#4 親友
毎回前書き悩みます。今回は、痛くないです。
例の如く舌の激痛で起床する。
今日は、耳鳴りがとても酷いそれも金属音でかなり高い音だ、
キーーーンとずっと鳴っている。何処に住んでいるかは、分からないが某アニメキャラが走りながら叫んでる音では、けして無い。
朝起きると1番最初に考えるのは、勿論薬の事
鎮痛剤が無ければ激痛のあまり頭がおかしくなりそうだ。
お前は、元からおかしいだろ。って言われそうだが
ここは、渇愛させて頂く。
今日もまったく食欲が出ない頭をボリボリ掻きながら
洗面所に行くと昨日この子泣いたんだなってくらい
目を腫らしていた妹と鉢合わせする。
「あ!! お兄ちゃんごめん洗面台今、使ってる」
「いいよいいよ待ってるどうせ兄ちゃんニートだから」
洗面台でいそいそと化粧と髪を整えてながら羨ましそうに
笑う
「いいなぁ~♪ニート」
ニートのお兄ちゃんは、リビングのキッチンで歯を磨くと。
熱いのが食べられない兄ちゃんは、
冷蔵庫から取り出した冷水と白湯を
割ってそ梅干しを1個乗せただけのぬるま湯粥を食す。
そしてまた例の薬ボルタァレン♪を飲み干す。
そんな兄の背中を妹が急ぎ足で駆け抜けて行く。
「いってきまーす!!」
「いってら~」
家は、窓から出入り出来るくらい。大窓がある。
180cmくらいの窓が4枚入っていて窓2枚分は、ほぼカーテンが
閉めっぱなしなっていて、朝は、勿論半分カーテンを開くと
その音を聞きつけで何処からとも無く庭の端からにゃんこが
走って来る。にゃんこは、早く自分にご飯を寄越せと言わん
ばかりに、にゃぁーにゃぁーと餌をせがむだが僕の顔を見るなり
にゃんこは、何故この時間にこの子がいるの?
と訝しげな目で僕の事をじっと見つめる。
その視線に気がつくと僕が暇つぶしにご飯を上げる事にした。
野良猫の癖に定時出勤か?と思った。
野良猫は、餌上げ担当が変わったのか?
と警戒心全開で網戸を、開けると一目散に距離を取る
お前は、何だにゃー何をするきだにゃーと
聞こて来そうだ。
昭和かと思うほどの大きなガラスの灰皿がご飯の器で
そこにカリカリ餌を投入。
網戸がしまるまで寄ってもこない。
「嫌われたものだな」と1人で納得する
当たり前である。餌やりは、お母さんのお仕事である。
網戸を閉める音を聞くやいなやダッシュでカリカリ餌を
貪り食べる。餌を少し残して食べ終わると。
庭の真ん中でくつろぎだす。体を舐め舐め。
尊大な生き物だつくづく関心する。
それにしてもやる事がない暇なので僕は、薬をミニバックに
入れて出かける事にした。
オカンが心配そうな顔を見つめているのに気がつい
「オカン大丈夫だ痛みさえなければ健康だ」
ずっと家にいると頭がおかしくなりそうだ
我が愛馬を(デ○オ君)を駆りドライブがてら
自営業の幼なじみに所へ向かう。
今日もとても熱い10月だというのに真夏だ薬が効いてる
うちは、本当に健康な人より元気である。
ドライブをしてると気も紛れる。
冷房が嫌いなので窓を開ける
街に向かう時40分くらいかかるので
1人になりたい時とか、音楽を爆音で走ったりしたりとか
かなりストレスが発散される。又家か出るときに香る
潮騒の香りも好きだ
それからしばらく後
お昼前に幼なじみの冬弥の店に着いた
冬弥の店の駐車場に無断でクルマを止めると
冬弥が店の前を掃除してるのを見つける.......そっと近づき
腰にしがみついてたみた。
「とぉぉやぁぁ」ぎゅぅぅぅ
「うわぁぁぁぁ」野太い声の男が慌てふためく
「おま!!お前ふざんけんなよびっくりするだろうがグルァ!!」
冬弥は、おこである。
「怒るなよぉチョットした冗談だろぉぉぉ」
「お前マジでびっくりしたんだからな、そもそもお前マジで気配
消すのが上手すぎるんだよ。暗殺者か?」
「暗殺者かやっべマジかっけーそれ!!」
両手をクロスさせてそれっぽいポーズを取る
「何をバカなポーズとってんだよ?ツカ何か用事あるんだろ?
