家に帰ると、
非リア同盟さんの、裸エプロン小説というお題?をお借りしました。
深夜テンションなので、何を書いたか覚えてないことにします。
仕事に疲れた。
今日のノルマを終えて、ボクはいつも通りに家に帰る。そして、いつも通りにドアを開けて、ただいまともう1人の同居人……嫁に声をかけた。
「はぁい!おかえり!疲れてるでしょ!お風呂にする?ご飯にする?それとも、わ・た・し?♡」
そういった嫁は、裸エプロンでボクを迎えてくれた。もちろん、ボクはその場で固まった後にドン引きした。そのドン引きした空気を読み取ったのか、嫁は途端に泣きそうな声でボクに訴えてきた。
「なんで!?なんで、ドン引きしてるの!?しろって言って、エプロン置いていったのそっちだよね!!?」
「ごめん、まさか、ほんとにやるとは、うん、ごめん。ちょ、うん、想像以上だった……」
「想像以上?」
「うん、気持ち悪かった。」
「うわぁぁぁんっ!!いじめられるぅぅぅう!」
本当に泣きだしてしまった。
………ど、どうしよう、?いや、だって、本当にするとは思わなかったし、そもそも冗談だったしなぁ………。まぁ、そういうの本気にして頑張ってくれるのは可愛いんだけどね。
「ごめん、ごめん。可愛いよ。健気なところは。」
「悪意しかないっ!!!」
ぐすんぐすんと鼻をすすって上目遣いでこちらを見てくる。きゅんってくる動作。
はぁ、ほんと、可愛い。
「ほんとに可愛いと思ってるよ?信じてくれないの?」
「んーんっ!信じてるっ!!!」
とびっきりの笑顔で言われてボクの頬も緩む。こんなに想ってくれる嫁がいて幸せものだ。
だが、しかし、忘れてはいけないのが、嫁の格好だ。裸エプロン。確かに魅惑的で官能的だろう。襲いたくなっちゃう気持ちもわかる。仕事の疲れも吹っ飛ぶ。世の中の男たちが裸エプロンに魅了されるのも頷ける。すごく分かる。
けれど、あえてもう一回いう。
忘れちゃいけないのは、嫁の格好だ。
え?なんでかって?
だって、嫁って言っても、正真正銘の男なんだもん。オネェとかオカマとかではなく、本物の男なんだもの。そして、ボクは本物の女だ。
いいか?仕事から疲れて帰ってくる。ドアを開ける。すると、ゴツい男がピンクのハートのエプロンを着て、汚い脚を晒し、エプロンからは隠れていない逞しい体を見せつけ、とりあえず声は高いが、男と分かる声で、ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?♡なんて言ってる所を想像してみろ。ゾッとするだろ。家に帰りたくないトラウマ植えつけられるところだった。というか、気持ち悪すぎて二度としないと誓った。
そんなことをぼけっと思っていると、嫁が眠そうにしていることに気がついた。
「ねる?」
と、問いかければ、こくっと頷く。そして、そのまま電池が切れたように寝てしまった。
………ああ、この格好で寝るのね。まぁ、いいや。写真撮っとこ。
そして、朝、嫁が起きて絶叫して部屋の隅で1日、自分に対して自己嫌悪に入るのはいつも通り。
裸エプロン以外はいつも通りにまた日常が回っていく。
ああ、でも、たまに思うんだ。ボクと嫁の性別を交換したら1番早いなって。
でも、嫁は可愛かったけど、裸エプロンは、気持ち悪かったなぁ…………。
ただの独断と偏見です。ドン引きしたかっただけなんです。