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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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学園祭1日目⑧

「うひぃぃ~」

「あらあら、いつもの知的な美咲はどこにいったのかしら?」

「そ、そん・・な、こと、い、いったって、む、むり、もう我慢できないの

 美紀、お願い、もう許して」

「だめよ、一人だけ・・・まだ始まったばかりなんだから我慢しなさい」


「ひぎぃゃぁあああああああああああぁぁぁぁ」

「きゃっ」

「あ~あ、お化け役の人がびっくりしてるじゃない

 いけない子ね、他の人に迷惑をかけちゃダメでしょ

 これは”おしおき”が必要かな」

「ごめ゛ん゛な゛ざい゛~

 びがる゛~だずげで~」

あ~あ鼻水でどえらい事になってるよ

それにしても美紀って・・・S?

「ねぇ、美紀、そろそろ許してあげようよ、ボクもう、かわいそうで見てられないよ」

「そろそろって言ったってねぇ・・・仕方ないわね、ヒカルに感謝しなさいね

 ほんとに、入口から三歩しか進んでないのに・・・」

「じゃあ私が付いていてあげるから3人で行ってきなよ」

「そう?ゴメンね美里」

「それじゃあ行ってくるね

 ヒカル、怖かったら私にしがみ付いていいからね」

「あ、美優!抜け駆けは許しません!ヒカルは私が・・・」

「え~美紀に抱き着いたら”おしおき”されるんでしょ?

 なんだかボク、怖いなぁ」

「しないモン、ヒカルはカワイイから愛でるんだよ」

「ほらほら、そんな力説してないでさっさと行きなさい、後ろが閊えてるでしょ?」

「「「はーい」」」


「きゃーっ」

はい、悲鳴です


雪女さんの・・・


「さっきからお化け役の人がビックリしてるような気がするんですが・・・」

「ほほぅ、美紀も気付いたようだね

 そう、彼女達は薄暗い状態でヒカルの姿を見て・・・

 本物と勘違いしたんだ」

「イヤ、名探偵ごっこはもういいから」

「・・・ボク、やっぱり気味が悪い・・・よね」

「う~ん、気味が悪いって感じとはちょっと違う・・・かな?

 どう言ったらいいのかな・・・

 そう、幻想的?神秘的?

 物語の中から抜け出したような・・・」

「あ~わかるよ、それ

 私は4月に初めてヒカルの写真をみせてもらったんだけど

 車椅子に座ったヒカルは、儚げで、いまにも消えて居なくなってしまいそうで

 ついつい、私が守らないとって思っちゃうんだよね」

「そうそう、庇護欲?母性本能?

 よくわからないけど抱きしめてあげたくなっちゃう」

「うん、だからね、ヒカルは気にしなくていいんだよ」

「二人とも、ありがとう、気を取り直して先に進もう」


「きゃぁ~(はあと)」


化け猫?猫娘?

なんだか悲鳴が少し違うような・・・



「きゃあ、本物よ」


幽霊さん

そうですか

ボクのほうが・・・


パシャ

「きゃーっ、私コレ待ち受けにする」


あの~吸血鬼さん

愕かさないんですか?

「あ~、そこの吸血鬼、携帯没収だからね

 明日の朝9:30以降に学園の警備部に行けば返してあげるから

 写真は消去されるからそのつもりで」

「おお、美優がお仕事らしき事をしてるね」

「美優、それぐらいいいよ、ボクは別に気にしないから」

「・・・わかったわ、それじゃあ没収はしないけど

 撮った写真は学園外に出さない事、いいわね?」



「ねえ美優、さっきの写真の事だけど

 今日は不特定多数の人に撮られてるからあきらめたほうがいいんじゃないの?」

「そうなのよね、学園の生徒なら簡単なんだけどね

 明日はおじいちゃんも付いてくるらしいから相談してみるけど・・・」

「って事は明日は美優は鷹峯家御一行様で行動かな?

 ヒカルと一緒に行けるのか・・・いいなぁ」

「役得だよ、ベタベタは出来ないけどね」



「さて、もう時間もないし、今日はこれで終わりだね

 ゆっくり休んで後2日じっくり楽しもうね」

「うん、それじゃあ、また後でね」


ふぅ~なんだかんだ言って疲れたなぁ

今日は早く寝ちゃいそうだよ  

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