コーヒくらいなら入れてやんよ」
冬弥のお店は、BARである。お昼くらいから店の仕込みをし始め
余った時間は、店の上に仮眠室と言う名の冬弥の部屋がある。
ドアを、開けると昔懐かしきレトロなカフェなどに有る。カランコロンとドアベルが鳴る。
オーク調のワインレッドにも似た色のBARカウンターに座り
クルクル回る椅子に座る。ゆっくりクルクル回るすると冬弥が
サイフォン式コーヒーメーカでコーヒー入れてくれた。
「で?最近仕事は、どうだ?」
「あっ!!えっと辞めた」
「は?お前マジか?ツカまたか?」
自分で言うのも何だか仕事を覚える速度が早く1年くらい働いていると業務全般を捌けるようになり飽きて辞めてしまう事が、多々あるのでその辺の事を彼は、指摘してるので有ろうとおもう。
「いや待て今回は、理由が有るんだって」
「真昼間にイキナリ尋ねてきてチャラけた事するからまた、コイツ何かやらかしたかと思って見れば、又仕事を辞めた、だぁお前マジかぁいい歳こいて何してるんだ、だから少しは、我慢て物を覚えろ!!」
冬弥君は、ヒートupすると人の話しを、全く気かないのでしばらく放置する事にした。僕の事を思って言ってくれてるはず。それから鎮痛剤が、効いてきたのかわ分からないが、僕は寛大な気持ち聞く事が出来た。
彼は、僕が聞いてるか聞いて無いのか分からず更にヒートupする
「おい!!お前人の話し聞いてるのか?」冬弥君少しおこである。
「聞いてるよ。」
「本当かねぇ? で? もみじちゃんや親は何て言ってんだ?」
僕は、突然何かのスイッチが入ったみたい両目から涙がポロポロ
落ちてきて我慢しようと思っていたのだがどうにも幼なじみの
前では、我慢出来なっかったみたいだ慌てて涙を手のひらで拭う
「は?お前大丈夫か?え?何?」
イキナリ泣き出した僕に困惑してる冬弥に話しを切り出す事にした。
「えっとその.......」
「どうやら僕は、癌になってしまったみたいだ」
「は?」
目をぱちくりしながら瞼を何回も異常なほど瞬きする
「いや待て待て冗談だろ?」
僕の顔を両手の人差し指で差さしながら
「めぇーーー?」と意味不明な言葉を投げかける
「お前は?ヤギか?」
「いやいや冗談だろ?」
「お前!!オレがこんな事冗談で言えるかぁ!!」
涙が止まらない。ポタポタっとカウンターに涙の痕がつく
「そっか、じゃそれで仕事辞めたのか?」
「その通りだ!!めぇーー!!」
先程やられたポーズで冬弥を両手の人差し指で指し返す
「お前俺様のヤギを取るな」
「冬弥のヤギってなんだよ。ウケるなw」
「で、もみじちゃんとかには、言ったの?」
「あっぁぁ昨日報告した10日に検査結果でるぽぃ」
「は?お前検査結果出てないのに何で癌だって言った?」
「昨日ものすごく調べたのと先生の態度からして十中八九癌だと思う!!」
「でも万が一にも別の病気とかは?考えられねぇのかよ」
冬弥は、悔しい顔で歯を食いしばっりながら僕の目の前なのにも憚らず泣いていた。改めて良い奴だなと思っていると2人とも開店前の店の中で泣いてるって何か大丈夫なんだろうかと疑問に思ってしまう。
「でもまぁ覚悟は、決めて置いた方がショックもデカくないだろ?」
「まぁそうだけど楓は、そういう所、男だよな」
「そういう所ってなんだよ?他の所は、女みてぇに聞こえるだろ」
