百合寮の幽霊?③
カチャッ
「アレ?沙月お姉さま・・・鍵を?
もしかして、ボク・・・何かお仕置きされるんですか><」
「!!そうか、その手が・・・イヤイヤ、ダメよ、いくらなんでも中等部には・・・
・・・
・・そんな事しないわよ、したいけどねw
ちょっと他の人に聞かれるのは不味いかなぁって思ったの
とりあえず座りましょうか」
「はい」
「ねぇヒカル、幽霊は見つからなかったでしょ?」
「はい、3日待ち伏せしたんだけど・・・出なかったです」
「そりゃそうよw」
「沙月お姉さまは幽霊を信じないんですか?美里みたいに吸血鬼っていうのはアレですけど
幽霊なら実在してもおかしくはないですよ」
「そうじゃないのよ・・・
そうねえ話題の幽霊を見たい?」
「見れるなら見てみたいです!!」
「それじゃあこっちに来て」
「はい?」
「鏡を見て・・・そうだコンタクトを外さないとね
外せた?じゃあ次はホラっ」
え、ボクのカツラを・・・
「幽霊の特徴は何だった?」
「え~と、白い服を着て、真っ白で、目と唇だけが血を吸ったような赤い・・・
あ!」
「どう?わかったかな
伏見さんが見たのはヒカルよ」
「ごめんなさい、やっちゃいました・・・よね?」
「う~ん、まぁそうなんだけどね・・・
ねえヒカル、カツラとコンタクト外して本当の自分で生活できない?」
「・・・すいません、まだ踏ん切りが付かないです
こんな不気味な赤い目とおばあさんみたいな白髪
人に見せるのは・・・怖いです」
「そう、無理にとは言わないけどね・・・
友達に本当の事を言えるようになったら”親友”にクラスチェンジするのよ」
「親友ですか?」
「ウン、親友・・・少なくても本当の自分を隠すような心の垣根を作ってたらムリよ」
「本当の自分かぁ・・・」
「ふふ、私は本当のヒカルを知ってるんだよね、なんだか特別って感じで・・・
いいわね、この優越感
ルームメイト万歳ね」
「でも、そのせいで沙月お姉さままで呼び出しくらって・・・すいませんでした」
「いいのよ、私はト・ク・ベ・ツなんだから」
「でも~その、迷惑じゃないですか?」
「これくらいどうって事ないわよ
どちらにしろ、百合寮”主席”だからヒカルがいてもいなくても
呼び出されるのは同じだったしね」
「主席って、なんですか?」
「アレ?聞いてなかったっけ・・・
え~と簡単に言うと寮長って感じかな
寮の中では私の決めた事には逆らえないのよ
例外は山崎さん=寮母さんだけね」
「へぇ~沙月お姉さまって凄い人だったんだ・・・」
「そうよ、だから美優ちゃんが乳揉ませろ~って言っても拒否すればいいけど
私が乳揉ませろ~って言ったら拒否しちゃだめよ・・・言わないけどねw」
「大丈夫です!自慢じゃないけど揉むほどアリマセン( ̄+ー ̄)」
「確かに自慢じゃないねw
それじゃあ私からのお話はここまでよ
お風呂はどうするの?一緒にいこうか?」
「ごめんなさい、他の人に髪の毛がバレルのはちょっと・・・
ボク一人でシャワー室に行きます」
「分かったわ、早く一緒にお風呂に行けるぐらい心を開いて欲しいな・・・
そうそう、百合寮の罰は明日から1週間お風呂掃除に決まったから
23:00にお風呂に集合ね」
「うへぇ><」
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