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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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ヒカルのお誕生日②

「ヒカル、誕生日おめでとう」

「ありがとうおじいちゃん」

「「「お嬢様、お誕生日おめでとうございます」」」

「みんな、ありがとう」

「ドレス姿も可愛いな

 さすがはワシの孫だ」

「恐れながら、亡き奥様の御血筋かと・・・」

「・・・確かにそうだな、正明の言う通りだ、アレの若い頃にそっくりだ」

「ボクってそんなにおばあちゃんに似てるの?

 てっきりママ似だとばかり思ってたけど」

「薫子も似てはいたが、ヒカルは正に瓜二つといった所だな

 正明、若い頃の写真が残してあったハズだが」

「はい、すでに取りに向かわせております

 今暫くお待ち下さい」

「それでは、その間に誕生日のプレゼントをやろう

 瀬戸内海に小さな無人島があってな、そこに別荘がある

 その島がプレゼントだ

 好きに使いなさい

 ただし

 護衛を連れて行く事

 紫外線対策も忘れてはいかんぞ

 プライベートビーチもあるから、夏休みに丁度いいだろう」

「ありがとうおじいちゃん

 でもいいの?」

「かまわん、どうせワシが死ねば全てヒカルの物になるからな

 少し前倒しになるだけだ」

「おじいちゃん、そんな事言わないでよ

 もっと長生きしてくれなきゃ・・・

 ボクを独りぼっちにしないで」

「ヒカル・・・

 よし!おじいちゃん頑張って長生きするからな!」


ふぅ、それにしても、島ごと?

普通は別荘でしょ?

いや、別荘も普通じゃないか・・・

吉村さんをはじめ、誰一人不自然に思っていないのも・・・

まぁ、ボクもクリスマスで慣れたけどね


「お待たせいたしました」

吉村さんから渡された写真は、少し色褪せていました

「赤ちゃんを抱いた女の人・・・って、ボクの顔にそっくり

 違う、ボクがそっくりなんだね

 髪の毛の色が違うけど、目も、鼻も、口も・・・」

「どうだ?似ているだろう?

 その赤ん坊は薫子だぞ」

「という事は、ボクは大きくなったらこんな感じになるのかー

 もっと年をとった写真は無いの?」

「・・・」

「あっボク、マズイ事聞いちゃったみたいだね・・・」

「いや、ヒカルも15歳だ

 そろそろ教えておいた方がいいだろう」


ボクのおばあちゃんは元華族のお嬢様で、産まれた時からおじいちゃんと結婚する事が決まってたらしい

許嫁(いいなづけ)ってヤツだね

高校を卒業してすぐに結婚して、ママを産んだから、この写真は19歳の姿になる

この後、二人目の子供を産む時に脳出血を起したんだって

その後、一度も意識を取り戻さないまま、5年後、ママが小学生の時に息を引き取ったそうです

だから、若い頃の写真しかないんだって


ゴールデンウイークに、お墓参りに連れて行ってもらおうかな

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