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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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おじいちゃんとデートなのです④

「どうぞ、こちらになります」

「うわー高い場所からだから見晴らしはいいけど・・・遠いね」

「お嬢様、競馬というのは双眼鏡で見るモノでございます」

「へ~そうなんだ、小学校の頃に見たアニメに競馬場のシーンが出てたけど・・・

 それとはかなり違うんだね、アニメとかだと演出の為の嘘とかもあるんだね」

「競馬は元々、自分達の所有する馬の中でどの馬が一番速いかを競ったのが起源だ

 発祥の地はイギリスだな

 現在の女王であるエリザベス二世陛下もお好きでな、たくさんの競争馬を所有している

 ここだけの話だが、今上陛下もお好きなのだが、国民の税金で生活しているのにそんな贅沢は出来ないと仰られてな・・・

 せめて、観るだけでもと、関係省庁の調整を行なって、ようやく去年の天皇賞で2回目の天覧競馬が実現したのだ

 この部屋は、2005年と2012年の秋の天皇賞が天覧競馬として施行された時に両陛下がご使用になられた部屋でな、皇族方や国賓の来場の際に使用される

 今回は無理を言って開けてもらったのだ、ヒカルの競馬場デビューの為にな」

「へぇ~おじいちゃんも好きそうだね」

「競馬というか、馬自体が好きだな

 若い頃は馬術競技にハマったな、才能はなかったから大成しなかったがな・・・

 代わりと言っては何だが、今でも乗馬を嗜むせいか、腹は出ておらんだろう?ホラ」

「うん、引き締まってるね、さっきも、馬に乗ってる時はキリッとしてかっこ良かったよ」

「そ、そうか、かっこ良かったか・・・」

「旦那様、昼食が届きました」

「おお、そうか、それでは食べるとするか

 ヒカル、しっかり食べるんだぞ」


・・・


・・



ボクの目がおかしくなったんだろうか

目の前に出された昼食

確かにボクは結構好きなんだけど

あまりにも、おじいちゃんのイメージとはかけ離れてて・・・


「どうした、ヒカル・・・遠慮しないで食べなさい

 おじいちゃんは紅ショウガを多めに入れるのが好きなんだ」

「旦那様、あまり入れすぎると塩分の摂りすぎで血圧が・・・

 お嬢様、私は生卵を入れてマイルドにした物が好みでございます

 こら、美優、トウガラシを入れ過ぎだろう、大丈夫か?」

「ヘーキヘーキ、カプサイシンは体にいいんだよ」


「い、いただきマス」


あ、おいしいね

懐かしい、いつもの味

ママと二人で暮らしてた頃に、ママが遅くなる日は一人で食べてたなぁ


「ねぇ、おじいちゃん、競馬場だといつもコレを食べるの?」

「そうだな、やはり雰囲気を楽しむというか、普段は食べられない物を食べる楽しみというか・・・

 いや、正直に言って、おじいちゃんが好きなだけだな

 ヒカルの口には合わなかったか?」

「ううん、美味しいよ、ちょっとママと二人で暮らしてた頃を思い出しただけだよ

 これ自体は大好きだよ・・・吉○家の牛丼」


あ、当然特盛です

ヒカルには少々量が多いかもね

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