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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
133/273

要はお誕生日会なワケですね①

ドキドキ、ドキドキ

あ~緊張する~

「ヒカル、緊張しているのか?」

「あ、うん、さすがにね

 だって陛下は知ってるんでしょ?」

「あぁ、今上陛下にはすべて打ち明けてある

 大丈夫だ、おじいちゃんが付いてるからな」

「旦那様、お嬢様到着致しました

 警備の都合上、私は控室までしか御一緒できませんのでご了承を」

「お待ちしておりました鷹峯様

 私、本日のご案内を拝命いたしました侍従の佐藤と申します」

車から降りたボク達を出迎えてくれたのは40ぐらいのおじさんでした

「お嬢様は初めてでいらっしゃいますね

 これより先は警備の都合上、撮影等はご遠慮願います」

「あ、はい、わかりました」


うん、しかたないよね

もちろん、内部の間取りや構造なども口外しちゃいけないんだって


「ふふっ」

「?どうしたのおじいちゃん、佐藤さんも・・・」

「イヤ、なんでもないさ、なぁ?」

「はい、仰る通りでございます」


??

なんだろうなぁ

おじいちゃんのあの笑顔は何かイタズラを思いついた時の顔だよね

おっと、ボク達の順番がきたみたい

こういう時の謁見の順番もちゃんと決まってるんだって

ボク達旧宮家は結構早い方だね



ふぅ~終わった~

めちゃめちゃ緊張してろくに喋る事も出来なかったなぁ

少し噛んだし・・・

両陛下に笑われた、ような気がする

だって、周りはみんな年配の人ばっかりだったんだもん

でもね、皇后陛下からショールを貰ったんだよ

若い頃使ってた物で、もう年を取ったから使わないから

使わないと物が可哀そうでしょ?だって

断れないよね、そんな事言われると


控室に戻ってからも、おじいちゃんはまだ他の人達(おそらく、ボク達と同じ旧宮家の人かな?)とおしゃべりしてる

こういう時は同年代の人がいないとね~イマイチ会話にも入りにくいし・・・

それにしても、ほとんどの人は夫婦で来るんだね

たま~に一人で来てる人は、奥さんを亡くした人かな?おじいちゃんと同じように・・・


よ~し、ボクが代わりに付いて行ってあげよう

あ、でも、学校を休んだりするのはちょっとね~

週末や長期の休みぐらいかなぁ

あ、未成年じゃマズイ場合もあるのかも・・・

とりあえず・・・今から突撃だね

おそらく親戚だろうから少々失敗してもなんとかなるだろう

よし!とりあえず挨拶だね

”こんにちは”から始めよう・・・あれ?”こんにちは”でいいのかな?

業界によって挨拶が違ったりするじゃない?

ほら、”ごっつぁんです”とか時間関係無く”おはようございます”とか

・・・上流階級って普通の挨拶でいいのかな?

そういえば病院で出合った清香ちゃんは・・・そうだ、たしか・・・

「吉村」

「はいお嬢様、いかが致しましたでしょうか?」

「ご挨拶をしてこようと思うんですが、この場合は”ごきげんよう”でいいのかしら?」

「はい、言葉遣いも完璧でございます

 現在控室におられるのは旧宮家の御当主夫妻ばかりでございますので

 奥様方にご挨拶をなされればよろしゅうございます」

「ありがとう、では、行きます」

「はっ、お供させていただきます」


よし!いくぜ~

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