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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
1章 始まり
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退院

『よく頑張ったわね、激しい運動はまだダメだけど日常生活には支障はありません

退院を許可します。おめでとう』

『長い間ありがとうございました』

『病室でユキさんが準備して待ってるわよ』

『ハイ、お世話になりました先生!』


病室に戻るとユキさんが着替えを用意してくれてありました・・・が

「ユキさん、コレって・・・ワンピース?」

「ハイ、その上にこのカーディガンを羽織っていただきます

 お帽子はこちらの鍔の広いモノをどうぞ

 外は暑くて大変心苦しいのですが、こちらのストッキングを

 ・・・忘れておりました、お嬢様のお召し物はすべてUV対策済のモノを揃えております」

「いえ、そうではなくてですね・・・女装して外に出るの?」

「お嬢様はもう女の子なんですから・・・慣れていただかないと」

「う~ん、それは分かるんだけど、なんというか、その・・・徐々に慣れるというか、クッション的なえーと、ボーイッシュな女の子風な服とかがあればいいかな~・・・なんて思ったり・・・です」

「もうしわけありません、今回用意されているモノの中にはそういったモノはございませんでした

 今からシカゴで既製品を購入すれば・・・でもお嬢様に既製品などをお召しになっていただく訳には・・・それにUV対策が間に合わないし・・・」

「あ、気にしないで・・・なければ仕方ないよ・・・」

「それでは、お召し替えをお願い致します」

ボクは着ていた入院着を脱いでユキさんから下着っぽい・・・あれはキャミソール?を受け取ろうと・・・

あれ?

「ユキさん?・・・ユキさーん」

「ハッ!申し訳ありません、少々みとれてしまいまして・・・それにしても・・・イエナンデモアリマセン、そうそう胸も膨らみかけというか・・・帰国次第ブラジャーの用意もさせますね」

「なんだかじっと見られると恥ずかしいなぁ」


コンコン

「失礼します、準備の方はよろしいでしょうか?」

「はい」

「タクシーはすでに病院正面玄関の車どm・・・

 高原の美少女キターー ♪───O(≧∇≦)O────♪

 あぁーーハグしたい

 抱きしめたい

 むしゃぶりつきたいーーー」

「アヤさん、今日も心の声がダダ漏れですよ~」

「ハッ失礼しました、それではまいりましょう

 キャッ恥ずかしい

 でもこんな美少女を世の中の男どもが放っておくわけがないわ

 きっと、襲われるわ、でも大丈夫私が守るの

 それでそれで、ストックホルム症候群シンドロームで・・・」

「アヤさーん、」

「!!!気を取り直して・・・行きましょう」


『オヘア国際空港まで』

アヤさん英語できたんだ・・・

移動中の車内はシーンとしてた

タクシーの運転手さんがチラチラとバックミラーでこっちを覗いてくる

女の子になって人の視線に敏感になったような気がする

女の子はみんなそうなのかなぁ

道路は混雑していないみたい

40分ぐらいで着くんだって

そういえばボク飛行機に乗るのは初めてだ~

あれ?でもこっちに来る時はどうだったんだろう?

まぁ昏睡状態だったしノーカウントでw

あ見えてきた

あれが空港・・・

「うわーでっかい空港」

思わず声に出ちゃった

「東京でいうところの成田ですね

アメリカは国土が広いせいか航空路線が発達していますので、規模はこちらの方が段違いですけどね

シカゴには、もう一つ羽田に相当するミッドウェー空港もあります」


アヤさん!!フラグ!フラグ!

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