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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
189/273

調理実習①

中等部3年生の家庭科は調理実習という恐ろしい罠が待ち構えていたのです


「はい、それでは、最初の調理実習ですので基本となる

 ご飯

 お味噌汁

 メイン料理

 サラダ

 を作っていただきます」

い、いきなり4品ですか・・・先生、スパルタ式ですね

「今日作ってもらうメイン料理は・・・肉じゃがです!

 カレシに作ってあげる手料理のベスト3に入る人気のお料理です

 男の子の胃袋をガッシリ掴む為にも必須のお料理ですから、みなさん頑張って下さいね」

・・・せんせー、露骨です

でも、家庭科の守口先生は、ちょっとというか、かなりぽっちゃりした体型の方ですが

去年の夏休みに結婚した新婚さんのハズです

旦那様はお料理で捕まえたのでしょうか・・・

世間では、ぽっちゃり体型にも需要があるそうです

美優に言わせると、ただのデブ専らしいけど・・・

ひんぬ~にも需要があるって言ってたし、世の中間違ってるよね

おっと、そんな事はどーでもいいんだ

調理実習なんだから、頑張って作って女子力というモノを上げないといけないんです

班は3人一組だからサボってる訳にはいかないもんね

「よーし、それじゃあボクはジャガイモの皮剥きをしようかな?」

「「ダメよ(ですわ)!!」」

「へ?」

「ヒカルさんに刃物を持たせるなんて、そんな危険な事をさせる訳にはまいりませんわ」

「いや、危険って・・・じゃあ、包丁はやめて、ピーラーだったらいい?」

「そ、そうね、それならなんとか・・・いや、ダメだよ

 ピーラーにも刃が付いてるんだよ

 ヒカルの白魚のような手に傷が付いたら大変だからね」

「そうですわね・・・美里さん、いい考えがあります

 ヒカルさんにはお米を洗っていただきましょう」

「えー!水仕事なんて、手が荒れちゃうよ?」

「フフフ、わたくしに抜かりはございませんわ

 これを用意いたしましたの」

「こ、これは・・・ゴム?の手袋???」

「これは、シリコン製ですの

 超極薄ですので指先の感覚も素手と変わらない優れものですのよ

 さすがに強度は医療用に比べて多少劣りますが

 臭いもしませんし、なにより脱着に力も必要ありません

 もちろん使い捨てで衛生面でも不都合はありませんわ」

「へ~、そうなんだ

 じゃあ、それを借りてお米を洗えばいいんだね

 ボク、料理は初めてだけど、頑張るよ」

「あら、ヒカルさん”も”初めてですの?」

「”も”って清香ちゃんも初めてなの?」

「ええ、料理はさせて貰えませんでしたので・・・

 ここは美里さんに期待しましょう」

「・・・ゴメン、私も初めてなんだ」


だれだ~こんな班分けをしたヤツは!

おまけ


先生「あら?この量はいくらなんでも多すぎませんか?」

美優「6人分ですから問題ありません」

美咲「ごはんも多めに炊いておかないとね、美里がいたら4合かな?」

美紀「そうですね、美里の胃袋は男性並みですから」

先生「・・・用意がいいんですね」

美優「決め台詞は”こういう事もあろうかと・・・”です」


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