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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
132/273

ヤツが来る

30分遅れです、すいません

m(__)m

ヤツが


来る


今回は、曜日の都合で、20日の金曜日だ

例年より少々早い

別に早く来なくていいのに・・・


オット、その前に終業式だ

学園長先生のありがたいお話を聞き

冬休みへの心構えを・・・

なんて考える子は居ないでしょう

話が長いなー早く終わらないかなー

って思ってる子が大半だね

そもそも、エラい人ってどうしてあんなに話が長いのかなあ?

ホント、不思議だよね

気分が悪くなって倒れる人が出るまで喋るのはどうかと思うんだ

今、ボクが保健室で横になってるから言うんじゃなくって

”昔から”思ってた事なんだよ

昔からだよ

重要な事なので2回言いました


と、いう事で

ボクは今、保健室のベッドの上なんだけど

ベッドサイドの床の上で学園長先生が


正座中でございます


学園長先生を正座させてお説教だなんてどんな権力者?

あ、ボクじゃないよ

ボクは横になって寝てるだけだもん

おじいちゃんでもない

おじいちゃんなら学園長先生にお説教するような権限もあるだろうし

実際、ボクの事になったら、見境がなくなるからやりそうだけどね


腕組みしながらお説教していたのは意外な人だった

なんと、百合寮の寮母の山崎さんでした


「で、調子に乗って長々とお喋りしてたんでしょ?

 生徒達の身になって考えなさい」

「はい、すいませんでした・・・」

「謝る相手が違う!!」

「!、姫様、申し訳ありませんでした」

うわっ!こっちに振らないで下さいよ

「学園長先生、もういいですから

 ボクも大事には至ってませんから

 大丈夫です、気にしていませんから

 ・・・土下座なんてしないで下さい」

「いえ、それでは教育者として、見本となるべき学園長として・・・」

「いや、だから、そんな姿を他の人に見られたら見本にならないじゃないですか」

「お母さん、鷹峯さんからお許しが出たので不問とします

 それと、言葉に気をつけるように、学園内では”姫様”はやめなさい」

・・・?

!? お母さん?

「え?山崎さん、お母さんって?」

「あれ?言ってませんでしたか?

 私はこの人の長女ですよ

 昔は、って言っても結婚前ですけど、この学園で教師をしてたんですよ

 結婚して苗字も変わりましたけどね

 私は父親似だからパッと見じゃあ親子だとは分からないですよ」

「そうだったんですか、それでお説教を・・・

 学園長先生にお説教できる人物なんておじいちゃん以外に思い付きませんでした」

「主家の当主様相手だと、まぁ当然でしょうね」

「主家って?なんですか?」

「あれ?それも聞いて無いんですか・・・

 篠山家は江戸時代の鷹峯宮家たかがみのみやけ成立以来、代々お仕えしております

 終戦までは吉村家と並び、鷹の両翼と呼ばれておりました」

「そ、そうだったんですか、ボクはそういう事は教えてもらってなかったんです

 無知ですいません」

「いえ、当主様には何かお考えがあっての事だと思います

 体調は戻られたようですね

 教室に戻りましょうか?」

「そうですね、って学園長先生、いつまで正座してるんですか・・・」


教室に戻ったボクの元には


ヤツが来た

というか、来ていた

通知表が・・・


あ、内容は内緒ですよ

8月5日誤字修正

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