「ん?お前見た目まっま女じゃん?」
「はぁぁ!!お前ふざんけんな誰が女だ!!ただ中性的な服装してるだけだわ」
「え?だって顔を綺麗だし肌も白いし」
冬弥は、僕の頬を片手で覆う
「え?そんな嬉しけど、まさか冬弥がゲイだとは、思わなんだ」
「はっ!!お前ふざんけんなよ誰がゲイだ!!」
「ちょっとこれからの付き合い方を考える事にするよ」(棒読み)
冬弥の肩をパンパンと小気味よく叩く
「楓、お前マジで殺されてぇみてぇだな?」
「いやいや...冬弥が気持ち悪りい事言い出すからだろ」
「まぁお前がベソかいてたことは、俺様の心の奥底にしまっとくから頑張れよ」
満面の笑みで拳を握り親指を立てていいねサインをだす。
ハッキリ言ってダサい可哀想にこういう所が残念な子である。
「まっお前も泣いてたけどな」
語気を荒らげながらキッパリと言い放つ
「は?泣いてねぇけど」
「いやいや泣いてただろ」
「泣いてねぇーし泣いてたのは、おめぇーだろうが!!」
「じゃまぁそういう事にしといてやるよ」
「はぁぁぁ?泣いてねぇもんは、泣いてねぇぇんだよ」
「じゃこうしよう俺も心にしまっとから冬弥も心の奥底に閉まっといてくれ」
「まぁ楓がそこまで言うなら閉まっといてやるよ!!」
と先程のダサいイイネポーズを再びポージングしてきた。
うわぁーヤバいマジでダサいけど面白いのでそのまま放置
する事にした。
店の柱にかかっていた時計に目をやると薬を服用してから
そろそろ5時間経過しそうだった。
「冬弥悪いだけど何か食べる物ないか?」
「なんだ?腹減ったのか?昨日の残りのパスタでいいなら?」
「それでいい悪いな」
冬弥は、小首を傾げながら厨房にはいる。
「珍しいいな腹そんなに空かさないし店で飯食う事も殆どといっていいくらい無いのに」
しばらくする少量では、有るがナポリタンが出てきた.......
ナポリタンってパスタなのかと困惑したが、馳走になる事にした
そそくさと急いで食べ終わる。
「なんだそんなに腹減ってたのか?珍しいな?」
「あっ?悪い水くれるか」
「あいよ.......ほれ!!」
僕は、いつも持ち歩いてるミニバックから薬を取り出し錠剤を
口に投げ込むと勢い良く水を飲み干した。
「楓、さっきの話し本当だったんだな」
薬を飲む姿をみて真実であった事を再認識したのである。
「は??まだ疑ってたのか?」
「楓お前マジで死んだりしねぇーよな?」
「お前マジで、デリカシー無いな!!知るかよこっちだって初めてなんだよ」
冬弥は、俺の胸ぐらを掴む.......
「そんなの俺は、許さねぇーからなお前が死ぬなんてそんなん絶対嫌だからな!!」
「オレだって嫌だわ!!ちょっもっ泣くなよ」
「うっせぇーな泣いてなんかかねぇーわ」
冬弥僕は、お前の事が好きだ勿論友達としてだ!!キッパリ
長い付き合いなので予想は、していたが、こんなに友達や家族が泣いたり凹んだりするのは、精神的に辛いな。
もし僕が死んだりしたりしたらそれこそ十字架を親友や妹、親に
背負わす事になるんだな改めて再認識した。
「じゃ薬飲んだから帰るわ」
「おう!!楓頑張れよ楓絶対負けんなよ」
三度先程の、イイネポージング何回見えもくそダサい
けど僕は、冬弥が好きだ.......。
友達っていいですね。
世界の皆様の健康とへいわを願います。