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Ⅵ話 訓練にて

一か月後、俺たち四人はヘルムに近いところのセルムフォレストにやってきていた。その理由として、訓練だ。訓練を始めた理由は三週間ほど前のこと・・・・・


「うーむ…」

「どうしたんですか? そんな眉間にしわ寄せて」

「いや、最近セルムフォレストの魔物が活発化しているらしいんだ」

「セルムフォレストに… その手紙で送られてきたんですか?」

「ん? ああ、伝書鳩でな 冒険者の要連絡の際はよく使われるんだ」

「シューメルさん、冒険者なんですか?」

「一応な、役所に申請すれば冒険者として認めてくれるぞ ・・・そういえば、君と彼女、申請はしていないんだったな 行ってみるか?」

「・・・・・・行ってみます!」


翌日、四人で役所に行きツカサさんと俺の申請が行われた。そして、その帰りから、セルムフォレストにて訓練が始まった。最初は、全然ついていけていたが日に日に体がついてこなくなり始めた。そして、現在・・・・・・


「ちょっと待ってぇーー‼ まじで待ってぇーー‼ なんで熊なんだよぉーー‼」

『情けないわね~ もっと正面からガツンと行きなさいよ~』

「うるさぁーいぃぃぃ‼」

「進歩、してない」

「うん、見てたらよくわかる… それにして、ツカサの方はパッパッとこなすよな」


ツカサさんは、数匹の狼の魔物を相手にしていた。しかし、その場から一歩の動かず体を左右にひねりながら周囲からの攻撃をかわし、魔物を真っ二つにしていた。恐ろしいぃ… 流石に、逃げてばかりはいられないのでストレージからボルトアクションのスナイパーライフルを取り出し足を狙った。上手くそれは当たり、走っていた熊は崩れ落ちた。そして、すかさず頭を一発撃ち倒すことができた。そして、その魔物は灰のようなものになって消えた。


「はぁはぁはぁ… 無理…」

「さっきのはよかったぞ 正確に足を狙い一時的に動けなくなったところをヘッドショット、いいじゃないか それにしても、君の武器は不思議なもんだな~」

「ははは… そうですか…」

(これでも、こっそり夜に練習はしてたんでね…)

「いいほう、多分」

「そ、そうですか~」

「終わりました… 楽ではありますね」

「そんなにか、まぁ見ていたらよくわかるよ そろそろ戻ろうか」


店にへと戻り、くたくたな状態でベッドインした。そんなところへ、シューメルさんが軽食を持ってきてくれた。


「明日からまた店だし、ゆっくり休んでな」

「すみません 気を使ってもらって」

「気にしなくていいよ 数週間見てきたけど君の戦い方を見た感じ、距離を取って戦うそうゆう感じの戦法に見えるな」

「ただ、怖いだけですよ あんなに大きな魔物と戦うのは」

「みんなそうだ けど、怖いものを打ち破らないと前には進めないぞ」

「ですよね…… そういえば、聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

「魔王を討伐した勇者一行って今はどうなったんですか?」

「勇者一行には、勇者ロメオ、転移者のルイ、ジョイン、レオの三人、ほかに国の騎士団数名を連れていた 今は、ロメオは王の側近として仕えていて、転移者は魔王によって全員倒れたよ 騎士団の二、三人は団長となったよ」

「え、転移者は全員死亡⁈」

「魔王の攻撃から身を挺して守り亡くなったそうだ」

「そうだったんですか… できれば、あって話がしたかったな こっちに来る前の話とか」

「まぁ仕方ないことだ でも勇者ロメオのは会えるかもしれんぞ」

「え! でもどうして?」

「三週間後に、討伐祭という街全体で祝う行事があるんだ 場所は、魔王の支配領域だった近くにある街、ラズベンだ」

「ラズベン… うわ!ほんとだ、ほぼ隣りじゃんか」

「一番最初に攻撃にあった街もそこだったな~ 今じゃもう、どの国よりも何世紀も先に行っているとまで言われるほどに発展しておるからな」

「へぇ~ そんなに発展してるんだ 観に行けるのも楽しみだな~」


数日後、俺は大和さんから30年前の話の続きをしてもらった。どうやら、投獄されて20年後にお父さんが神の中にある役所的なところでトップとなり事件の再捜査を行ったらしい。そして、10年をかけて解決したらしい。何故そこまでの時間がかかったのかは本人も知らないらしい。そして、その人は入れ替わるようにして投獄されたらしい。

そして、今日も今日とてセルムフォレストにやって来ていた。ちなみに、今日はツカサさんと来ていた。監督役として、来てもらい訓練をしていた。


「ハンドガンだけで、やるんですか?」

「ああ、正確な射撃能力があっても連続で撃たないといけないときはかならずあるからな 瞬時に撃てる判断と正確性を二つ持つ方が弾の無駄撃ちなくできる」

「ほへ~ とりあえず、やってみますか!」


俺は、数十メートル先の的めがけてゆっくり撃った。撃った弾は、全弾命中し的が倒れた。そして、次に同じ距離で連射で撃った。しかしながら、最初の一発以外は円の外側に跡が付いていた。


「あれれ? 当たったと思ったんだけどな~」

「まぁ最初はこんなもんだ その修正を行いながら次を撃つんだ」

「分かりました」


俺は、それから数時間後ハンドガンで的を撃ち続けた。そして、夕方になったころ・・・・・・


「はぁはぁはぁ… やった!」

「全部当たってるな しかも、ほぼ中央」

「よっしゃー!」

「成長が結構早いタイプだな」

(しっかし、なんで元から上手かったんだ? ゲームでもやってたのか?)

「って、やべぇー! そろそろ帰らないと!」

「そうだな、そろそ… 何かいる・・・」

「え? もしかして、魔物?」

「それもあるが…人のような気配がある…」


奥の方で、木々がガサガサと音を立てていた。そして、その音はこっちにへと向かっていた。そして目の前に大量の熊型の魔物が現れ俺らめがけて襲い掛かってきた。


「行けるか?」

「い、一応大丈夫」

「後方支援頼む」

「りょ、了解!」

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