メールと真実
私はメールの受信箱を開く。
やっぱり奈良井君からだ。
《今日会おうぜ》
今日・・・?
私は返信をうつ。
《今日のいつ?》
ピッ
私はうったメールを送信した。
「それって・・・ホントなの?」
私は美紀に問いかけてみる。
「うーん・・・。噂!」
「う・・・噂?」
「うん」
じゃぁたらしって決まったことじゃない!
って・・・なんでこんなに喜んでんの??
♪〜ピロピロピロ
メールが来た。
「優衣送ったの?」
「うん」
「よくやるね〜。私はあーゆうタイプ無理!」
美紀のタイプは関係ないの!
私はメールの受信箱を開く。
《放課後!》
うーん・・・。
放課後かぁ。
今日は執事の奈美さんに早く帰って来いって言われてるんだけどなー・・・。
ま。いっか。
私は返信をうつ。
《わかった。どこで会うの?》
私は送信した。
・・・でも、どうして私時間をずらしてまで奈良井君に会いたいと思うの?
「ゆー・・・。−・・・い!。ゆい。優衣!!」
「へ?」
私は美紀の声で我にかえった。
「どうしたの?ボーッとして」
「な・・・なんでもないよ」
あぶないあぶない。
1つのミスでバレちゃいそうだ。
♪〜ピロピロピロ
「ねー。さっきからよく来るけどなんの話してるの?」
美紀が携帯を覗き込んでくる。
私は携帯を隠した。
「んー?・・・内緒☆」
「えー」
私は受信箱を開く。
《中庭》
・・・中庭?
なんでだろ・・・。
ま。いっか。
私は返信をうつ。
《分かった》
送信した。
・・・・とうとう放課後になった。
「優衣−。帰ろー??」
「ごめん!用事あるんだ」
「分かったぁ」
ゴメンね。
美紀。
私は中庭へと走った。
中庭に着くと、もうすでに奈良井君が芝生に座っていた。
「な・・・奈良井君!」
「おー。来たか」
なんか・・・太陽の日に当たる奈良井君の顔がカッコよくみえる・・・。
「座れよ」
私は黙って奈良井君と間をとって座った。
「やっぱ・・・ダメか?」
「え?」
それって・・・付き合うこと?
「む・・・無理だよ」
私は一瞬、奈良井君と目が合ったが目をそらした。
「なんでだよ」
奈良井君・・・怖い。
「好きじゃ・・・ないから」
「じゃぁなんでメールの返信するんだよ」
「送ってくるから・・・。わるいと思って・・・」
私は体をびくびくさせる。
それに気づいたのか、私の頭をなでた。
「わりぃ・・・。怖かったよな」
寂しそうな声・・・。
私は首を横に振った。
「俺さ・・・女とこんな感じで話すの初めてなんだ」
その瞬間、頭に言葉がよぎった。
『奈良井。女ったらしなんだよ』
・・・嘘だ。
「嘘よ・・・」
「え?」
「嘘つきのくせに!」
「は?何言ってんだよ!」
「奈良井君たらしなんでしょ!!」
「・・・」
急に黙り込んだ奈良井君。
なんで・・・?
なんで黙っちゃうの?
もしかして本当なの?
そんな・・・っ!
私は中庭から走り出した。
「優衣!!」
私は奈良井君の声が聞こえなかった。




