生徒会役員選挙
「おーーっほっほっほっほ
ごきげんよう、中等部のみなさん
ワタクシが生徒会長候補の、立花 麗ですわ」
ボクの通っている・・いや、全寮制も通うでいいのかな?
まぁそれはともかく、鷹峯女学園では現在、生徒会役員選挙が行われています
今日は中等部を集めての演説会というか、まぁ立候補者が各役職に対して一人しかいない出来レースだから、所信表明演説みたいなモノかな?
高等部と中等部で2回もやらないといけないのは大変だろうけど・・・なんだ、アレ?
「ワタクシが当選したあかつきには、か弱き腐女子のみなさんが、一人前の貴腐人となれるように、教え、導く事をお約束いたしますわ
そもそも、高貴な生まれであるワタクシにとって、人の上に立つ事はもはや義務なのです!」
「ねぇ、ヒカル、すっごく強烈な人だね
まぁ、バレー部の部費さえ確保されれば、誰が生徒会長になっても構わないけどね」
「それよりボクが気になるのは、一人称が【ワタクシ】って・・・清香ちゃん以外にも居たんだね
あれ?どうしたの清香ちゃん?
顔色が悪いよ、保健室に行くなら付いて行くよ?」
「い、いえ・・・なんでもありませんわ
お気になさらずに・・・
ところで、この選挙は対立候補になってくださる方はおりませんの?」
「対立候補どころか、役員の定員の確保にも苦労しているらしいですね」
「データによると、ここ十数年はすべて信任投票になってるわね
一番最近だと・・・あった、コレね
その時は篠山 千秋さんが8割の得票を獲て圧勝しているわ・・・あれ?」
「え?」
「まさか・・」
「その名前は・・・同姓同名じゃあ、無いよね?」
「そうね、年齢を考えると、本人でしょうね」
「ねえ美優、そのデータって、調べたら色々面白い事がありそうね」
「ダメよ、一応個人情報だから保護しないといけないから、おいそれと見せる訳にはいけないのよ
とくに美咲はパッと見ただけで記憶しちゃうから要注意ね」
「・・・個人情報をしっかり保護しているような、していないような???」
「美里、細かい事は気にしないの
鷹峯家に於いては、ヒカル>越えられない壁>法律、だからね」
「いや、ソレはよくないと思うんだけど」
「ヒカル、何言ってるのよ
世界はヒカルを中心に回ってるの
ヒカルに都合の悪い法律なんか改正してしまえばいいの
さすがに、多少の時間はかかるわよ
でも、校則ぐらいならその日の内に変更させるわ
だから、新しい生徒会役員が気に入らないのなら、クビにしてもいいし・・・なんならヒカルが生徒会長する?
将来の為にスピーチの練習になるわね
うん!我ながらグッドアイデアね」
「ちょっ、ボクはそんな面倒な事はしたくないからね」
「そうかぁ、残念
いいアイデアだと思ったんだけどね」
「まぁまぁ、ヒカルはまだ中等部なんだから、気が早いわよ」
「そ、そうね、美咲の言うとおりね
今回は諦めましょう」
危ない危ない、生徒会長なんて・・・
これ以上目立ちたくないんだけどなぁ
明日は入学式の為お休みします




