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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
208/273

いざ修学旅行①

「3ーAの皆さん、11号車です、間違えないようにして下さい」

委員長の筒井さんは今日も真面目です

制服も校則の通りに着こなしていますね

というか、今日はボク以外はみんな校則の通りです

そりゃそうだよね、校則違反の服装は置いて行くって言われてるからね

だって、みんな修学旅行は楽しみにしてたからね

え?ボク?

ボクは靴下だけみんなと違うんだ

みんなは(くるぶし)の上までの靴下だけど、ボクはいわゆるニーハイなんだ

紫外線対策だから仕方ないよね

美紀が「ニーハイなのにお肉が乗って無いなんて・・・」

って意味不明な事を言ってだけど

ボクは細かい事は気にしないからね


中等部の修学旅行は3泊4日で京都、奈良、大阪、神戸を廻るんだよ

高等部はヨーロッパなのに・・・

やっぱり中学生に海外での自由行動はまだ早いって事かな?

その代わり班行動だけど、自由に観て回っていいのが嬉しいな

あ、新幹線が来たみたいだね

11号車から16号車までを貸し切りだって

3ーAは全員11号車だね

クラスによっては2つの車両に別れる事もあるから、恵まれてるね


・・・・

・・・

ちょっと待って、11号車はグリーン車じゃないか

作為を感じるなぁ

「ラッキー!グリーン車だよ

 ついてるね

 私の日頃の行いが良いからだね」

「そうですわね、美里さんが素直だからかもしれませんわ」

「まあまあ、清香ちゃん

 ラッキーって事にしておこうよ・・・ね?」

「ヒカルさんがそう仰るのなら、そう言う事にしておきましょう」


車内は何というか近未来っぽい造りだよね

これは一番新しい型の新幹線かな?

これで京都まで約2時間かあ

福岡まで行っても5時間でしょ?

あ、今は鹿児島まで繋がったんだっけ

大阪までくらいなら乗り継ぎを考えたら飛行機の方が遅くなる場合もありそうだね

リニアが開通したら沖縄や北海道以外は飛行機の意味がなくなりそうだよ


おっと、余計な事を考えてないで席に着かないとね

グリーン車は1列に4席だからゆったりしてるね

あれ?ボクと美優の席が無い?

「鷹峯さん、どうかしましたか?」

「あ、筒井さん、ボクの席が見当たらないんだけど・・・」

「えーと、こ、これは!!」

「え!どうしたの?もしかして本当に席が無かったりするの?」

「いえ、恐らく個室だと思います」

「へ?個室?」

「ええ、新幹線には多目的室という名の個室があるんです

 普段は施錠されていて入れませんが、乗務員に声を掛けると使用することができるんです

 主な用途は、赤ちゃんの授乳用ですね

 ほら、周りに男の人が居る所でおっぱいポロリなんて恥ずかしいでしょうから」

「な、なるほど・・・

 でも、筒井さん詳しいね」

「伊達に鉄子をやってm・・・いえ、兄が鉄道マニアなんかやってる所為で詳しくなっちゃって」

「へー、それはいいんだけど、ヤる事が露骨だよね・・・」

「ヒカル、きっとアレだよ、紫外線対策だよ

 ヒカルは個室で紫外線をシャットアウトして、みんなは窓から景色を楽しむんだよ

 ・・・きっと」


まぁ騙されてあげるよ

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