#1耳鼻科にいくのだぁ
作者に身に起こった体験談と面白おかしくフィクションを
を織り交ぜたオリジナルストーリーである。
平凡な日常から突如不幸のどん底へと叩き落とされる。
ヒューマンコメディーと成っています。
光差し込む庭を窓から眺めていた残暑は、まだまだ厳しいが
朝晩などは、涼しななどと考えていると僕の目の前を父親が通りすぎて行った。
父親???
不思議に思い
父親の背中を追いかけて庭にでてみる父親は、しゃがみ込んで
土をいじり花の世話してるようだ.......
父親は、僕に気がつくと目の前で立ち上がり
「お前なんでこんな所にいるんだ?」
僕は、返事をしようとしたが上手く喋る事ができない
父親は、僕の顔を眺めながら嬉しそうに少し笑みを浮かべ
「とりあえずお前は、もう帰れ母さんと妹を頼んだぞ」
そこで目が覚めるその時初めて気がついた夢だったのかって?
頬から流れ落ちる汗は、涙のような気がした.......
今日は、いい天気である。まさに通院日和だ。
涙?.......汗を拭うと病院に行く準備をする。
着替えてリビングに行くと妹にガン見された
「お兄ちゃん目赤いよ大丈夫?」
先程父親が言ってた妹、月野 紅葉「つきのもみじ」である
「大丈夫だ、いや大丈夫じゃないから耳鼻科いってくる」
妹は、兄のご乱心を訝しげな目で見つめながら妹は、問う
「お兄ちゃん頭は?大丈夫?」
少しイラっとした僕は
「大丈夫だよ」
投げやりに言い放つと妹が1番嫌がる髪を両手でワシャワシャと
激しく撫で回す?こねくり回す?まぁどっちでもいいか
「もう!!お兄ちゃんやめてよねそれマジ最悪!!」
妹は、プンスカ!!プンスカ!!しながら洗面所に向かう
まるで頭から湯気が出ているようだ。
母親「オカン」は、僕を冷ややかな目で見つめる
そんな事は、お構い無しに僕は、問い掛ける
「オカン良い耳鼻科知ってる?」
「すぅぅぅ.......はぁぁぁぁぁ」
オカンの大きなため息の後に小首を傾げながら考え込むと
「最近開業した富沢耳鼻科が評判いいわよ」
「へーそうなんだじゃそこに行ってみるよ」
朝ごはんを適当にすまし、僕も洗面所に移動する
そこには獰猛な雌ライオンがドライヤー片手に今まさに僕に
喰い掛からりそうな勢いを僕を睨むの.......誰か助けて!!
獰猛な雌ライオン(妹)
「お兄ちゃん邪魔だよ。鏡見えない」
獰猛な雌ライオン下半身を僕にあてて洗面所から
引き離さそうとする
僕は、悟ったさっさと退散しないとこのままでは、
喰い殺されるのでは、無いかと命の危険を察知すると刹那の如き速さで歯を磨き終えるのであった。
そんな命のやり取りを、すますと我が
愛馬(車)のデ○オ君に乗って行く事にした。
それにして、家ってなんでこんなクッソ田舎なんだろう?
父親が建ててくれた家だから文句も言えないが田舎が過ぎるだろ
近くのコンビニに行くまで車で約1時間掛かるなんて…
さっき言ってた富沢耳鼻科までは、街の西側だからもう少し
かかるかもな、でもまぁ朝早いから空いてるよな。
・・・・・・・「なっなんなんだよこれは」
とっとんでもなく混んでる混んでるいやがる満員か?
満席か?満席なのか?満席だ!!!
「ピギャァァァァ」「うぁぁぁぁん」
寄生にも似た小さな子供の叫び声!!!
それに連られてお子様が泣き出す。そして今、まさに診察に向かった瞬間お子様が泣き出す。お子様の泣き声とお子様の泣き出す声と
お子様が泣いてる声しかしない。
阿鼻叫喚とは、この事を差すのであろうか?
