今日から3年生です①
「おはよー」
「おはようヒカル
クラスの発表はもう見た?」
「まだだよ~美優はもう見たの?」
「一応、ヒカルを待とうかなって思ってたから
一緒に見ようね」
「もしかしてみんなも待ってたの?」
「もちろん、一緒にみてキャーキャー言うのが楽しいのよ」
「ふふふ、そんな事言って、美里だけクラスが違ったらどうする?」
「うへぇ、怖い事言わないでよ
でも、私だけじゃなくてみんなバラバラになる可能性もあるじゃない
そう言う美咲がぼっちになったらどうするの」
「成績順でクラス編成されたら・・・困りますね」
「美紀まで・・・どうせ私はバカですよーだ!」
「違うよ、美里はバカじゃないよ、スポーツバカなだけだよ」
「ひ、ヒカル・・・」
「はいはい、おバカはそこまでにして、クラスの確認をしましょう」
3ーA 篠山 千秋
鷹峯 光
鳥羽 清香
佐藤 美優
安藤 千沙
・
・
田尾 美紀
土山 美里
・
根本 美咲
・
・
「やったーみんな一緒のクラスだよ!!」
「・・・ソーダネ」
「美咲?なんだか声に抑揚が無いよ」
「あ、うん、あまりにも露骨だなーと思って
もう、意図もバレバレだし、やり方を隠す努力すらしなくなったね」
「やっぱりそう思う?」
「うん、最初の3人だけ50音順になってないし・・・」
「でも、みんな同じクラスになれたんだから、気づかないフリをしてあげようよ」
「ヒカルって空気が読める天然なんだね」
「さすがですね、的確です」
「もう、美紀まで・・・
あんまりお喋りしてたらHRに遅れるよ」
「HRだと?」
「美咲は狩りにハマってるっと、メモメモ」
「え?狩りって・・・父が趣味にしておりますが
未成年に猟銃の許可って下りなかったように記憶しておりますわ」
「あぁ、清香ちゃん、狩りじゃなくて狩りゲー・・・ゲームだよ」
「まぁ、そうでしたの、びっくりしましたわ
密かに選ばれたヒカルさんの護衛で、金属製のヨーヨーがパカっと開いて
桜の代紋が出てくるのかも!って想像してしまいました」
「清香ちゃんって結構・・・おっと、そんな事より急ごう」
「そうだね、千秋ちゃんが待ってるぜー」
「ここが1年間を過ごす教室ですのね」
「そうです、机に名前が書かれたカードが張られていますから
自分の席を確認してくださいね・・・って、いきなりありましたね」
「へぇ~美紀が廊下側の一番後ろって・・・50音順じゃないんだね
ボクはどこだろう?あった、美紀の真ん前だ」
「あ、私が美紀の隣?ゲッ、前が美里って、黒板が見えないよね」
「いいでしょ、美咲はどうせ黒板見ないんだから」
「わたくしは、美里さんの前ですか?これはひょっとして・・・」
「そうだね、予想通りヒカルの前だよ
本気で隠そうとしなくなったね」
ぐぬぬ、いくらボクと美里がおバカだからって、優等生で挟まなくてもいいじゃないか




