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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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祭りの後で①

「しかし、ヒカルが英会話部か~みんなどうする?」

「私は当然一緒に入部するよ

 その為に何も部活に入らなかったんだから

 そう言う美里は?バレー部辞めないでしょ?」

「うん、美紀と美咲は?」

「私はお茶と日舞のお稽古に通うから部活は無理です」

「う~ん、私はピアノがね~」

「え?美紀のお茶と日舞はイメージ通りだけど

 美咲がピアノって・・・意外」

「センセー、ひかるニイジメラレマシター」

「日頃の行いですね」

「グッ!なんだか美紀が私にだけツッコミがキツイ気がするんだけど」

「そうか、美咲の天敵は美紀だね、ひょっとして美紀最強?」

「美里、それは違うよ、美紀はらぶりーヒカルにメロメロだからね」

「そうですよ、ヒカルに着付け出来るかと思うと楽しみで仕方ないんです」

「そうだ、今日届いた着物見てみようよ

 ハロウィンイベント用におじいちゃんにおねだりしちゃった」

「そうですね、私も中身は見てませんし、本番前にチェックをしておきたいので・・・

 品物は山崎さんに預けてあるので、美里に運ぶのを手伝ってもらうとして

 お風呂の後にでも・・・う~ん、私達の部屋に集合でいいですか?」

「うん、それじゃあ、また後で~」


コンコン

「「どうぞ~」」

「お待たせ~、あ、コレだね

 なんだか大層な入れ物に・・・そんなに大袈裟にしなくてもいいのにね」

「そうはいかないですよ、お手入れと保管には気を使わないと・・・

 本来呉服っていうのは中国の三国時代の呉の織物や縫製方法が伝わったモノなんですけど

 和服のうち絹製品は呉服、綿製品は太物ふとものと呼ばれて取り扱う店も違ったんですよ

 今は普通は両方取扱ってますけどね

 桐のケースは湿度を一定に保つのと虫対策です」

「うわぁ、本当に菊の紋が入ってるね・・・あれ?」

「どうしたんですか美里?」

「菊の紋ってこんなのだったっけ?なんだか少し違うような・・・」

「あぁこの紋は”十六八重裏菊”ですね、美里の記憶にあるのは菊花紋章”十六八重表菊”です

 あの紋は天皇皇后両陛下及び皇太子ご一家専用です

 宮家や旧宮家は菊紋を一部変更した紋を使用するのが一般的ですね

 民間の替紋に相当する桐紋・五七の桐は政府機関などでも使用されますよ」

「???」

「美紀・・・美里がついてこれないみたいだよ

 っていうか、ボクも知らなかったし(笑)」

「・・・ふぅ、ヒカルって・・・じゃあ開けますね」

「おお~真っ白だ~綺麗だね」

「うん、でも高そう・・・」

「ちょっとさわってみたいけど・・・ヒカルいい?」

「うん、かまわ「ダメです!!」

「!!」

「どうしたの美紀?ボクなら構わないけど?」

「ちょっと落ち着くまで待って下さい」


どうしたんだろう?

なんだか美紀の顔色が悪いような・・・

ん?手袋はめるんだ

テレビドラマとかで刑事さんがはめるような白い手袋だね

着物を扱うのって大変なんだなぁ


「あぁ、中振袖ですね、でもお母様はどうしてこんなモノを用意したのか・・・

 帯は・・・ったく~コスプレに使うシロモノじゃないでしょうが」


「ねぇ、美紀がなんだか分からない言葉せんもんようごをつぶやいてるんだけど・・・」

「うんボクもわからないよ、美咲は?」

「あ~だいたいわかるけど・・・知らないほうが幸せだと思うよ」

「知っちゃった美咲は・・・当日はサポよろしく」

「OK、美優」


う~ん優等生トリオめ~教えてくれてもいいじゃないか

ボクの着物なのに・・・


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