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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
179/273

今日から3年生です①

「おはよー」

「おはようヒカル

 クラスの発表はもう見た?」

「まだだよ~美優はもう見たの?」

「一応、ヒカルを待とうかなって思ってたから

 一緒に見ようね」

「もしかしてみんなも待ってたの?」

「もちろん、一緒にみてキャーキャー言うのが楽しいのよ」

「ふふふ、そんな事言って、美里だけクラスが違ったらどうする?」

「うへぇ、怖い事言わないでよ

 でも、私だけじゃなくてみんなバラバラになる可能性もあるじゃない

 そう言う美咲がぼっちになったらどうするの」

「成績順でクラス編成されたら・・・困りますね」

「美紀まで・・・どうせ私はバカですよーだ!」

「違うよ、美里はバカじゃないよ、スポーツバカなだけだよ」

「ひ、ヒカル・・・」

「はいはい、おバカはそこまでにして、クラスの確認をしましょう」


 3ーA 篠山 千秋


 鷹峯 光

 鳥羽 清香

 佐藤 美優


 安藤 千沙

   ・

   ・

 田尾 美紀

 土山 美里

   ・

 根本 美咲

   ・

   ・

「やったーみんな一緒のクラスだよ!!」

「・・・ソーダネ」

「美咲?なんだか声に抑揚が無いよ」

「あ、うん、あまりにも露骨だなーと思って

 もう、意図もバレバレだし、やり方を隠す努力すらしなくなったね」

「やっぱりそう思う?」

「うん、最初の3人だけ50音順になってないし・・・」

「でも、みんな同じクラスになれたんだから、気づかないフリをしてあげようよ」

「ヒカルって空気が読める天然なんだね」

「さすがですね、的確です」

「もう、美紀まで・・・

 あんまりお喋りしてたらHRホームルームに遅れるよ」

HRハンターランクだと?」

「美咲は狩りにハマってるっと、メモメモ」

「え?狩りって・・・父が趣味にしておりますが

 未成年に猟銃の許可って下りなかったように記憶しておりますわ」

「あぁ、清香ちゃん、狩りじゃなくて狩りゲー・・・ゲームだよ」

「まぁ、そうでしたの、びっくりしましたわ

 密かに選ばれたヒカルさんの護衛で、金属製のヨーヨーがパカっと開いて

 桜の代紋が出てくるのかも!って想像してしまいました」

「清香ちゃんって結構・・・おっと、そんな事より急ごう」

「そうだね、千秋ちゃんが待ってるぜー」


「ここが1年間を過ごす教室ですのね」

「そうです、机に名前が書かれたカードが張られていますから

 自分の席を確認してくださいね・・・って、いきなりありましたね」

「へぇ~美紀が廊下側の一番後ろって・・・50音順じゃないんだね

 ボクはどこだろう?あった、美紀の真ん前だ」

「あ、私が美紀の隣?ゲッ、前が美里って、黒板が見えないよね」

「いいでしょ、美咲はどうせ黒板見ないんだから」

「わたくしは、美里さんの前ですか?これはひょっとして・・・」

「そうだね、予想通りヒカルの前だよ

 本気で隠そうとしなくなったね」


ぐぬぬ、いくらボクと美里がおバカだからって、優等生で挟まなくてもいいじゃないか


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