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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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外出⑤

「ねえねえ、キミ達このあとヒマ?」

うわっキタ

『結構です、興味無いので話しかけないでもらえますか?』

「そ、そーりー・・・うぉ!本物の外人かよ、ビビった~」

よし!作戦成功

「ほらね、言った通りでしょ」

「うん、さすが美咲、相手の心を踏みにじるエゲツナイ作戦を考えたら世界一ィィィィー」

「ウンウン、半信半疑だったけど、あそこまでとは・・・」

「ああいうヤツラは外見しか見てないし

 ヒカルの美少女っぷりが際立ってるからおまけの二人はほとんど見えてないんだよ

 だからこの姿で英語で断られるとパニクって逃走するのがオチ

 冷静に考えれば3人で居るんだから2人の日本人と会話するのはどうしてるのか、とか

 制服着てるんだから留学生かも、だったら日本語は大丈夫なハズ、とか

 色々不自然な事に気付くんだろうけどね」

「へぇ~そこまで考えてたんだ・・・さっすがぁ~」

「さぁ、ナンパ男に絡まれる前に、お茶して帰ろうか?」

「さんせ~、スイーツ万歳!!」

「ウン、ボクも喉が渇いてたから丁度よかった、適当なカフェにでも入ろうよ」


「いらっしゃいませー、3名様d・・・」

はいはい、もう慣れました

再起動してあげよう

「はい3人です」

「ハッ、こちらへどうぞ」



「何にする?ボクはケーキセットかなぁ」

「私は・・・ヨシ!!チョコレートサンデーにしよう」

「え~美優大丈夫?この前体重が~とか叫んでたのに・・・見捨てるよ?」

「大丈夫・・・今日はたくさん歩いたからカロリーは消費されてるハズ」

「そうかぁ、う~んでもコレ一つで500カロリーオーバーだしなぁ・・・」

「美咲はまだ余裕あるでしょ?いっちゃえ~」

「よぉ~し、いっちゃう、私もチョコレートサンデーにする」

「じゃあ

 すいませ~ん」



「ご注文は以上でお揃いでしょうか?」

「はい」

「それでは、ごゆっくりどうぞ」

「さぁ食べよ~」


「おいし~、やっぱり甘いモノは別バラだよね~」

「口の中に広がるチョコレート・・・あぁ至福の時間」

「ヒカル、ケーキはいちごショートにしたの?」

「うん、そうだよ?オーソドックスだけどこれが一番好きなんだ

 何か変だった?」

「いや、そうじゃなくて・・・なんというか・・・

 共食い??」

「「ブッ」」

「ちょっと下品ね~二人とも」

「だって美優が斜め上なんだもん」

「そんな事言ったって・・・そう思ったんだもん

 ほら、どっちも真っ白でさ、赤いイチゴ()が綺麗で・・・」

「確かにそう言われればそうかも」

「・・・」

「やべっ(^^;Λ・・・と、ところでさぁ、この席に座るの私初めてなんだ~美咲は?」

「私もそうだよ・・・ヒカルがいると違うね」

「???・・・どーゆーこと?」

「こういうお店だとね店の外からの見栄えが一番いい席っていうのはあんまり普通の人には座らせないで開けておくのよ

 それで、うちの店にはこんな人も来店するんだぜぃって自慢したいような人が来たら案内するのよ

 たとえば、モデルさんとか、有名人とか・・・

 そのお店でお茶したらそれだけでお店の宣伝になるような人ね」

「え?でもボクたちモデルでも有名人でもないよ?」

「だから、モデル並みの美少女だって事だよ・・・ヒカルが」

「ボクじゃないかも知れないでしょ?3人できたんだし・・・」

「私は美優と2人で来た事もあるんだけどね・・・」

「うんうん普通の席だったよ」

「だからヒカルで確定」

「ヒカルだもん、当然だよ、ウェイトレスさんも写メ撮りたくてウズウズしてると思うよ」

「・・・ボク、あんまり外出しないほうがいいのかな」

「何いってんのよ、こんな美少女が引き籠りになるなんて、それこそ百合族じんるいにとっておおいなる損失よ!!」

「美優、落ち着きなさいって

 でも、外出してストレス発散しないと寮生活なんてやってられないからね

 ヒカルの場合は紫外線の事があるから色々と気を付ける必要があるけどね」

「そうだよ、ちゃんと対策さえすればいいんだからどんどん外出しようよ

 せっかくスイカも用意したんだからね」

「そ、そうかも・・・あ、そういえば今日の目的地は全部屋内だったね

 二人とも配慮してくれてたんだ・・・ありがとう」

あ、ヤバイ、ボク泣きそう

こんな事で泣いちゃうなんて

女の子になると涙腺が緩くなるのかなぁ

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