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ⅩⅣ話 喫茶事変

俺たちは、急いでヘルムへと向かった。門の手前で車を停めて、店にへと急いだ。俺たちが店にへと到着すると目の前には悲惨な光景があった。


「嘘だろ…店が…」

「一体どうゆうことだ! いつの間にこんな…」


目の前には、店というものはなく、そうであった物の残骸だけが残っていた。そして、そのほとんどが焼け焦げており、微かに焦げ臭い匂いもあった。


「どうゆうことなんだ… 誰がこんなこと…」

「あ、あのシューメルさんや…」


そう言い、シューメルさんのところに来たのは、店にも魚をおろしてくれているシャルトさんだった。


「シャルトさん、何か知ってるんですか?」

「実は、今日の朝、まだ日がほとんど上っていないぐらいの時に爆破音がしてな 来てみたら、こんな状態に…… 火はそこまで回っていなかったから海水やら水魔法でなんとか消せたんだが…」

「そんなことが… 火を消してもらえただけでも嬉しいです 他の建物も燃えずに済んでいるようですし」

「それにしても、シューメルさんどうします? 立て直すってなると結構な時間かかりますけど…」

「とりあえず、がれきをのかそうか…」


その後、がれきの撤去作業を始めた。街のみんなも手伝ってくれたことにより数時間ほどで片づけることができた。作業を終えたころには日も暮れ辺りは建物の光で照らされていた。その日は、夕食にするために酒場にいた。


「とりあえず、片付けは終わったが…一体誰がわしの店を破壊したんだ…」

「俺が最初に生成した刀折れてた~ トホホ……」

「ポスト、何か入ってた」

「とりあえず、どうする 寝るとこすら無くなったぞ」


そんなことを4人で言っていると、男二人が俺たちの席にへと近づいてきた。


「あ、あのシューメルさん? ちょっといいですか?」

「フィルドさんとガルドさん、どうしたんですか?」

「実は・・・・・・」


フィルドさんによると、二日ぐらい前に店のポストにへと誰かが何かを入れていたこと、ガルドさんからは、爆破数分ぐらい前に黒い動く物陰が見えたとのこと。


「なるほど… ありがとう、教えてくれて」

「いえ、何か役に立てるならと思って それじゃあ、私はこれで」

「俺も行かせてもらうよ あ、そうだ」

「まだ何か?」

「建物の件なんだが、さっきこの店にクレイドがいたぞ」

「クレイドだって⁉」

「あ、ああ、こっちに来るときにカウンター席で飲んでるのを見かけたんだ」

「分かった、ありがとう!」


その後、ガルドさんは店を後にした。そして、シューメルさんが席に戻ったときに、そのクレイドという人について聞いた。どうやら、ハベーヌ出身の一級建築士とのこと。彼が建てたものは美しくそしてとても居心地の良いものだとのこと。ハベーヌの建物はほとんどが彼の設計であるらしい。

シューメルさんは、カウンター席にへと向かい椅子に上着をかけTシャツ姿のクレイドらしき人物にへと話しかけた。


「あの、飲んでいるところ申し訳ないんですが、クレイドさんですか?」

「あ゙ぁ゙? 俺に何の用だ? 邪魔すんじゃねぇよぉ」

「す、すみません あなたがここにいるとお聞きしたもので」

「悪いが帰れ…仕事をするつもりは無い…それにせっかくの休日を無駄にされて腹が立ってるんだ」

「それはすみません… ちなみにどうしてか聞いても?」


そう言い放った瞬間、クレイドという人は立ち上がり、シューメルさんをにらみつけた。そして、クレイドは強い口調で放った。


「部外者が気安く他人の事情に口をはさむんじゃねぇよ‼」

「すまなかった… 邪魔して悪かった それじゃこれで失礼する」


シューメルさんが立ち去ろうとした際、「おい‼」とクレイドが呼び止めた。シューメルさんが振りかえるとクレイドが近づいてきた。


「おい、さっき店がどうのこうの言ってたが、お前、喫茶万事屋の店員かなにかか?」

「一応、あの店の店長だが」

「店…長……お前、シューメル・クラインか‼」

「そうだが、それが何か?」

「ってことは!」


クレイドが辺りを見渡しすぐに俺たちのいる席にへと視線を向けた。そして、俺たちの席にへと近づいてきた。俺は、怖くなり全身が震えた。クレイドが俺に視線を向けた時一瞬、身体が震えた。すぐにその視線はツカサさんにへと向いた。そして、その瞬間クレイドはツカサさんの手を握った。


「本物のツカサちゃんじゃないですかー‼ 直接会うのは、初めてだけどすごい美人じゃねぇかよ~~‼」

「つ、ツカサちゃん⁉ ってことは‼」

「ああ、ファンクラブ入ってるぞ ナンバー3だがな」

「やっぱりかぁーー‼」

「久々に休日が取れて、来てみたら店は爆破するしまだ討伐祭に行ってから帰って来てないしで、クソ腹が立ったがもう、そんなの気にならねぇ 会えただけでも幸福だ あの世に行っても文句ねぇよ…」


俺も含め、店にいた全員がポカーンと口を開けた。どうやら、クレイドは仕事は良いが性格的にあまりいい印象が無かったらしい。そして、今のを見た全員が全く同じことを思った。


⦅き、気持ちわりぃーー⦆


クレイドが幸せに浸っていると、ツカサさんが何やらお願いをし始めた。


「もしよかったら、話を聞いてくれるか?」

「ああもちろんだ どんな話でも聞こうじゃないか」

「彼の店を立て直してほしいんだが、いいか?」

「……分かった、いいだろう ツカサちゃんの頼みだ このクレイド・ヒューマリー必ず素晴らしいものを建てると誓おう!」

「それじゃあ、よろしく頼む」

「喜んで~‼」


そう言い、クレイドは店を飛び出していった。その後、数分間、店内が寒く凍っているような感じになっていた。

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