学園祭2日目②
「おじいちゃん、今日は一緒に回れて楽しかったよ」
「そうかそうか、来たかいがあった」
「お仕事忙しいのに・・・ムリしないでね
ボクにはもうおじいちゃんしか家族はいないんだから」
「あ~、まかせろ、うんと長生きしてやるぞ
そうだ、11月の末の日曜日は学校の予定は入っているか?」
「え~と、どうだったかな?何もなかったと思うんだけど・・・」
「それならおじいちゃんと出かけよう、行き先は・・・
そうだな当日まで内緒だ、サプライズとかいうヤツだな」
「うん、楽しみにしてるね」
「体の事も、まだ安心出来ないからな、無理せずほどほどにするんだぞ
佐藤美優だったか?すまないがヒカルを宜しく頼む」
「はい、お任せ下さい!」
「ハハハ、二人を見ていると50年前を思い出すな
私と正明もあれぐらいの年からだったな」
「しかしながら、お嬢様の器は相当なモノでございます
もし・・・
イエ、戯言を
お忘れ下さい」
「帰っちゃったね」
「ウン、そういえば美優はハロウィンの仮装はどうするの?」
「あ、え~と去年の流用しようかなって思ってたんだけどね」
「去年?なににしたの?」
「それっぽいコンパクト持って・・・魔女っ娘にしたよ
ヒ○ツのア○コちゃんだけど」
「ふっるッ!!しかも仮装じゃなくてコスプレのような・・・」
「イヤイヤ、古いって言っても・・・わかるヒカルも相当なモンでしょ?
魔女○娘○グ!!」
「ぐっ!、やるな、オヌシ、ならばこれでどうだ!!
魔○のプ○ン○スミ○キー○モ!!」
「ウッ、しかたがない最後の手段だ
魔○使い○リー!!」
「卑怯だよ美優!!白黒を出すなんて・・・
ふふふっ」
「ヒカルがパパママ世代のアニメどころか
おじいちゃんおばあちゃん世代のアニメにまで・・・
ふぅ、残念な美少女だよ」
「人の事言えないでしょ?
・・・ねぇ、小腹がすいたし、何か食べて行こうよ
お好み焼きとかどう?」
「う~ん、お好み焼きは美味しいけど、この時間だと寮の晩ご飯が食べられなくなるよ?」
「それもそうだよね・・・代わりに、何かいいのあるかな?」
「もんじゃ焼きとかどう?お好み焼きよりはボリュームが少ないし
二人で分けたら丁度いいぐらいだと思うけど」
「もんじゃ焼きは・・・なんというか
見た目がアレのせいか、食べた事ないんだ」
「じゃあチャレンジしてみようよ
どうせ食わず嫌いでしょ?
好き嫌いしてたら成長に良くないよ」
「成長!?
美優、好き嫌いしなかったら・・・身長伸びるかな?」
「身長が伸びるとは限らないけど、少なくとも好き嫌いしてたら伸びるモノも伸びなくなっちゃうよ」
「・・・ボク、食べてみる」
「ウン、じゃあ行こう」
「ハフハフしながら食べるのって美味しいね」
「でしょ?」
「見た目がゲロっぽいけど、この焦げたソースが香ばしくて・・・いいね」
「ゲロって・・・
ゲロで思い出したけど、おととしの夏に家族旅行で下呂温泉に行ったんだけどさあ
I.C降りた所の看板見た時は大爆笑しちゃったんだ」
「???」
「看板にね、書いてあったんだ
下呂牛乳って」
「ブッ!!」
「ちょっと~ヒカル、顔に吹くのはやめて~」
「だって、ソレは反則だよ~」
「( ̄+ー ̄)」
おのれ~ドヤ顔美優め~
でも・・・ただのイエスマンじゃない美優
ウン、ボクにはもったいないかもね