プロローグ
一応、外国人です、私。
読みにくかったら、ごめんなさい
私は、多分呪われている。
私の名は、姫路凛
私は、生まれながら女顔で、肌も白い。
なめらかな髪は、黒色に少しブラウンが入る感じで、たまに女子生徒から羨まれる。
顔立ちは、まぁ、可も不可もなければ、最高に可愛いわけでもない。
まったく手入れしてなかったのだから、むしろ男の顔にしてはありえないレベルだろうが。
性格はともかく無口。実は親しい人には結構甘えたがりな一面あるが、んな170センチの男に甘えられて誰得かって話。
成績は中から上。中学からグレて、まったく勉強に力を入れなくなったから。
体育はビリ。おそらく女子に混ぜてもビリ。そもそも800メートルで10分もかかるとか、ほどんど歩いているようなものだ。
それが本気で真面目で走っての成績だから実に笑えない。
そんな私に一つだけ(多分)才能があった。
忍耐である。
私は中学から、感情を表に出さなくなった。
理由は多分いじめだと思うが、どうでもよくなっている。
悪意を向けられては無視し、痛い目にあってたら我慢する。
苦しいと思えば、まあいっかってテンションでまたいつも通り日向ぼっこする。
そんな私の唯一の楽しみはネットゲームであった。
男のこは大体男のアバターしか作らないか、それとも故意でネカマをやるくらいで女アバターを作るが、
私は多くのネットゲーでも、女子アバターしか作らなかった。
理由なんてわかりきっている。
ゲーム中の私は明るかった。なぜかいつの間にアイドル扱いされるから楽しかった。
普段無口無表情無感情三拍子揃った私でも、ゲーム中はよく笑った。
チャットで普段から密かに練習した女のコの声で、楽しく皆と語り合った。
そうだ。私は、おそらく女のコになりたかったのだ。
でも無理。私は男の子。
自分が言うのもなんだけど、アレは小さいが、ちゃんと付いているし、ヒゲも毎日ちゃんと剃らないといやな感じになる。
そして、体つきも高校に入ってから益々男らしくなって、声こそ必死の努力でそう変わらなかったが、変声期になってマジで焦った。
何より、いつも耐えられなくなって始めて義務的に性欲の処理をする私だが、
ある日自分が男にヤられる姿を想像してたら、自分でもドン引きするくらい乱れて、喘ぎまくった
それはもう確定だろう。
でも無理。私は男の子
きっと私は呪われている。
神様に祈りを捧げても、助けてくれなかった。
当然。神様は世界を助けても、決して個人に手を差し出さない。
気がついたら、私は屋上にいた。
まあ、いっか。
……
…
……
「リン!さっさと起きなさい!遅刻するでしょ!」
外から母上の呼び声で目を覚ます。
気分は最悪だが、自分がついさっきやったことくらい理解している。
私は確かに、屋上から飛び降りたのだ。
途中で怖くなって、母上と父上の顔と、犬の昆布を思い出した
ああ、貴方達には悪いことしたかも
それでも、最後は受け入れて、地面と衝突したはず。
痛みを感じる暇なく、そのまま意識が切れたはず。
なのに、
「……死ななかったか。」
私は、また生きている。
私は、やはり呪わてれいる
「こら!今日から四年生でしょう!一週間も経ってないのに遅刻しちゃカッコ悪いわよ!起きた起きた!」
ぼーとしていたら、母上がドアを蹴り開けながら、フライパンを叩いていた。
地味にうるさいし、音に敏感なので苦痛なんだが
「やめて。うるさい。起きる」
いつも通り耳を塞ぎながら、片言を吐く。
しかし妙だ。私はそんな声だったかな?
それに、母上はなんだか若くなってないか?
「ほれほれ、着替えよ!さっさと着替えて降りてきなさい!」
「ん」
疑問を持ちながら、私は体を起こす。
朝は強くないが、いつもなぜか同じ時間に起きて、決まって同じ時間には学園に付く。
死ねなかった原因はまたわからんが、遅刻してたら先生がうるさい。
「ん?」
しかしその制服、なんか小さいな。
そして気づく、私の手も小さい。ついでに言うと、いつも手袋してたので手は綺麗なままだが。
いや、そもそも、左手って、もっとエグくなかったか?昔イライラしてた頃某海鮮料理人も真っ青なくらい切り刻んでやったはず。
しかも細い。無駄に細い。
前はなんかストレスで、毎日ご飯二杯しか食ってないのに、気づいてたら三十キロ太ったはずだが
はて。
私は部屋から出て、トイレに向かう。
鏡に覗いてたら、
小学生くらいの幼女がいた。
っは?
もう一度言います。例え辛い時でも自分を大切にしてください。
屋上から飛び降りたら普通死にます!死ななかったのはフィクションです!
2017-8-4 11:50 手の甲に傷があったはずが気付かなかったようです。修正しました