「……これは、魔法を扱う素質がある者が触ったときだけ、光を発するんじゃ。……つまり、君は平民だが魔法が扱えるんじゃよ。」
「わ、私が、魔法を……」
その後、魔法を学ぶためにお貴族様の学校へ通うことになって、そのための手続きとか、なんか色々大変だったぁ~。相手が町の聖堂の方で、馴染み深かったのが救いですかね。
それで私が入学することになったのは、かの有名なフェジェマジカル学園。一流のお貴族様が通う、超エリート校なんです!
……そんなところに私が入学するの!?
うぅ~。緊張しかありません。第一私、まだ魔法使えないですし……お貴族様に粗相の無いようにしないと……
そして明日は遂に、フェジェマジカル学園の入学式です!