外出②
う~ん視線がぁ・・・
やっぱり白髪で外出は失敗だったかなぁ
でも、美優と美咲にはカツラじゃあ・・・ね
電車の中でも見られてるなと思って視線を辿ると
目を逸らされる
目を逸らすぐらいなら見るなっての
駅に降りたら降りたで
ボクを見るなとは言わないけど
前ぐらい見ようよ・・・
「やっぱり私のヒカルだね、みんな見とれてるね」
「私のって所以外は同意してあげるね、私のヒカルだから」
「美優はともかく美咲まで・・・ボクは誰のモノでもありません!!」
「えへへ^_^、とりあえず着いたよ
ココが若者向けのお店が沢山入ってる渋谷108よ」
「へぇ~人が沢山・・・迷子にならないようにしないとね」
「もしはぐれたら携帯で連絡すればいいから、昔みたいに迷子なんてならないわよ」
「美咲~さっきからヒカルがフラグ立ててるんですけど~w」
「今日の美優の任務は迷子フラグをへし折るコトだからね」
「りょうかぁ~い、じゃあ迷子にならないように私と腕を組んでいきましょ
あ、手を繋ぐでもいいよw」
「「・・・ふう(~_~;)」」
へぇ、いろんなのがあるんだ・・・
コレなんかこげ茶色がシックでいいかも
「あ、コレどうだろう?」
「え・・・シンプル過ぎない?色もヒカルの銀髪になら映えるけど、先輩の黒髪だとねえ」
全否定ですか?美咲ちゃん囧rz
「だから、ボクのは銀髪じゃなくて白髪だって」
「瑞々しいから光をよく反射して銀色に輝いて見えるんだよ(((o(*゜▽゜*)o)))」
「そうよ、せっかくの綺麗な銀色なんだからもっとアピールポイントにしないとね」
「これ以上目立ちたくないよう><」
「それよりプレゼント決めましょうよ、これなんてどう?」
美優が勧めてくれたのは、ハッキリいって受け狙いのモノだったんだけど
なんというか、ハズれはしないかな?
「ハッ、そうだった、コレか・・・
ワンポイントに百合の花の形かぁ
うん、いいよね百合寮主席だし
・・・うんコレに決めた」
「2人ともありがとう、おかげでいいのが見つかったよ」
「どういたしまして」
「お礼に胸揉ませてくれればいいよ~」
「!!・・・揉むほど大きくないモン
貞操の危機を感じるから・・・代わりにお昼をご馳走するね」
「おお、やった~(=´∀`)人(´∀`=)」
「タダ飯だぜいw何食べたい?」
「ボクはおうどんとかおそばとか・・・あっさりしたものがいいかなぁ」
「じゃあそれで」
「え?お礼なんだから2人の好きなモノでもいいんだよ?」
「スポンサー様のご意向には逆らえませんってw」
「麺類を食べるときに掻き上げる銀髪・・・ご飯3杯いけるぜぃw」
「おお、それがあったか!でかした美優」
「・・・じゃあちょっとうどん屋さんかお蕎麦屋さん探すね」
こういう時はスマホが便利だよね
「へぇ、ヒカルはスマホにカバー付けないの?」
「え?付けたほうがいいかな?」
「そりゃあ、落とした時とか鞄の中で荷物とごっちゃになった時とか・・・
無いよりはあったほうがいいでしょ」
「それにしても・・・ヒカルは荷物少ないね
鞄は持ってないし、ひょっとしてスマホと財布だけ?」
「うん、そうだよ、ボクは鞄を持って歩くのは学校に行く時ぐらいかなぁ?」
「日焼け止めとか、化粧直しとか、女の子はいろいろと荷物が増えるんだけどね・・・
まるで男の子みたいだね」
ギクッ
鋭いです美咲さん
ヤバイ
こういうのでバレるのか
どうしよう・・・
「バッカねぇ、ヒカルレベルのお嬢様は普段財布も持たないでしょ
執事?とかお付の人が持つものなのよ
私達みたいなちょっと裕福な家庭のお嬢さんとお嬢様・・・イヤお姫様の違いだよ」
美優!ナイスフォロー
「なるほどね~それもそうだね
って事はこの場合私達がお付の人だね」
「そうそう、なにも言わずにサッとハンカチを差し出したりw」
「やめて~、ボク達は友達なんだから、普通に接してほしいな」
「うん、わかってるって、それに学園内では外の家柄とか力関係を持ち込むのは
校則で禁止になってるでしょ?
まぁそうは言っても完全に無しにするのは難しいけどね
みんな普通に友達付き合いするのは暗黙の了解だよ
外出してもそれは同じだから
学園での6年間は友達で、卒業したらお嬢様と腹心の部下とかはよくまれによくあるらしいけど」
よかった、ボクは友達に恵まれてるね