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現代の権六と禿げネズミ

作者: 一日一説

「こんにちは」

「あら、勝家さんこんにちは。しかし、ほんと暑いですわねー」

「そうですね。なんとも嫌な暑さでつい外出が遠のいてしまいますね」

「あら、それにしてはすっごいおしゃれなさってるじゃないですか、勝家さん。どちらにお出かけ?」

「ちょっと賤ヶ岳書店まで」

「まあ。勝家さんともなると書店に行くのにも気を抜かないのね。あたし恥ずかしいわ。見習わなきゃ」

「そんな大袈裟ですことよ。秀吉さんだってきれいなお召し物着てらっしゃるわ。どちらのもの?」

「これはTAIKOってブランドのワンピースなの。今すっごいハマってて、黄金に近い黄色がブランドカラーであたしの好みにドンピシャなのよね」

「ああ、あの北ノ庄町の墨俣通りにあるお店よね」

「そうです、そこです。もしよかったら勝家さんも今度ご一緒にどうかしら? ついでにノブナカフェでお茶でもしながら」

「あらいいですね。じゃあ来週の土曜なんてどうかしら?」

 チン。エレベーターが一階へと到着した。

「大丈夫、たぶんヒマしてますわその日もウフフ。どうぞどうぞ気にされないで」

「あらごめんなさいね秀吉さん、いつもいつも」

 先にエレベーターを降りる勝家。遅れて秀吉も出てくる。

「賤ヶ岳書店はあちらですよね。あたしは長浜デパートに行くのでここで」

「ええ。来週楽しみにしてるわ。またね秀吉さん」

 勝家は北へ、秀吉は西へと別れていった。

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