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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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修学旅行最終日③

「なかなか良かったですね」

「こぢんまりとした造りとレトロな雰囲気がマッチしておりましたわね」

「そう?

 私は・・・えっ、コレなの?って感じかなぁ

 正直言ってレトロ系の洋館って、ヒカルのお屋敷を見た事がある人ならみんな物足りなく感じるわよ」

「ちょっと、美里

 ボクのお屋敷じゃなくて、おじいちゃんのお屋敷だよ」

「・・・突っ込むところはソコなんですね」

「当然ですわ

 旧宮邸と張り合うなど、無駄以外の何物でもありません

 (わたくし)の屋敷も洋館風建築ですが、規模も調度品も風格も比べ物になりませんわ

 歴史をみても、東京が空襲で焼け野原になった後に再建された程度ですもの」

「焼け野原と言えば・・・

 阪神淡路大震災でも壊れずに残ったんだよね?

 古い建物なのに・・・ボクはそっちの方がスゴイと思うんだけど」

「実際は3割ほどは倒壊して、残ったのは修理・補強したそうよ

 それでも三宮のビルが軒並み倒壊したのに比べるとかなり優秀ね」

「へぇー、かなりしっかりした造りになってたんだね」

「そういう訳でも無いのよね

 木造建築が揺れを受け流した事、屋根が瓦葺(かわらぶ)きでは無かった事が良かったのよ

 瓦葺きだと屋根が重過ぎて潰れていたでしょうね

 瓦は本来お城とかの頑強な建物に使われる物だったのに、無理して民家に使うのが間違いなのよね

 瓦葺きが普及する前は板葺きや(かや)葺きがメインだったから、それ程の強度がなくても地震には強かったのよ」

「えー!それじゃあボクの家の母屋が危険って事?

 急いでおじいちゃんに知らせないと」

「ヒカルちょっと待って、お屋敷なら大丈夫よ

 美咲が言ったのは阪神淡路大震災以前の建築基準法で建てられた一般の建物の事よ

 お屋敷はそれこそお城より強固で防御力もあるから心配要らないわ」

そうか、それなら安心だね

お城より強固って、どんな造りをしてるんだろう?

それに、防御力って家に使う言葉だったっけ?


「グゥ〜」

「「「・・・」」」

「急ぎましょうか?」

「そうですわね」

「ねぇ美優

 どのお店で食べるのか決まってるの?」

「決めて無いわよ

 ヒカルの気分で選べるようにね

 庶民的なラーメンから、満漢全席までなんでもいいわよ」

「満漢全席って、そんなに沢山食べられないよ

 ボクはフードファイターでも美里でもないんだからね

 それに、ボクだけじゃなくて、みんなも食べたい物があるだろうし・・・」

「私は小籠包(ショウロンポウ)を食べてみたいですね」

(わたくし)は酢豚にパイナップルが入って無ければ十分ですわ」

「あー、わかるわかる

 あれは邪道よ、なんだか許せないのよねー

 私の目が黒いうちはヒカルの口に入る前に撤去するわ」

「肉をパイナップルの酵素で柔らかくする意図は分かるんだけどね

 あっ、私はフカヒレスープを飲んでみたいかなぁ

 姿煮みたいな高級品じゃなくてもいいのよ

 玉子スープにフカヒレが少し入っているようなスープで十分よ」

・・・美咲に肩身の狭い思いなんてさせないからねっ

美優がボクを見て頷いてくれた

どうやらボクの気持ちを分かってくれたみたいだね


バレンタインの日にトンデモない大雪でしたね

みなさんは大丈夫でしたでしょうか?

山梨では災害レベルなのにオリンピックのせいでテレビでは報道されていませんね

うちの辺りはそこまで酷くありませんが約20年ぶりの大雪って感じでした

思えばそれ以前は2〜3年に一度で大雪があったんですが…コレも地球温暖化の影響でしょうか?

太陽の四極化と温室効果ガスが相殺してくれればいいのにね


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