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成長期

小学生の頃って、羞恥心ないので結構露骨でした、うちのとこ

前回概要:三人でネットゲーやった。楽しかった

母上:ネットゲーはほどほどにね



時の流れは早い


小学生に戻ってもはや一年と七月が過ぎた。


早い女子生徒は、胸がふくらみ始めた


それを見た男子生徒たちがヒャーキャーと騒ぐ。


神谷もその男子に混じって晶をからかったりしてたが、無論私は興味がない。


私の傍だと落ち着くのか、晶は神谷と距離ととって私の隣に座った。


「全くもう、男子たちはどうしてこんなにバカでエッチなのかな」


一応、今の私も男子なのだが、突っ込まないでおく。


晶は膨れながら、弁当を開ける。


前世の神谷が惚れたのもムリもない。


晶はショットカットの銀髪、ひいおばあさんがヨーロッパの人らしい。


ショットカットといっても、もう女性らしい体つきになって、中身もいいとこのお嬢様。


顔は可愛いよりも綺麗な感じだった。今は小学生だから愛嬌の方が勝つが、今も将来もとびきりの美少女であること間違いない。


ちなみに、中学に入ったら銀髪で少々ややこしいことがあったらしいが、まぁ、神谷がいるから無事に解決したはず。


「凛くんからもなんか言ってやってよ。神谷くんは凛くんの言うことしか聞かないでしょう?」


「そ?聞かないと思うけど」


「はぁ、凛くんもなぜこういう所だけがおバカなのかしら」


おバカ?男子に混じっておっぱい鑑賞しなかったことか?


たまに晶たち女子生徒の言うことが意味わからない。


まだまだ女子力足りてないかもしれない。


「胸。見られて恥ずかしいなら、ブラジャー買ったら?」


「いやです、この前来てきたら逆にガン見されたでしょ。」


そういえばそうだったな。小学生の中ではまだ珍しいからね。


「ならサラシ巻いてみて。サラシなら目立たないでしょ」


「サラシ?何それ」


「胸を縛る肌着。それだとブラジャーほど目立たない。」


「へぇ、わかった、帰って瀬場さんに聞いてみるね」


「……おばさんに聞きなさい。」


ちなみに瀬場さんは晶んちの執事、50歳くらいのダンディのおじさまである


そういう男性にさらしのこと聞くのは流石にどうだろう。


情報提供している私もだが、まぁ、そっちは心が女子なのでセーフということにしたい


「そろそろ本気で寒くなるね~」


「女子は冷え性らしいから、ちゃんと準備しておきなさい。」


「はぁい~~なんか凛くんお母様みたい」


バカ言え、キミより精神年齢が8年年上だけれども


でも、冬か。そろそろ冬服かな


私もちゃんと冷えないように用意しておかねば



-----------------------------------------------------




12月、既に皆冬服に替えている。


そんな寒い日でも、無論体育は通常運転。


むしろ寒いから運動して暖まれと言われた。っく。


いつも通り、神谷の背中に隠れて、着替えの体操服を持ち出す。


「神谷」


「ん?なんだ?」


「視線うざい、遮って。」


そう、最初は問題なかったが、何故か最近男子共の視線がこっちに集中するのだ


いや、理由はわかりきっているけどね。


「はぁ、別にいいじゃね?見たければ見せてたら」


「バカン、殴るよ」


「バカン言うな、神谷だよ。まったく……」


つぶやきながらも、神谷はちゃんと隠してくれた。


神谷も今や160センチ、小学生の中では巨人レベルで、いい感じに壁になってくれる。


その間せっせとブラウスを脱ぎ、体操服を被る。


ちょっと後ろを覗いたら、何故か神谷が両手を腰に立てて、庇う面積を増やしてくれている。


ありがたい。すぐにズボンを下ろし、短パンに着替えた。


「終わった。ありがとう」


「お?お、おお……」


なんか顔赤いな。大丈夫だろうか。


バカは風邪をひかないはずだが、はて。


「神谷?いこ」


手を引いたら、凄く熱かった


顔を見るとさっきより赤くなっている。


「……風邪?保健室いく?」


「いや!問題ない!ただ、ここ暖房効きすぎやしないか!!」


「……ボクは気にしない」


「お、おう、そうか。さっさと行こうぜ、暑い暑い」


なに我慢しているのか。解せぬ


後でまたその調子続いてたら強制連行だな。




------------------------------------------------------()



体育は続く。


凛は既にダウンした、体力なさすぎだろ……300メートルでダウンするか普通?