何か、とんでもない所だな耳鼻科ってちなみに正式名称は、
耳鼻咽頭科みたいです。
9時に来たのに結局の所お昼休み前の11時30に順番が回ってきた、
「月野さ~ん」
患者さんが少なくなった院内に寂しくこだます。
看護士さんの声、僕の名前が何だかとっても寂しです。
小さいお子様がいなくなるとこんなに閑散とした状況になるんだな
若い女性の看護士さんに誘導されて診察所に入ると
薄いブルーのテーブルクロスが掛けられている長テーブルには、均等なスペースを空けて置かれてあるコンパクトボディの加湿器?その前には、パイプイスが置かれある。右隅には、薄いブルーのカーテンで囲われていてる場所などありキョロキョロと見回してると
先程の女性の看護士さんがふたたび僕に声をかける
「こちらにお座り下さい、荷物はこちらに」
誘導された方に目をやると
こちらもカーテンで仕切られていて若い40代くらいの優しいそうな先生がいた。
先生の前?隣りにある診察席に座る。
その隣りに有るプラ製品のラックにたすき掛けしていたミニバックを置くと周辺には、精密機械やレントゲン等を見る大きな掲示板その隣りには小型モニターなどなんともハイテクノロジー機器を目の当たりにする。
先生は、徐ろに小さな木の平たいヘラみたいな物を構えて言う
「それじゃ月野さんお口開けて下さい」
僕は、口を開けると先生が僕の舌の左右をヘラで確認する
「ここですねこの白いところですね。んー・・・・・」
僕の舌の根元にある白く変色している部分をみて考え込む
看護士さんに指示をだすと透明の計量カップに入れられた艶っとした。
液体を取り出した。
「月野さん採取して治験するのでコレを口に含んどいて下さいね」
先程目にした右奥の隅に案内される、
カーテンの中に入ると中は暗くベンチソファーが1つ置かれていた。
そこに座り先程渡された計量カップの中身を口に入れるヌルヌルしていてローション?
みたいな触感で口の中に含んでいると、この物体は、まるでスライムのように僕の口の中を占領し蹂躙する。
このスライム何故か、喉に滑り落りようと進行してくる。
スライム進行を必死で舌で封じ込めなんとか留めるこれは!!
戦い?!!そう戦の如き闘いである!!
耳鼻咽頭科の片隅でそんな戦が繰り広げられてるとは露知らず。
残っていた通院者達を診察する先生。先生も闘っていた。
スライム進行から10分が経過すると口の周りの神経が飛び始める
「きっきはま!!」(貴様)
さてはコヤツ毒を持ってるのか?神経系を麻痺させる
パラライズスライムかっ??!!まぁ待て落ち着くんだオレ.......
最前線建の建て直し行えばまだ勝機あるはずだ!!
こんなヤバイスライムを僕の体内に入れたら大変なことに
「ぐぬぬぬぬ」
説明しようぐぬぬぬぬとは、
矛先を向ける怒りか無い 怒りを我慢する呪文なのだ!!
それから5分
もうダメかもしれないお兄ちゃんここで朽ち果てるかも
しれない妹よオカンそして、志半ば先に散っていた父上
ごめんなさい優しいそうな先生に騙されてパラライズスライムを体内に招き入れてしまいよもや、体内への奥底に進行を防げる統べがない(泣)
何がいけなかったのか?最前線は、崩壊!! 口の周りの神経は、ほぼ全滅辛うじて舌は、起動しているが口内がピリピリする。
その感覚もすでに無くなってしまいそうだ。
「ふんがぁぁぁ」
説明しようふんがぁぁぁとは、
なんの意味のないストレス発散する時つい出てしまう言葉だ。
ダメだここで倒れては、草葉の陰で見つめている父上に
示しがつかん!!もう一度奮い立たつのだぁ!!
そして5分が過ぎた
恐るべきパラライズスライム人生でこんな強大な敵に出会った事は今の今まで1度たりとも無かった
もう限界だ最前線で闘っていた機動要塞 舌 がパラライズスライムの強襲麻痺攻撃に倒れてしまった。
僕は、
なるべく平行を保ち補給部隊が来るのを待ち続ける事にした。
暗闇の中を彷徨い続けると、一閃光が差し込まれた
(締め切っていたカーテンが開いただけである)
そこに現れたのは!!天上の女神(女性看護士さん)
「月野さんそろそろ計量カップにぺ!!して戻して下さいね」
僕の中からドロドロと這い出でるパラライズスライム
天上の女神から差し出された聖杯(計量カップ)に戻され
パラライズスライムは、
女神の手により遥か彼方えと消えて去ってた。
西暦0012年 秋(西暦ダブルオーダブルオー12年)
終わりの見えない激戦がここに終結した。