そのままの自分
「や〜ん♪」
私の周りに集まる女子友達。
「いっつもさらさらだよね〜優衣の髪の毛♪」
「いっつも白くてぷにぷにだよね〜優衣ちゃんの肌♪」
「いっつも大きくてぱっちりしてるよね〜優衣りんの目♪」
集まる女子友達が私のことを言ってくる。
・・・だから? って言いたくなる。
私は闇優衣。
家はお金持ち。
お父様は株会社の社長。
お母様はブランド会社の社長。
実は私、恋をしたことがないの・・・。
「優衣!!」
私の名前を呼ぶ声が背後から聞こえる。
振り返ると、親友の美紀がいた。
「どうしたの?美紀」
「中庭・・・。行こっか?」
「いいわよ」
私達は中庭へと向かった。
中庭には誰もいない。
いるのは私達だけ。
私はきれいに刈られている芝生に座る。
「優衣・・・。本当はイヤなんでしょ?」
「え?」
私は美紀の顔を見る。
「みんなにちやほやされんの」
「あ・・・」
いやなんかじゃ・・・ない・・・。
ただ・・・私だけ特別扱いされてる感じがするだけ。
「・・・いやなんかじゃ・・・ないわよ」
私の声は震えていた。
「・・・どうして?」
「え?」
「どうしていつも強がるの?!」
美紀は叫んだ。
・・・強がってる?
私が?
「強がってなんか・・・」
「強がってんじゃん!!」
私の言いかけの言葉の後に美紀の言葉が続く。
「いつもそうじゃない・・・。みんなに頼まれたら最後までやり通すし・・・。自分の意見は言わないし・・・。どうして?どうしてなの?」
美紀は私の肩を掴む。
「・・・」
私は黙り込んだ。
そうだ・・・。
私・・・いつも強がってる・・・。
自分のことよりも他人を優先してる・・・。
「・・・自分でも・・・」
「え?」
「自分でもわからないの・・・」
私は俯く。
「優衣・・・」
美紀は私の肩をポンッと叩いた。
「そのままの自分を出せばいいの!」
「そのままの・・・自分?」
「うん!」
美紀はにっこりと笑う。
「うん♪そうね」
私達は笑い合った。
そうだよ・・・。
無理しなくてもいいんだよ。
そのままの私を見てもらえばいいんだ!
・・・この場面を誰かがみていたとは私は気付かなかった。




