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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
120/273

おじいちゃんとデートなのです⑦

「おじいちゃん・・・元気を出してよ」

「あ、あぁ」

「勝負は時の運っていうじゃない、ね?」


あ、ハイ、うちの負けました

最後に追い上げてたんですけどね

3番のお馬さんに追いつけなくて、2着止まりでした

惜しかったなぁ

もう少しだったせいか、おじいちゃんの落ち込み方が・・・


「そ、そうだ、美優の結果はどうだったの?」

「そうだったな、忘れる所だった」

「結果は私からご報告させていただきます

 払い戻し金は183万円です

 人気を集めていた、海外組の2頭、凱旋門賞馬と、フランスダービー馬が共に着外に沈んだため

 3-16の馬連が18.3倍つきました、なお、馬単は万馬券でございました

 回収率は183%、なかなかの数字かと・・・

 購入の仕方も、旦那様のエアロホークからの馬単を中心に据えながらも保険で馬連を購入しており

 リスク管理、リスクの分散といった観点からも合格点を与えられるでしょう」


う~、また専門用語が多くてボクの頭じゃ追いつかないや

どうやら、当り外れじゃなくて馬券の購入の仕方を見ていたようなんだけど

美優が合格したって事だよね?

だったら、細かい事は・・・気にしないでおこう


「美優には才能が有りそうだな・・・ヒカル、美優とケンカするなよ?」

「あ、はい」

「それじゃあ、美味しい物でも食べて帰るとするか」

「うん、今日はボクがお酒を()いであげようか?」

「!!、そうか、そうか、だったら和食だな

 洋食だとソムリエが注ぎに来るからな

 正明、”伊勢”に部屋を取ってくれ」

「畏まりました、直ぐに手配いたします」



「都内でこんな・・・高そうな料亭だね」

「値段なんて気にするな、普段からイイものに触れておけ

 その積み重ねがヒカルの目を養う事になる

 目だけじゃないな

 料理の場合だと、五感すべての経験になるからな」

「う、うん」


庭園を通って建物の入り口の方へ歩いていくと

女将らしき和服を着た女の人が従業員を整列させて待っているのが見えてきた


「いらっしゃいませ、鷹峯の宮様、お待ちしておりました」

「あぁ、急にすまんな」

「急だなんて、めっそうもありません

 菊の間は、与党の幹事長の予約が入っておりましたが

 宮様がお見えになるのなら、と快くお譲り頂きました」

「そうか、正明、後で電話を入れておいてくれ」

「畏まりました」

「それでは、ご案内致します」


う~ん、この女将さんも美人だなぁ

スタイルもいいし・・・

・・・

あれ?そういえば・・・どこかで見たような顔だなぁ

どこだったっけ?

「(ねぇ美優、あの女将さんの顔ってどこかで見たような気がするんだけど・・・思い出せないんだ)」

「(大江先輩にそっくりだよ、親子かもね)」

言われてみれば確かに、瓜二つだね

次の部活で聞いてみよう

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