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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
145/273

初詣です②

「お嬢様、ここからはタクシーでの移動となります

 途中、渋滞が予想されますので、おトイレは今のうちにお願いいたします」


という訳でトイレなんだけど・・・行列です

女子トイレはいつも混んでるんだよね

こういう時は男子トイレにづかづかと入っていけるおばちゃんがうらやましいかな?

ボクも少し前まではあっちだったんだよね・・・

今では男子トイレに入って行くのにはスゴく抵抗感がある

不思議だよね

当時は普通に入って行ってたのにね

女の子の体になってスグの時はあれだけ違和感があったのに

人間の心って適応力がスゴイね

あ、ボクの番だね


「ふぅ~」

それにしても、この水流音ボタン・・・これにはまだ慣れないなぁ

別に男の人が聞いてるわけでもないのに

そんなに恥ずかしいかなぁ?

それとも男の子だった時の心の名残?


・・・どちらでもあり


・・・どちらでもない


中途半端?そう、半端モノ


・・・


・・



コンコン

「ヒカル?

 大丈夫?」

!!

「あ、アヤさん・・・

 うん、大丈夫、ちょっとぼーっとしてたんだ

 もう出るから待ってて」

「あ、急がなくても大丈夫よ

 お通じに時間が掛かるのはしかたがないからね

 冬休みで運動が少なかったからかな?

 シェフに繊維質を増やすように言っておくね」

あれ・・・ウ○コしてると思われたのかも

・・・まぁいいや、ウジウジ悩むのはボクらしくないもんね



「おじいちゃん、ごめんなさいお待たせしました」

「かなり混んでいたようだな・・・

 ヒカルのせいじゃ無い、気にするな

 女子トイレを増やすように言っておこう

 さあ、このタクシーだ」

「へぇ~ミニバンのタクシーってあるんだ・・・」

「6人だとタクシー2台より警備しやすいそうだ

 さぁ、外は寒いから早く乗りなさい」

「は~い」

今日は6人の御一行様です

助手席にはおじいちゃんの護衛その1の柳生さん

2列目にボクとおじいちゃん

3列目にアヤさんと吉村さんとおじいちゃんの護衛その2の橋本さん

「3列目がキツキツだね、ボクは体が小さいから変わろうか?」

「いえ、滅相もありません

 旦那様とお嬢様に窮屈な思いをさせる訳にはまいりません」

「いや、物理的にね・・・アヤさんも女性にしては大きい方だし

 橋本さんはガチムチでしょ?」

「いえ、それでもです

 ・・・若い女性と引っ付いて鼻の下を伸ばしておりますので

 私から楽しみを取り上げないでいただきたいのですが?」

「ぷっ」

「ハハハハ、そうきたか

 ヒカル、諦めろ、こうなった正明は頑固だからな」

「うん、わかった」


それにしても、もう五日なのに人がスゴイね

渋滞は思ったよりは少ないのかな?

おまわりさんも交通整理してるし

1車線は公共交通機関専用になってるんだね

そうか、だからタクシーで移動なんだ

タクシーはバスと同じで公共交通機関扱いなのか

あ、到着かな?

「さぁ、着いたぞ、ここからは人間は歩いて行かなくてはならないんだ」

うへぇ

いや、運動不足の解消だと思えば・・・うん

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