表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
218/273

いざ修学旅行⑪

「まーってました!

 ごっはっん〜♪ごっはっん〜♪」

「美里さん・・・

 はしたないですわ」

「だって、だって、旅行だよ!

 旅館だよ!ごはんだよ!

 美味しいものをたくさん食べていいんだよ!

 テンション上がるのも当然よ!

 あ、食べきれないんだったら私に任せなさいね」

「美里、旅館の晩御飯って言っても、女子中学生の修学旅行用なんだから、トンデモナイ量は出ないハズよ」

「そ、そうなんだ・・・

 美咲が言うんだから間違いは無いよね」

「だ、大丈夫だよ

 おかわりすればいいんだよ

 それにボクは少食だから少しあげるね」

「ありがとう、ヒカルは神様だよ〜

 っと、ここだね、大宴会場」

「どんなお料理が出てくるか楽しみですわ」

「席は決まってるみたいね

 座りましょうか」

「・・・えーと、美優、あの人達はスルー?」

「あぁ、あの6人の事?」


宴会場の外の廊下に6人正座させられています

昼間の子達だろうなっていうのはスグに予想できました

なぜ予想なのか?

顔が判別できないんです

あ、殴られて腫れてるとかじゃないんですよ

鼻がマジック?で黒く塗られて、ホッペには左右に3本づつヒゲが描かれてるんです

頭には三角のつけ耳が・・・


「どうかなヒカル、”虎の威を借る狐”にしてみたんだけど?」

「ボクはやり過ぎだと思う・・・

 というか、ご飯抜き?」

「ご飯抜きはマズいわよ

 虐待・・・この場合は体罰になっちゃうわよ」

「そうね、美咲の言う通りね

 ヒカルが許すって言うのであれば、そうね・・・このままご飯を食べさせて、お風呂で落書きを落とすってところかな?」

「じゃあ、もう許してあげて

 あの子達のHPはゼロになってるよ」

「わかったわ

 ヒカルは優しいわね」

「美優もドSのフリして優しいじゃない

 ヒカルの鶴の一声が出るように誘導してるし、お風呂で落ちるって事は水性ペンだろうし」

「べっ別に私は・・・

 美咲、そういう事は気付いても黙ってて欲しかったな」

「それじゃあ、先に落書きを落としてあげようよ」

「それはダメよ

 見せしめというか、一罰百戒よ

 あくまでも、食事の後ね」

「うん、わかった

 それじゃあ早く食べてお仕置きを終わらせてあげましょう」


へぇ、お品書きか・・・

車海老と京野菜の天ぷらに但馬牛のしゃぶしゃぶ

あっ、(はも)もあるんだ

鱧が出ると京料理って感じがするよね

「それじゃあ、いただきまーす」


「美味しいね、この車海老の天ぷらなんてプリップリだよ」

「「え?」」

「あれ?ボク、何か変な事言った?

 但馬牛のしゃぶしゃぶも美味しいよ」

「・・・ヒカルってバカ舌なのかな?」

「そんなハズありませんわ

 鷹峯宮家のお嬢様ですのよ

 ご幼少の頃から一流のものを食べ慣れていらっしゃるんですもの」

「じゃあ、どうして?

 美優は知ってるんでしょ?」

「美里にもわかるようにバラすと、ヒカルのお品書きと美里のお品書きを交換すれば一目瞭然よ」


あれ?

ブラックタイガー海老と京野菜の天ぷら

オージービーフのしゃぶしゃぶ

みんなのお料理と素材が違うの?


「去年、ホテル業界で偽装事件があってからは、どこのホテルや旅館でも表示には気を使ってるわね

 ヒカルのお料理だけ特別製みたいだけど

 ヒカルの舌も美里の舌も正確だって事よ」


これはやり過ぎでしょ?

さすがの美優もムカついたのかな?

機嫌が悪そうだなぁ

私用の為一日お休みさせていただきます

m(_ _)m


12/2 誤字修正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