初登校②
「美里、何言ってんの?当然じゃないの?」
「え?どういう事?」
「この名探偵美咲の推理によると
学力はまだ未知数だけど
容姿は文句ナシ、美少女でクリア
家柄は名前聞いただけでわかるし
人柄は素直で礼儀正しい・・・まぁクリアでしょ」
「へ?名前って?あ、そうか鷹峯だっだね」
「うんうん理解してくれておねえさんはうれしい」
「なるほどね~」
「それに、2ーAだけ4月から今までずっと29人だったでしょ?
ヒカルさんの退院前から決まってたのよ」
「そ、そういえば、おじいちゃんが退院後の準備をするって言ってたのは3月だったような・・・
でもボクだけそんな特別扱いして大丈夫なのかなぁ」
「大丈夫よ、気にしな~い、ところでさぁその”ボク”って口癖?」
「あ、えぇ、そうです小さい頃のまま直らなくて・・・変ですよねorz」
「それこそ大丈夫よボクっ娘萌えの人口は多いからね、ねぇ美優」
「そこであたしに振るかぁ、まぁ否定はしないけどね・・・
ゴメンナサイ、否定どころか、ボクっ娘大好物です」
「ハイ到着~ココが講堂だよ、講堂は高等部と共用してるんだよ」
「さぁ、それじゃあ学園長の長話を拝聴しようかw」
「どこでも一緒だね、でもどうしてお偉いさんは話が長いんだろう」
「要点を簡潔に纏められないんでしょ?だったら国語は赤点だねw」
「言えてる~」
「よ~し全員そろってるねー、学園長の長話で誰も倒れなくてよかった
それじゃあHR後半は9月27日の体育祭の出場種目を決めるからな
え~全員参加種目以外に一人2種目以上で決めてもらう
体育祭実行委員の田尾、後は任せた」
「ハイ」
ボクの目の前の席から美紀ちゃんが立ち上がった
美紀ちゃんが仕切るのかぁ・・・カッコイイ
「それでは、話し合いで決めると時間がいくらあっても決まらないので、コレで決めます
じゃあ~ん」
と効果音を自分で叫びながら出てきたのは・・・ビンゴゲームだった
「この中は1~30のボールにしてあるので2種目づつ決まるまでやります」
「え~~~~!ちょっと~私が1500m走になったらどうすんのよ~」
と、美優ちゃんが文句を言うと
「日頃の行いが悪かったと諦めろw」
「美優なら確実に引き当てるってw」
美里ちゃんと美咲ちゃんがすかさずツッコむ
「ひっど~いw品行方正なこの美優様に対してその仕打ちw」
あれ?何か引っかかる
コレひょっとして4人で打ち合わせ済?
誰も拒否する空気じゃ無くなってる・・・策士はダレだろう
まぁいいや、深く考えないでおこう、これでスンナリ決まれば万事ま~るく収まるよ
良くありませんでした><
1500mと障害物競争になっちゃった
なお、美優ちゃんは期待に応え1500mを引き当てました