今、凛は端っこに座って、サボっている女子共と喋っている。


少し前まで俺と晶としか話さないが、今や他のクラスメイトにも警戒を解けて、普通に喋るようになった。


心を閉ざしたものはなんなのかは想像つかないが、少しつつ明るい凛に戻っていっているのは喜ばしい。


「なぁ、叡山」


「あん?」


「姫さんって、なんか色っぽくなってね?」


姫さん、姫路だからと凛に付いたあだ名。


最初は断固拒否したが、今は諦めているのか、何も言わなくなった。


「お、それ僕も思った。」


「あの足、やばくね?」


「それに細いよね、下手すれば他の女子よりも」


「……」


「叡山、お前が一番知ってんだろ、どう?最近一緒に風呂とか入った?」


「ぶ!!!!」


なぜこっちに振る!!!


「汚っ!吹くなよ!」


「いや、悪い。三年生以降は流石に一緒に入ってねぇ……」


「そう?もったいないな、誘えばいいのに」


「もうガキじゃないんだから、一緒に入るかボケ」


正直あいつと一緒に入るの、もう無理。


いくら付いているの知ってても、この数年女のコとの違いを意識し始めて


その凛本人はどっちかというと女にしか見えないもんだから、一緒に入るのもう無理だ。


「ちぇ、いくじなし。ハダカの付き合いもできんの?」


「あ、僕も知ってる、男同士はハダカの付き合いだって」


「でも姫さんとハダカの付き合いって、やばくね?」


「いい加減しろよお前ら……」


クラスの男子の気持ちもまぁ、判る。


うちのクラスのツインタワー、それが凛と晶だ。


なぜ男子の妄想対象に男が入ってのはともかく、その二人はモテる。


でも最近発育し始めた晶は明らかに男子と距離をとっている(凛のぞく)


凛なら男同士でじゃれあってもセーフだからって意味で晶より人気は高い。


それに、最近はそういう噂も出回っている


「でも本当にブラジャーしてるのかな」


「姫さんならやりかねない」


「いや、ブラジャーだったっけ?」


「くそ、叡山いつも着替えの時邪魔しやがって、見えないだろ!」


「いや!見るなし!」


そう、凛はブラジャーをつけているって噂。


誰が広めたかは忘れたが、その後、凛は体育になると視線を感じて気持ち悪そうにしてた。


前までは遠くから見守る姿勢だった男子たちが一気に変態になったら、俺でも耐えなれない


だから一応背丈がデカイから、ゲームのように壁役になってやった。


でも、悪いとわかってても、ある日俺は好奇心に負けた。


だって気になるんだろ?付けてたらさ?


それに男同士だし、風呂だって一緒に入ったことあったし!無罪だ!


そして俺は見た


今にふかふかの体操服のしたに隠れた、細い腰


肌が白くキメ細いのはいつも通りだが、それだけでドキッとしてしまう。


そしてチラと見えた、胸アタリに巻いている、白い木綿の肌着。


死角だから前は見えないが、それってブラジャーじゃないけど、似たようなもんじゃないか?


そして凛はズボンを下ろして、短パンを着るが、


下着は問題ない、トランクスだった。


でもね


尻、でけぇ。


もう一度言うぞ、尻でけぇ


今までは大きめの制服と体操服に隠れてて、気付かなかったんだ


もしや、凛は本当に女のコだったり……


「ごくり」


当の凛は休憩が終わったか、立ち上がってこっちに向かってくる。


自分が覗いたのをバラして聞いてみるか


それとも黙っているか


今の俺にはまだ、決断できない。


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