寮②
へ~結構広いなぁ
コレって角部屋?
2方向に窓があるっていいねえ
しかも東と南って・・・最上階だし・・・コレはアレだね
おじいちゃんの仕業だろうなぁ
こういうのが、こわーいセンパイに目をつけられるフラグだよね・・・
あれ?ベッドが2つ?
個室じゃないのか、
・・・まさか、女の子と同じ部屋で???
どうしよう、カツラ外せないよ
いや、カツラよりコンタクトだよ
寝る時ぐらいは外さないとダメだよね
ルームメイトの人が寝静まってから外すしかないかなぁ
と、と、とりあえず荷物の整理をしないとねぇ
コンコン
「入るわよ」
ガチャ
あ、すらっとした体型のおねーさんが
ボクを見て
あ、固まった
え?何かおかしかった?
元男だとバレるような事は何もしていないし
カツラもコンタクトも、うん大丈夫だ
ヨシ!こちらから挨拶して畳み掛けろ作戦だ!
「始めまして、今日からお世話になりまS・・」
「キャー!キャー!なにコレ!このロリっ娘!撫でていいの?ハグしていいの?舐めていいの?」
「えーー?舐めるのはイヤです」
「ヨシ!言質取ったどー、って事で撫でるのと、ハグするのはOKだね(≧∇≦)b」
「強引ですねぇ、自己紹介もまだなのに」
「オット~そうだった、じやあまず私からね
私の名前は向井 沙月 クラスは3Aだよ
これから卒業までの半年間あなたのルームメイトです、宜しくね」
「あ、ハイ・・えーと、鷹峯 光です、病気のせいで2年半ほどアメリカで入院していました
クラスはまだわかりません」
「鷹峯女学園に鷹峯 光さんねぇ・・・
そうか、それで4月からこの部屋を1人で使えてたのね
それじゃあ荷物の整理を手伝うわ、服はクローゼットの左半分を使ってね」
「はい、ありがとうございます」
沙月さんに手伝ってもらって、荷物の整理もサクサク進んでますありがたいです
いい人でよかったー
「あら、コンタクトなのね・・・レーシックとかオススメよ」
「え、あぁ、あの、目の手術ってなんだか怖くないですか?」
「怖くないわよ、まぁムリにとは言わないけどね、もしやるならうちの父の病院を紹介するわ」
「沙月さんはのお父さんはお医者さんなのかぁ、沙月さんも頭よさそうですね」
「うっ・・・う~ん医学部に潜り込めるかどうかギリギリなんだよね~
うちは弟がいるからムリに医者にならなくてもいいんだけど・・・」
「へぇ~兄弟かぁいいですね~ボクは一人っ子だったからなんだか憧れます」
「ダメダメ、男なんてガサツで思いやりが無くて自分勝手で・・・妹だったら良かったんだけど
・・・と、あとは服だけね、へぇ、制服も新品じゃない、あれ??、赤いリボン?」
沙月さんはボクの制服
夏服なので上は白いブラウスに赤いリボン下はグレーのスカート
冬は上にこげ茶色のブレザーを羽織る
を持って不思議そうな顔をしている
「どうしたんですか?何かおかしいですか?」
「だって、赤いリボンは中等部だよ?高等部は青いリボン・・・ってもしかしてヒカルさん中等部?」
「え、言ってませんでした?中等部の2年生に編入です」
「・・・あぁそうか、鷹峯 光だもんね、そこから特別か・・・このロリ体型は病気で発育不良じゃなくてリアルだったか」
「???」
「え~とね、この寮は2・3階は4人部屋4階は2人部屋なの
中等部の120人は2階、高等部1・2年の120人が3階、高等部3年の60人が4階を使うのが・・・慣例だったのよ、かっこ過去形かっことじる」
「すいません、おじいちゃんが色々やらかしたみたいで・・・」
「いいのよ、ヒカルさんが悪いわけではないんだから・・・それにしても・・・百合寮の掟だし・・・中等部に手を出す訳には・・・ぐぬぬ」
沙月さんも心の声が漏れる人だったか・・・




