番外編⑥
PV・1M(100万)HIT記念です
字数制限1000~1500文字から逸脱しましたが
番外編という事でお目こぼしを・・・m(_ _)m
今日も返事が来ませんわ・・・
私気に障るような事をメールしてしまったのでしょうか?
「ふぅっ」
「どうしたんだい清香?さっきからため息ばかりじゃないか?」
「お兄様・・・なんでもありませんわ」
「なんでも無くは見えないんだけどね
失恋かい?それとも片思い?」
「そっ、そんな事有り得ませんわ
だって相手は女の子ですもの!」
「・・・そっちの趣味があったのか?」
「だから、違うっていってるだろ!!」
「清香、口調が荒れてるよ」
「申し訳ありません、お兄様」
「ヨシ!今度の週末にディ○ニーランドに連れて行ってやろう
パーッと遊んで、イヤな事は忘れろ、いいな?」
「お兄様、私ではなくて、麗様をお誘いしてはいかが?」
「・・・清香も俺の趣味は知ってるだろ?
守備範囲外だよ」
「お兄様・・・せっかくの整った顔が、勿体無いですわね」
「世間では”残念なイケメン”と呼ばれるらしい」
「ふぅ・・・カモフラージュでもよろしいわ、行きます」
「どういう事ですの、夕方で閉園って?」
「恐らく貸切だと思うが・・・週末に貸切だなんて前代未聞だな」
「貸切なんてできますの?」
「大勢ででお金を出し合って貸切にすれば空いた状態で楽しめるだろう?
ただし、平日限定だな
幸い、今日はミラ○スタに泊まるからな、部屋から貸切にした人が見えるかもしれないな」
「暗いのに無理ですわ、それともお兄様は暗視スコープでも所有なさってるのかしら?」
「あぁ、あれは盗撮には必需品だ・・・そんな目で見るな、冗談に決まってるだろう」
「・・・じーーーー
あら?・・・今のは、白い髪?」
「どうした?」
「いえ、知っている方かと思いましたが、気のせいですわ
あの方が日中に外を出歩く事なんて有り得ませんわ」
アルビノなんですから、紫外線を避けるはずですわね
「お兄様、本当に貸切でしたのね、ショーをやってますわ」
「・・・それはそうなんだが、人が見当たらないな
これは個人での貸切だろうな」
「・・・とてつもないVIPって所ですわね」
「どこかの国のお姫様とかそういうレベルだな
我が鳥羽家も上流階級と呼ばれるが、上には上がいるものだ」
「ええ、増長しないように心掛けますわ」
「おじい様、いったい何の御用でしょうか」
「清香、よく来てくれた
前置きはキライたから単刀直入に言うとだな
お前には3学期から転校してもらう事になった
私立鷹峯女学院に通ってもらう
いや、通うのは変だな、全寮制の学校だ」
「おじい様、どういう事ですか
いままでお父様の教育方針には口を出さないっておっしゃってましたわよね?」
「旧宮家の鷹峯家の姫君のご学友にどうかとの打診があったのだ」
「旧宮家ですか、それは・・・光栄ですわ
確かに承りました」
「そうか、それでは姫君のプロフィールはこの書類に書いてある
目を通しておきなさい」
「いえ、結構です
自分で姫君にお尋ねいたします」
「ほう?どうしてかな、理由を聞かせてくれるか?」
「姫君とは友人としておつき合いをしなければなりません
友人ならば、相手の事は直接聞きたいですし、教えたいんです
上辺だけでなく、本当の友人になりたいんです」
困りましたわ
完全に迷子になったようです
あら、丁度いい所に人が・・・
あの方に道をお聞きしましょう
「申し訳ありませんが少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「ほへ?まぁいいけど・・・どうしたの?」
「私転校生なのですが、道に迷ってしまいまして
職員室までの道を教えていただけないでしょうか?」
「なんだ、そういう事なら
おいで、こっちだよ
連れて行ってあげる」
「あ、ありがとうございます」
親切な方ですわ
わたくしの人を見る目もなかなかの物ですわね
・・・と思ったらコレですか
「中等部には連絡しておいたから
教室に直接向かうように
コレが地図です」
「ハイ、ありがとうございます」
「ハハハ、ゴメン、ホントにゴメン」
「いえ、気にしておりませんわ
悪気があっての事ではありませんもの
わたくしは教室に向かいます
それでは、ごきげんよう」
くっ、わたくしとした事が、初日からなんという失態
始業式には間に合いませんでしたわね
時間にルーズな女だと思われてしまいますわ
あれは・・・ヒカルさん
そうでしたのね、この学校にいらしたのですか
知り合いがいらっしゃると心強いですわね
そうだわ、ヒカルさんに姫君を紹介していただいたら
姫君へのアプローチの目途が立ちましたわ
「え~と、その作戦は無駄になっちゃったかな
・・・改めまして、鷹峯 光 です」
「え?今、なんと仰ったのかしら?」
「え~と黙っててごめんね、ボクが鷹峯 光なんだ」
「ヒカルさん、天は二物を与えるんですね
・・・改めまして、鳥羽 清香 です
仲良くして下さいね」
・・・おじい様、わたくしご学友のお勤めは返上させていただきます
だって、ヒカルさんはおともだちですもの




