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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
251/273

生徒会役員選挙

「おーーっほっほっほっほ

 ごきげんよう、中等部のみなさん

 ワタクシが生徒会長候補の、立花(たちばな) (うらら)ですわ」


ボクの通っている・・いや、全寮制も通うでいいのかな?

まぁそれはともかく、鷹峯女学園では現在、生徒会役員選挙が行われています

今日は中等部を集めての演説会というか、まぁ立候補者が各役職に対して一人しかいない出来レースだから、所信表明演説みたいなモノかな?

高等部と中等部で2回もやらないといけないのは大変だろうけど・・・なんだ、アレ?


「ワタクシが当選したあかつきには、か弱き腐女子のみなさんが、一人前の貴腐人となれるように、教え、導く事をお約束いたしますわ

 そもそも、高貴な生まれであるワタクシにとって、人の上に立つ事はもはや義務なのです!」


「ねぇ、ヒカル、すっごく強烈な人だね

 まぁ、バレー部の部費さえ確保されれば、誰が生徒会長になっても構わないけどね」

「それよりボクが気になるのは、一人称が【ワタクシ】って・・・清香ちゃん以外にも居たんだね

 あれ?どうしたの清香ちゃん?

 顔色が悪いよ、保健室に行くなら付いて行くよ?」

「い、いえ・・・なんでもありませんわ

 お気になさらずに・・・

 ところで、この選挙は対立候補になってくださる方はおりませんの?」

「対立候補どころか、役員の定員の確保にも苦労しているらしいですね」

「データによると、ここ十数年はすべて信任投票になってるわね

 一番最近だと・・・あった、コレね

 その時は篠山 千秋さんが8割の得票を獲て圧勝しているわ・・・あれ?」

「え?」

「まさか・・」

「その名前は・・・同姓同名じゃあ、無いよね?」

「そうね、年齢を考えると、本人でしょうね」

「ねえ美優、そのデータって、調べたら色々面白い事がありそうね」

「ダメよ、一応個人情報だから保護しないといけないから、おいそれと見せる訳にはいけないのよ

 とくに美咲はパッと見ただけで記憶しちゃうから要注意ね」

「・・・個人情報をしっかり保護しているような、していないような???」

「美里、細かい事は気にしないの

 鷹峯家に於いては、ヒカル>越えられない壁>法律、だからね」

「いや、ソレはよくないと思うんだけど」

「ヒカル、何言ってるのよ

 世界はヒカルを中心に回ってるの

 ヒカルに都合の悪い法律なんか改正してしまえばいいの

 さすがに、多少の時間はかかるわよ

 でも、校則ぐらいならその日の内に変更させるわ

 だから、新しい生徒会役員が気に入らないのなら、クビにしてもいいし・・・なんならヒカルが生徒会長する?

 将来の為にスピーチの練習になるわね

 うん!我ながらグッドアイデアね」

「ちょっ、ボクはそんな面倒な事はしたくないからね」

「そうかぁ、残念

 いいアイデアだと思ったんだけどね」

「まぁまぁ、ヒカルはまだ中等部なんだから、気が早いわよ」

「そ、そうね、美咲の言うとおりね

 今回は諦めましょう」


危ない危ない、生徒会長なんて・・・

これ以上目立ちたくないんだけどなぁ

明日は入学式の為お休みします


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